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AURORA写真塾 ダイジェスト 2024.12 スタイリング -クリスマスのテーブル

こちらの記事でお知らせした通り、2023年4月からNHK文化センター AURORA写真塾は東京・青山教室でオフラインの写真教室を開催しています。今回は12月の内容の一部を紹介したいと思います。12月はクリスマスをテーマにスタイリング実践の回。毎年のことですが、12月のクリスマススタイリングは受講者の皆さん、特に気合いが入っています!笑


高さのある被写体、背景はどうすればいい?

今回特に皆さんが悩まれていたのが、ケーキを撮るときに背景をどうするか。
ケーキは側面を見せて高さが伝わるように撮りたいケースが多いですよね。ただ、アングルが低くなるほど、背景に置いた小物とメインの被写体が重なって見えるようになるので、配置や切り取り方が難しくなるなど構図の難易度が高くなります。
(スタイリングと構図は切っても切れない関係ですね。)
そこで今回はその解決方法について、4つほど紹介したいと思います。

AURORA写真塾 12月のスタイリング実践にて。受講者さんのスタイリング。ご本人は思い描いていたイメージにならなかったようで、切り取り方に苦戦されていました。(※写真は別の方のカメラ越しに撮らせていただきました。)
スタイリングの様子。こちらもスタイリングが寂しいのを気にされていた様子。別の受講者さんのキャンドルをお借りしてバランスを取られていました。
スタイリングの様子。ナチュラルなイメージで小物を統一。手作りケーキ、素敵でしたね!
いつも素敵なスタイリングのHさん。粉糖をふるってもらって。協力し合いながらの撮影です。粉糖が目だなたいときは濃いめの背景を使うのがおすすめです。その場合、背景の色は森をイメージしたダークグリーンとか夜のイメージでブルーグレーとかにしても可愛いかも!

① 背景に何も置かない

難しい場合は潔く背景には何も置かないというのも選択肢の一つです。クリスマスムードを小物で演出したい場合には、手前やサイドなどに添えてみてはいかがでしょう。上記に挙げた方々も、メインのスイーツと重ならない絶妙な位置に配置されていました。

② 背景全体が埋まるようなものを置く

背景にできるような大きなものを置けば、重なり具合や余白のバランスなどに神経を使わなくても撮影できます。
これはクリスマスツリーを背景に配置した例。この時背景がボケているほど被写体に目が行きやすくなります。棚などの家具なども利用できると思います。

③ 被写体と重ならないように小物で余白を埋める

丁度クライアントさんの撮影で参考になりそうなものがいくつかあったので紹介します。次の写真はクリスマスリースをメインに撮影したものなので、ケーキは目立ちすぎないように控えめにしていますが、ケーキを見せたい場合でも使える構図&スタイリングだと思います。

背景の壁が寂しくなる場合は、このようにリースを壁に吊るすと、クリスマスムードを伝えながら自然と構図のバランスが取れます。
ケーキがメインの時には、もう少しケーキにクローズアップして、ケーキの左右の余白が均等になるくらいにフレーミングしたり、背景がボケるように写したりするとケーキがより引き立つと思います。

また上の余白が寂しければこのようにコニファーなどを吊して埋める方法もあります。

④ 水平アングルを諦めて、ハイアングルで撮影する

次の写真はスタイリングがイマイチで参考にならない作例ですが、こんな風にハイアングルで撮れば、背景に置いたものとメインの被写体が重なりにくくなるので、配置、切り取り方の難易度が下がります。このアングルで撮る場合は、ケーキスタンドのように脚つきのものではなく、このような低いプレートに盛り付けた方が難易度が低めです。

背景にモミを置く場合は、ボリュームがあるものの方が余白が埋まりやすいので使いやすいです。

作例

参考に今年仕事で撮影させていただいたクリスマスの写真を上げておきます。

クライアントさんであるお花屋さんのオーナーさんがシュトレンの下にコニファーを添えてくださったのですが、グリーンが入ることでシュトレンがカッティングボードと同化せず引き立っています。
鏡越しのクグロフが素敵だったので撮影してみたもの。

もっと詳しく学んでみたい方は、是非AURORA写真塾へ。

こちらで紹介したのは撮影テクニックのほんの一部。今回の教室ではライトを取り入れる時のポイントなども紹介しました。テーブルフォトは細部を詰めるほど完成度が上がりますよ。

AURORA写真塾では、皆さんの「やりたい」を実現できるよう、ご要望を反映させながらカリキュラムを決定しています。ご興味がありましたら、ぜひお気軽にご参加ください。(現在キャンセル待ち登録受付中です。登録していただくと、新規募集の際に優先的にご案内を差し上げます。)


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