まてやんとうめち。これまでの話 Vol.1「猫、生まれたってよ」
まてやんとうめちをお迎えしたのは2017年6月。生後約2か月のときでした。
今回は彼らの出生当時~我が家でお迎えすることが決まるまでの記憶を振り返ります。
半野良の妊娠猫
2017年の年始。
「田舎の親戚の家に、妊娠猫が住みついている」と夫が言いました。
なんでも、動物好きの親戚Aが、広大な敷地内に水と市販のフード、屋根付きのスペースを用意してお世話しているとのこと。いわゆる『半野良状態』です。
※『野良猫への餌やり』ともいえますが、ここでは半野良状態と表現します。
実はA宅には半野良状態の猫が他にもいて、後日悲しい出来事が起こります。今回は触れませんが、自戒の念を込める意味でもいずれ書き残したいと思っています。
「猫、生まれたってよ」
時は流れて春。夫がA宅に訪れた日のことです。妊娠猫は無事に出産を終え、5~6匹(記憶が曖昧)の子猫が誕生していました。
夫は自宅で留守番していた私に「猫、生まれたってよ」と画像を送ってくれました。
ちょうどこの春、私たち夫婦はペット飼育可のマンションに引っ越すことになっていました。
「いつか猫と暮らしたい」と思っていたので、私はこの時既に一匹引き取ること考えていた気がします。
次第に差が出る子猫。母猫の育児放棄を疑う
後日、再びA宅を訪れた夫から子猫たちの写真が送られてきました。それを見た私は少なからずショックを受けます。「白猫ちゃんが、なんだかきちゃない…」
うめちを引き取ると決めた日 「白猫ちゃんだけ何かが違う」
感じた違和感を放置できず、夫に白猫ちゃんの様子を聞くことにしました。いわく、「白猫は他の子猫と少し違う(よく言えばマイペース)感じで、一人遊びしたりこの子だけカリカリをずっと食べていたり、単独でいることが多い。わんぱくで元気だった」とのこと。
私はひとまず安心したものの、目元が荒れて他の子たちよりも一回り小さい白猫ちゃんの風貌を見て「母猫にあまりお世話をしてもらえていないのかもしれない」 「満足に母乳が飲めず、生きるために一人だけ早くカリカリを食べ始めたのではないだろうか」 「この環境ではこの子は長生きできない」 と考えるようになりました。
同時にこの日、「引き取るなら白猫ちゃんだな」と決めました。
まてやんを引き取ると決めた日 「別の場所にやられてる」
また別の日。夫が再度A宅に訪れた日の夜、私に電話をかけてきました。
「黒い子猫が、なんか別の場所にやられてる」
黒猫ちゃんが溝のようなところにはまっていて、ずっと大きな声で鳴いているというのです。
私は驚きと焦りで電話口に捲し立てました。
「早くレスキューして母猫のところに連れて行ってあげないと!」
しかし夫は「その場所は到底子猫が歩いて行ける場所ではなく、母猫が子猫をここに置いたのではないか」と言うのです。さらに「母猫は近い距離で自分(夫)をじっと見つめており、子猫を助けようとはしない」と。
もしかして、この母猫は子猫のうちハチワレちゃん(3匹~4匹)だけを育てると決めたのかもしれない…。 そんな考えがよぎったものの、そのまま餓死やカラス等の被害に遭わせるなんてことはできない。その日は夫に、黒猫ちゃんを猫たちの寝床に戻してもらいました。しかし、いつまた同じようなことが起こるか分からない。
そんなこんなで、「お迎えするときは黒猫ちゃんも一緒にきてもらおう」と決めたのです。
「うちの子になってくれてありがとう」
その後、「黒猫と白猫をうちで引き取りたい」とAに申し出、快諾してもらったのが6月。すぐにケージやグッズ、フード等を揃え、無事まてやんとうめちを我が家にお迎えすることができました。
誕生時の状況が状況なだけにお迎えするまでの経緯はやや凹む内容でしたが、安心してください。元気で可愛い日々の始まりですよ!
そうですね。分かります。可愛いが溢れていますね。
これからたっぷりお見せしますからね!
お迎えしてから今まで何度「うちの子になってくれてありがとう」と伝えたことか…。彼らが健康でそこにいてくれるだけでなんと幸福なことか…。
とりあえず今日も御礼を言います。ありがとう。
ハチワレちゃんたちのその後
しばらく半野良状態でしたが、紆余曲折を経て全員避妊・去勢手術を終えてA宅で完全室内飼いとなりました。今はぬくぬく過ごしています!
今思えば、当時は半野良で子猫たちが自由に庭や田んぼを行き来できる状態だったので、他の子猫もカラスやイタチに襲われて命を落とす可能性はあったんですよね…。 とにかく、全員無事に成長して今では完全室内飼いになって良かった。
6匹も子供を産んで立派に育てた母猫さん。本当にお疲れ様でした。