2022.3.7

猫が死んだ。
21歳のおじいちゃん。
ここ数日、後ろ足が完全に立たなくなってしまっていて、みるみるうちに弱っていった。
死ぬ瞬間は会えなかったけど、仕事を抜け出して最後のお別れはできた。
良かった。
さよなら、ありがと。

夜、また彼に会いに行くことになっている。
彼は今、部屋を探しているという。
わたしとするためだけの部屋を。
彼はわたしと結婚したいらしい。
まだ3回しか会ってない、14も歳上のわたしと。
なんで?と訊くと境遇が似てるから、て。
彼は言う。
「なんでこんなにかわいいひとが、こんなに辛い目に合わないといけないんだろう、て思うよ。」
わたしはまた、彼の腕で泣いた。

セックスをする時、若干サディスティックになる彼が好きだ。
独占欲を丸出しにして、わたしを貪る。
僕のおんなだ、と彼はわたしを抱く。
早く僕の子ども孕んで、と彼はわたしの奥に出す。
彼のセックスと、彼の言葉でわたしの頭は塗りつぶされる。
その感覚は悪くないな、と思う。
ただ、わたしはまだ彼のセックスしか知らない。
それなのにこんなにも彼を好きになってしまって、いいのだろうか。
はっきり言って困惑している。
ひとまわり以上も歳下の、ちょっと落ち着きがない、甘えたで、ひ弱そうな、今にも折れそうな男の子。

でも、わたしが欲しい言葉をくれた。

どうしたらいいのだろう、わたしは。
わたしは、幸せをこのまま享受していいのか。
臆病になってる。
はっきり言ってビビっている。
でも、今既になんかちょっと幸せで、いかんいかんと反射的に思ってしまう。

妹に、彼のことを少しだけ話した。
意外にも妹は寛容で、いいじゃん、歳下、マシホくんと同い年!と、ハマってるアイドルの名前を出して喜んでくれた。
ただ、高専卒というと少しだけ残念そうな顔をした。
そうなんだよなあ。
妹は今度占いに行ってきてくれるらしい。
信頼している四柱推命の占い師さんがいて、そこに秘密で行ってきてくれると。
親も信頼している占い師さんだから、後押ししてくれるかもしれないし、まあ、逆に諦めもつくかもしれない。
どうなるかはわからないけど、妹は味方になってくれるみたいで、少しホッとした。

早く夜にならないかな。

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