2022.3.4深夜
「ずっと一緒にいよ」
「ずっとそばにいるよ」
「そばにおいてよ」
「離さないよ」
「一緒に暮らそ」
彼は一晩、愛の言葉を囁き続けた。
わたしは、瓦解した。
涙が溢れた。
何の涙かわからなかった。
でも、止まらなかった。
彼が怖かった。
たった2回しか会ってないのにそんなことを言えるひとが怖かった。
でも、その言葉は、たしかにわたしが誰かに言って欲しかった言葉で。
かつその目の純粋さを見ると、わたしはもうどうにもならなくなってしまった。
恐怖なのか。
幸福なのか。
わからなくて、とにかくわたしは泣いていた。
彼はわたしになんと20回射精した。
愛の言葉を囁きながら。
すごい数。
さすがに今、性欲が凪。
久しぶりの感覚だ。
朝7時に、歩いてホテルから帰った。
体が軽かった。
心が満ちている。