見えている世界〜ほぼ平坦なジャリ道〜
「写真って撮った人が出るよね」
私が若かった頃、【カメラ】はちょっと特別な物だった。子供の頃は大人が撮ってくれる【フイルムカメラ】が主流だったし、青春時代の初めは【使い捨てカメラ】が大流行。
FUJIFILMやKodak……色々なメーカーから出ているカメラをどれだけ安く手に入れられるか、日々情報交換をしていた。フレームがついていたり、色々なバージョンが出たがやがて【プリクラ】大ブームで、だんだん影が薄くなっていった……
そして今は『みんながカメラマン』の世界に変わった。
前置きは長くなったが、子供の頃から【カメラ】は好きな方だった。もちろん、親が持つフイルムカメラもチョロチョロいじっていたし、使い捨てカメラだって、カメラ、現像、プリント。いくらつぎ込んだか……
いつしか大人になり、コンデジを使うようになった。それでも今と違って『画像を送る』という形ではなく、プリントした写真を配るスタイル。
その時にサラッと言われた一言
「写真って撮った人が出るよね」
嫌な言葉だった訳ではない。
あぁ、そうかもな……って思っている。彼女がどう思ってそう言ったのかは突っ込めなかったのだが、要は、暗い……と言うか、温度が低いってことだと思っている。
今は、OLYMPUS OM-D EM5Ⅲが相棒。2台目のOLYMPUS
やっぱり色素薄めが好き。
単に好みの問題ではなく、他の人には世界はもっと鮮やかに見えているのかもしれない。いつも思う『私が思っている緑は、他の人の緑とは違うかもしれない』
…ってのは、また別の話。
でも、今更ながら不思議に思う。あの頃、コンデジでの撮影はオートに頼りっきりだった。
彼女が言った
「写真って撮った人が出るよね」
の意味は違ったのかもしれない。
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