「帰ってきたヒトラー」を観たよ
※当たり前だけどネタバレ配慮無し、ただの感想、特に有益な情報はないチラ裏
※読み返さないで貼ってるから誤字脱字崩壊日本語ゆるして
ホラーならホラーって言えよ!!!!怖すぎて泣いちゃったじゃんか!!!!!!!!
Q.感情が爆発していますが第一に面白かったんですか?つまらなかったんですか?
A.とても面白かったです。しかし私は無知な日本人なのでかなり浅い感動だと思います。本場のドイツ人やユダヤ人ならもっとやばかったのではないかと思います。普通に映画として面白いしそして怖かったです。
モノホンのヒトラーがタイムワープして2014年に召喚されたあと、テレビ局をクビになったしがないフリーランスの駄目男と出会い『現代のドイツの政治』について『ヒトラーのモノマネ芸人』がドイツ中の街を訪ね人々の意見を聞いていく、という番組を企画するところから物語は始まる。
もうヒトラー役の人の演技が上手いのなんのって感じだし、ヒトラーが本物だと思わずみんな笑い飛ばしてて人心掌握お手の物マンに手のひらコロコロされてるのに誰も何も不審に思わない様が怖すぎるし、「こいつやばいんじゃないの?」とあくまで『ヒトラーのモノマネ芸人』に対して批判的な人々の意見は自然と淘汰されていっている感じとか、「面白ければいいじゃん!」派の人々の意見だけで拡散されていく様子とか、最終的に国民に『ヒトラー』の存在が容認されていく様子とか、多分作中じゃない実際のニュースで取り上げられた難民施設で起こった暴動の映像とか、なんかもうめっちゃ怖くてチビっちゃった………………。
作中で人種差別発言をするヒトラーを(そういう『ネタ』だと思って)思わず笑う人々、なんてのも2014年だから出来たんだろうなとは思う。初公開された時の評価は知らないからあれだけど、「これは駄目だろ」という人が2019年ならめっちゃ居そうだし炎上してそうだな、、と思った。これは完全に私の主観オブ主観だけど。
作中、ヒトラーが現政治に対して「こんなんが民主主義とか笑わせるわ」的なことを言うんだけど、分かる……民主主義って難しいよね……と思ってしまう。銀河英雄伝説でも民主主義の難しさとか機能不全に陥りやすさとか触れられてたけど、民主主義って難しいね……うん……。
……。
(私頭悪……)(選挙にはちゃんと行こうと思いました……)
マギ読んでた時も思ったけど、頭の良さそ〜でしっかりしてそ〜で私(私たち)のことを第一に考えてくれそ〜な人々を上に立てて、導いて欲しいって感情常にあるんだよね人間。私もこれを読んでるお前も貴方も君も。一緒にして語るけど許して。
映画観ててつくづく「自分で考えて決めたこと!」っていう意志が実は誰かに唆されてるだけなんじゃないか、とか、ならもう考えても駄目やん……っていう無気力感、とか、でもその無気力感は現状を助長しているだけ……、とかをひしひしと自覚させられてしんど……と思った。良い政治も悪い政治も結果でしかなくて、その結果になるのは私たち国民の一つ一つの行動で、しかも具体的に「こうすれば平和になる!」とか「こうしたら戦争になる!」っていうものは何も無くて、善く(良く)生きたいのは本当で、でもとりあえず楽に生きていたくて、だから「楽に生きていかせてあげるよ」って言葉を吐く人間に縋っていたくて、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お腹痛…………。
観終わったあと上記の感情でいっぱいになって心が死んだ……。
作品としてふつ〜〜〜〜〜に面白かっただけにキツイ。ヒトラー役の人がちゃんとヒトラーだった(頭悪感想)。オタクだからHELLSINGとかドリフターズとかマギとか好きだし演説とかカッコイ〜!って思っちゃうんですよ。1933年のドイツに生まれなくてよかった、多分私はアッサリヒトラーの演説に便乗してたと思う。アホなりに考えながら現代を生きていこうと思える、思わせてくれる作品でした。
久しぶりに映画観たら面白かったしまた何か観ようと思うんで面白そうなのあったら教えてくだちい。は〜面白かった。怖かった…………。
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