-22day 映画「サバイバルファミリー」
(この記事には、ネタバレを含む場合があります。結末を知りたくない方は読まないでください)
小日向文世さんが好きである。
その役の幅の広さは、天下一品ではないかと思っている。
この映画に出てくる父親と「重力ピエロ」の父親を演じているのが同一人物という事実に震える。
さて、映画の内容をざっくり言うと
・全世界から電気が消えた日。サバイバルしながら生きてくファミリーの話
サバイバルというには、よっぽど大変な目に遭うのだなと思って観る。
なるほど、都会の便利さに慣れ親しみ、当たり前にインフラを享受しているファミリーが、突然何の装備もなく野に放り出されるのであった。
東京に居ても食うに困るため、自力で鹿児島の父親(母方)の実家を目指す4人家族。
道中、余裕を持ってのびのび暮らす人たちと触れ合い、感じる自分たちの余裕の無さ。
父親の頼りなさ、母とお兄ちゃんの有能さ、娘のノー天気さと素直さ。
飾りを一切剥がされた生活で、人に譲る思いやりや、機転がきく、ポジティブである、感謝を忘れない、命をいただく事への敬意が、露呈される。
あの家族に一言だけ言えるなら、
田中さんには、ぜひ毎年顔を出して欲しい。
地獄の底で、糸を垂らしてくれた仏様の顔を忘れないで欲しいと、強く思った。
それと同時に、どんな環境においても、笑顔は周りを照らす太陽だなと思った。
この映画を観て、よかったと思う。