【実録】初心者が狩猟免許(わな猟)取得に挑む!~試験編(前編)~
こんにちは。tomomiです。
【実録】初心者が狩猟免許(わな猟)取得に挑む!
4編シリーズのうちの、第2弾です。
▼前回の内容
前回は、狩猟免許試験予備講習会についての記録でした。
他県の情報によると、予備講習から本試験まで一週間くらいしかないところもあるようです。
時間がない……と心配しなくて大丈夫。
一週間あれば初心者でも十分合格できます。
本記事は試験当日の記録となりますが、その前に、「狩猟免許試験の申請」と「どのように勉強したか」について記述します。
狩猟免許試験の申請
申請には、必要な書類がいくつかあります。
わたしの県で必要だったのは、以下の通りです。
①狩猟免許申請書
②医師の診断書
③証明写真1枚
④県収入証紙
⑤返信用封筒
それぞれ解説します。
①狩猟免許申請書
webページにあるはずです。ダウンロードして使用します。
②医師の診断書
医師の診断書ってなに?
と思いましたが、どうやら精神障害や意識障害などがないか証明するためのものらしいです。網猟やわな猟でも必要です。
銃猟は、医療機関に指定があるようですが、網猟とわな猟は、歯医者以外ならどんな病院でもいいようです。
わたしは、かかりつけの内科で診断書を書いてもらいました。一緒に受験した人は、眼科で書いてもらっていました。
③証明写真1枚
受験票に載ります。
④県収入証紙
ややこしいので注意してください。
国の「収入印紙」ではありません !!!!!!!!!!!!!
各都道府県の購入場所を調べてください。
また、領収書を忘れずにもらいましょう。
狩猟免許取得補助金制度を市が実施していれば、対象となります。
⑤返信用封筒
この封筒に受験票と試験通知が入って届きます。
試験勉強について
試験勉強の教材は、講習会で頂いた「例題集」と「狩猟読本」を主に使用しました。
講習会が終わってから試験までは一か月くらいありましたので、本格的に勉強を始めたのは二週間前くらいです。
知識試験の勉強は、「例題集」を3~5周ほど。
「鳥類」も出題されるという情報を、ネット上で見ました。
しかし「鳥類」は本当に興味が湧かなくて全然覚えられず、ほぼ前日に全部詰め込んだ感じです。
鳥の判別やら生態やら陸カモやら海カモやらキジやら大きい順やら……
結局「鳥類」の問題は一羽も出ませんでしたけどね!!!!!!!!!!!!!!!
今回がたまたま出題されなかったのか、そもそもわな猟免許試験には全般的に鳥類が出題されないのか……。
どちらにしろ、鳥類は余裕があれば覚える程度で大丈夫です。落としたって平気。
狩猟免許試験本番
それではいよいよ、狩猟免許試験当日について記録いたします。
試験当日のタイムスケジュールは以下の通りでした。
知識試験
適性試験
~昼休憩(&午前の合否発表)~
技能試験
午前中は、知識試験と適性試験です。
知識試験
実際の知識試験について、覚えている限り記録いたします。
なお、記録はあくまでわたしが受けた試験の内容です。
問題数は30問、回答時間は90分。
実際の回答に必要とした時間は10分程度でした。3回ほど見直しをしても、十分時間が余ります。中には寝ている人もちらほら…。途中退場は、試験開始から50分くらい経過してから認められました。
まず、問題冊子と解答用紙が配布されます。
解答用紙は、A4用紙に問題番号と「ア・イ・ウ」の選択肢が並べられ、正解だと思うものに〇をつけてゆくものでした。
出題数30問のうち、70%以上正解で合格。21問以上の正解を目指します。
問題の比率は以下の通りでした。
・狩猟に関する法律、保護管理に関する問題……15問
・わなに関する問題……6問
・鳥獣の生態に関する問題……8問
・残滓に関する問題……1問
問題冊子は解答用紙と共に回収されてしまったため、覚えている限りで書き出してみます。文章は長いので適当に省略しています。
実際に出題された問題
【狩猟に関する法律、保護管理に関する問題】15問
Q 保護に関する法律はどのような趣旨で定められているか
ア 鳥獣保護のために~
イ 国民の健康のために~
ウ 狩猟を厳しく取り締まるために~
一発目に定型文が出題されました。問題集で繰り返しやったものです。正解は「ア」。
Q 免許や登録証に関する問題
ア 忘れました
イ 住所が変更した場合、遅延なく届け出る
ウ 住所が変更した場合、30日以内に届け出る
免許と登録証の複合問題でした。正解は「イ」。
免許も登録も、住所が変わったら「遅延なく」「届け出をした県に」報告。県が変わっていたら、新しい県に報告。「30日以内」に届けるのは「登録期間が終わったあとの登録証」。
Q 間違っているものを選びなさい
ア 仕掛けたわなは、狩猟期間が終了した翌朝一番に確認するのがよい
イ 仕掛けたわなは、頻繁に見回りをすること
ウ わなを仕掛けるときは、対象動物の生態を学び~
間違っている選択肢を選ばせる問題は、2問くらいありました。正解は「ア」。
Q 公道について
ア 公道は原則わなを仕掛けてはいけないが、林道や農道はよい
イ すべての公道に、わなを仕掛けてはいけない
ウ 公道は原則わなを仕掛けてはいけないが、やむをえず、わなが公道にはみ出してしまうのは仕方がない
林道も農道も公道です(よく忘れました)。正解は「イ」。
Q 囲まれた土地での狩猟
ア 囲まれた土地で猟をする場合は所有者の許可を得ること
イ 囲まれた土地で猟をする場合でも、(内容は忘れましたが何か特別な理由があれば)許可がなくてもよい
