「エロい」ならびにその類語について

先日の新語の成り立ちに対するうろ覚えシリーズ第二弾です。

第一弾はこちら。

今回はド直球、「エロい」について

きっかけは今日のお昼にTLでお見かけしたこのツイート、

こちらのツイートを拝読していて、エロいあんちゃんを「性的魅力に溢れた男性」として読んでいたものの、途中で違和感を覚え、この文脈では「性的欲求の強い男性」を意味する言葉だと最後に気付いた。

エロいあんちゃんって性的魅力に溢れた男性のことを示す言葉じゃないのか………と私がコメント。

そしてこんな引用RTをいただき、

そう、そのとおり!と気づきを得た。

確かに、エロいという言葉や、類語のスケベ、エッチなども、元々は性的欲求の強さを表す言葉です。

「キャー!のび太さんのエッチー!」という用法ですね。

一方で、引用RT下さったこの方のおっしゃるとおり、近年やツイッターでは、「性的に魅力的である」という意味合いで使われがちです。

同じく漫画に例えますと、
ラッコ鍋をしていて「このマタギ……スケベ過ぎる!!」となるやつですね。

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最近履修したゴールデンカムイです。

この用法は果たしていつから…

このシリーズは完全に「しらんけど。※本記事は一個人の経験に基づいた感想であり、正式な根拠に基づくものではありません、の意。」という内容に基づいた私見を書くものなので、あくまでも調査ソースは自分自身ということで、古いメールとか自分の記憶とか遡ったりしてみます……

2000年代初旬の小学校時代は確かに、スカートめくりをよくするような悪ガキや、下ネタ連呼するようなやつのことを「エロい」と称していました。これは悪口でした。

が、巡り巡って物心ついた2010年代前後。

2008年頃から書いていた私の闇のアニメ感想ブログがあるんですが、「エロエロしく」という言葉を、性的魅力があるというニュアンスで使っていました。
しかしこのブログでは、他に「エッチ」「すけべ」という言葉はあまり使っておらず、当時の感覚では不適切な言葉と考えていたようです。

それから、2012年に、このようなgmailの送信ログを見つけます。何か腐女子同士で盛り上がっていたメールのようです。

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好ましいニュアンスで使っていますし、同じ友人とのメールやり取りにおいて頻出単語でした。(9年経って当時の熱量のメールを見直すハメになるの色々とツラいものがある)


肌感覚的なものにはなるんですが、いわゆる男性向けを経てきた腐女子を中心に、2010年代からこういった言葉が多く使われるようになってきた感じがあります。

それから、個人的きっかけなのですが、「すけべ」という言葉が多く使われるようになったのは、これ。
引用元:https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%AA%E3%81%81%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%99%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E3%82%84%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB

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VIPのスレですね。結構まとめブログにも取り上げられて、この時期から急にスケベという言葉が多く使われるようになってきた印象です。

TLでの意識調査

短時間ですが、twitterで私のフォロワーを対象に、アンケート投票を行ってみました。

やはり「性的魅力のある」というニュアンスで多く使われているようです。
※選択肢がガバガバで統計学的価値がまったくないことはこの際スルーするものとする。

そして個別でお聞きした話をまとめると、中年層の男性では、「エロいお兄さん」に対して悪口ニュアンスを覚えておられるようです。性欲が強く、コントロールできないというか。

でもそういう人に尋ねても「エロいお姉さん」は性的魅力の強い、好ましい存在として認識しているようなので、エロいは、被修飾語によってニュアンスが変わるのでは、という気付きを得ました。


ところで個人的解釈ですが、エロいお姉さんという言葉は、性的魅力があり、性的欲求の強い男性を表す言葉だと思っています。

まぁ、しらんけど。
※本記事は一個人の経験に基づいた感想であり、正式な根拠に基づくものではありません、の意。

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