ねこふぇす2020summer裏面
8/22,23の2daysでねこふぇす2020summerが開催されました。
ここではイベント開催までの経緯や裏側をすこし書きたいと思います。
イベントのコンセプト
まずこのイベントについてです。
詳細は以下でした。
ねこぜ・こーじ&FAMILY presents
「ねこふぇす2020summer」
■日付
8/22,23
open18:30
start19:00
■チケット
2,000円+D
■出演者
-22日
MaybeBlue、川道洋之、中野サウンズ、ほっぷ☆すこっち、ときめきエキスプレス
-23日
The 青春コンプレックス、山城優平、cozycozy、鯨、ねこぜ・こーじ
「ねこぜ・こーじ&FAMILY presents」っていうことで、コンセプトは会場としてお借りしたNerima dinner FAMILY(以下、FAMILY)店長の川道店長と相談して決めました。
(1日目にもご出演いただきました)
コンセプトはシンプルでした。
「FAMILYでバンドの演奏ができることを知ってもらいたい」
このFAMILYというライブハウスは、今年の1月に閉店した「ひまわり広場で手をつなごう(以下、ひまわり広場)」というライブハウスの2号店として昨年10月にオープンしました。
ひまわり広場では立地の関係上ドラムセットの導入ができずパーカッションの使用にも階下のテナントに影響を与えないようにという制約がありました。
上記の背景もあって、FAMILYではドラムセットを設置し、しっかりしたバンドの演奏ができるようになりました。
ただ、それでもやはりひまわり広場の2号店って感覚もあるためどうしてもライブはアコースティック(弾き語りや+αの編成)が主となっています。
それもありイベントの最初のコンセプトは「ねこふぇす」ではなく「バンドがたくさん出演できるイベント」でした。
もともと半分FAMILY、半分自分が出演者をお声がけするという話で進めていたのですが、結果的に全アーティスト自分がお声がけする形になったためイベント名を「ねこふぇす」に決めました。
バンドに所属するアーティストは知り合いであってもそのバンドのステージを生で見たことない自分がお声がけするのは失礼かと思いましたが、Twitterやyoutubeなどできる限りの情報を集めて演奏を拝見したうえでお声がけさせていただきました。
イベントの開催可否
イベントを決めたのは詳細な日付は忘れてしまいましたが、おそらく今年に入ってからだったと思います。
コンセプトは決まって声かけるアーティストもある程度決まったタイミングでコロナが始まりました。
先が見えない状況でイベントを開催するかは正直悩みましたが、その時点でわかる情報を徹底的に調べました。
ただ、時間は待ってくれないのと今回バンド編成が多いことを考えると早めに声をかけなくてはいけないので開催を想定して、お声がけいたしました。
出演形態の確認やバンドメンバーの確定で少し時間を要する点はりましたが、OKをいただいたアーティストの皆様には本当に感謝しかないです。
日付も決まり、出演者も決まったタイミングで緊急事態宣言です。
この瞬間が一回目のイベント開催可否の決断ポイントでした。
このタイミングでウィルスについてだけでなくここからの流れを調べまくりました。
できない期間はあるとしても開催予定の夏頃にはできると判断しました。
根拠としては以下です。
・夏は冬に比べて感染がしにくくなる
・4月末から休業要請があったとしても経済や世論として8月まで続くことはない
・その頃には対策方法やリスクがある程度確立され精度が高くなる
FAMILYが開催OKな状態な限りできると判断しました。
もちろん感染対策としてお店も徹底頂いていることも予想できました。
ひまわり広場時代から清潔感という点では気を使っている川道さんなので信頼感は圧倒的にありました。
出演者
開催はするとしてもやはり出演者は個々の考え方もあります。
そのため6月に再度出演者の方々に意思確認をいたしました。
ここが二回目の開催可否の決断ポイントでした。
不安はあるものの皆さん変わらずの快く出演の返信をいただけました。
正直数組はキャンセルを覚悟してたのでとても救われました。
そしてこの人たちの決断を絶対に無駄にしてはいけないと感じ更にプレッシャーを自分にかけました。
告知解禁
そんなこんなで6月末に告知の解禁をしました。
告知解禁もやはり迷いました。
でもある人の言葉で『将来が見えないからと言って告知を止めてはいけない』と書かれてて心を決めました。
何かあれば誰のせいでもない。
自分が責任を取らなくてはいけない。
その覚悟をした日でした。
もし開催できなかったとしても、音楽を、エンターテインメントを自分がこの手で止めるわけにはいかない。
出演者を見る限り開催することができれば間違いなく素晴らしいイベントになることが分かってたからこそです。
本番当日はその答え合わせもできました。
ライブ直前の決断
梅雨が明けいよいよ開催する月になったときに出演者の1人から連絡がありました。
細かい記載はここでは書きませんが『コロナの現状だとお客様のことを考えて出演は厳しい』ということでした。
開催しても、中止しても一定数いると思います。
ご本人もとても悩まれて決断していただけたと思います。
いまする決断の正解は『それぞれが決めたこと』だと自分は考えます。
どんな決断でどうなってもその人自身が決めたことを自分は絶対的に肯定します。
この期間にいろいろと考え方が変わり今は確実な根拠が持てない否定はしないと決めてます。
流動的な情勢でいつ否定したことが肯定に変わるかだれも確信は持てないと思ってます。
出ないとした決断を絶対に後ろめたく思わせないために絶対に成功させること、この時点で自分に更にプレッシャーをかけました。
当日
細かい感想諸々は以下の記事を参照ください。
結果は想像以上でした。
ライブを終えて
ライブ自体はもちろんのことその後の色んな言葉をききました。
感想の方にも書きましたがコロナで半ば強制的にオンラインとなった今、オフラインの価値が再定義されてます。
オンラインを否定してるのではなく、オフラインの『体験』がより一層の意味を持ったんだと確信しました。
一時期程ではありませんがやはりライブハウスというのは槍玉に上げられがちです。
閉めたライブハウス、解散したバンド、クラファンでなんとかつなぐライブハウス、、、
今も色んなところで色んな人が戦ってます。
多分誰も悪くない。
だったら今自分の持ってるカードで必死で考えて戦うしかないんです。
手持ちにないカードが奇跡的に引ける確率なんて0です。
今後も音楽は消えないし、ライブがなくなることはありません。
自分自身も今年まだ大きなイベントがあったりします。
今できる事を死ぬ気で脳みそ振り絞ってがんがん攻めていきたいと思います。
最後は決意表明みたいになってしまいましたが、結論はやはり、ねこふぇすをやってよかっただし、まだまだ自分達にできることはあります。
最後までお読みいただきありがとうごさいます。
いまライブすることに悩んでる人に少しでも届けば嬉しいです。
ありがとうございました。