ウ 囲まれた土地で猟をする場合でも、所有者がわからなければ許可がなくてもよい
似た問いが問題集にありましたが、別に勉強してなくても「ア」だな、と思いますよね。
Q わなの所有者について
ア 〇〇のわなに限り、所有者の名前や住所が記載されたプレートを掲げること
イ 〇〇に設置する場合は、所有者の名前や住所が記載されたプレートを掲げること
ウ すべてのわなに、所有者の名前や住所が記載されたプレートを掲げること
選択問題だと、「すべての~」といった文はたいてい不正解なのですが、狩猟免許試験だとその裏技は通用しません。「公道」とか「とらばさみ」とか「とりもち」とか。正解は「ウ」。
Q 狩猟許可について
ア ニホンザルなど非狩猟鳥獣であっても、狩猟許可が出れば、狩猟免許を持っていなくても捕獲できる
イ イノシシやニホンジカなど狩猟鳥獣であっても、狩猟期間や狩猟区域外の場合は、許可なく捕獲することはできない
ウ 農業被害を及ぼす有害鳥獣について、自分の農地を荒らす鳥獣に限り、狩猟許可がなくても狩猟できる
この問題だけわかりませんでした。おそらく「イ」だと思うのですが…。
問題の印象
法律・規則系は出題数が30問中の15問と、点数配分が多いので、ここで点が取れないと合格は難しそうです。
ただ、例題集そのままの設問だったり、常識的に考えれば答えられるようなものだったりと、問題自体の難易度は低めです。
【わなに関する問題】6問
Q 次図の猟具はなにか
囲いわなの絵(例題集と同じ絵)があり、正しい選択肢を選ばせる問題でした。
Q とらばさみの使用について
ア とらばさみは~~なものに限って使用できる
イ とらばさみは~~なものに限って使用できる
ウ とらばさみは全面禁止
もちろん「ウ」。
Q くくりわなについて
ア くくりわなは30個まで、はこわなは60個までなら同時にしかけられる
イ クマを捕まえられる
ウ ニホンジカやイノシシを捕まえるものは、よりもどしと締め付け防止金具を付け、穴の直径が12センチ以下、ワイヤーの直径が4ミリ以上であれば使用できる
正解は「ウ」。定型文。
Q はこわなについて
ア はこわなとは、中に入ると迷路のようになっていて~
イ はこわなとは、中に入ると天井が落ちてきて~
ウ はこわなとは、中のしかけが作動すると入り口が閉まって~
ほぼ同じ内容の問題が問題集にありました。正解は「ウ」。
問題の印象
猟具に関する問題は、問題集に載っているものをそのまま出題したような印象です。聞かれることはほぼ決まっていますし、覚えることも少ないため、一番楽だと思います。
【鳥獣の生態に関する問題】8問
Q 非狩猟鳥獣を選びなさい
ニホンジカ(オス)、ニホンジカ(メス)、カモシカのシルエットが並べられており、その中から非狩猟鳥獣であるカモシカを選ばせる問題でした。シルエットは、「狩猟読本」に載っていたもの。
Q イノシシの足跡を選びなさい
カモシカ、イノシシ、ニホンジカの足跡が並べられており、その中からイノシシの足跡を選ばせる問題でした。問題集に載っていたもの。
Q タメフンについて
「(動物名)は巣の近くにタメフンをする習性がある」
動物名の違う設問が並びました。もちろんタヌキが正解です。
Q ヌタ場について
「(動物名)は泥など~」
動物名の違う設問が並びました。もちろんイノシシが正解です。
Q ニホンジカの食性について
ア 草食動物だが、小動物を食べることもある
イ 草食動物で、樹皮を食べることもある
ウ 草食動物で、草木なら好き嫌いせずになんでも食べる
「イ」が正解。「ア」は怖すぎ。
Q イノシシの食性について
ア 雑食で、ミミズなどの動物質
イ 草食で~
ウ 肉食で~
「雑食」「草食」「肉食」で判断しました。正解は「ア」の「雑食」。
Q アライグマの生息について
ア 北アメリカと同じ気候でしか生きられないため、北海道にしか生息していない
イ 全国域に野生化し始めている
ウ ペット用なので、野生化はしていない
正解は「イ」。
【残滓に関する問題】
最後に一問出題されました。残滓の処理問題。
ア 他の動物の餌になるので残しておくのがよい
イ 原則、持ち帰る
ウ 環境に配慮し、川などに捨てる
正解は「イ」。問題集とほぼ同じ。
問題の印象
「鳥獣の生態に関する問題」は、あと一問あったはずですが思い出せません。
Web上で見た出題例や問題集の中身より、ずっと簡単な内容でした。これなら、動物に詳しい人なら勉強しなくても答えられそうです。
出題された動物は、わな猟の狩猟対象鳥獣(ニホンジカ、イノシシ、アライグマ等)ばかりです。
適性試験
適性試験では、運動能力、視力、聴力の検査が行われました。
こちらは、日常生活を問題なく過ごせる方なら難なくクリアできます。
★運動能力
・腕を左右から上に上げ下げ
・屈伸、前屈
・手を前に出してグーパー
・片足立ち
以上の動作が難なくできるか検査されます。
★視力
両目で0.5以上が見えるか検査されます。
★聴力
聴力検査がいつ実施されたか気づきませんでした…。
一緒に受験した方は、「視力検査のときに名前を呼ばれて返事をした時点でクリアだったのでは?」と言っていました。
以上が午前中の試験内容でした。
このあと、昼休憩中に午前の合格者が発表されます。
合格しなかった方は、ここで帰ることになります。
この日は全員合格しました笑
次回は、【実録】初心者が狩猟免許(わな猟)取得に挑む!~試験編(後編)~です。
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