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無料#4【小学生でもわかる】いまプログラミングが大切な理由と、最初にGoogle Apps Script(GAS)を学ぶメリット
~この記事を読むと「なんで今プログラミングを勉強するの?」や「GAS(Google Apps Script)ってなに?」がわかって、親御さんも子どもも一緒に始めるきっかけをつかめます!~
こんにちは!
ここでは、なぜ今プログラミングの勉強が必要なのか、そしてその最初の一歩としてGoogle Apps Script(GAS)を学ぶのがおすすめな理由を、小学生でもわかる言葉でお話しします。最近はいろいろな場所で「プログラミング教育」「GIGAスクール構想」などの言葉を聞くようになりましたよね。でも、「そもそもプログラミングって何?」「難しそうじゃない?」と不安に思っている方は多いはず。
この記事を読めば、これからやってくる社会でプログラミングがどう活きるのか、なぜ小学生でも始めやすいのか、そしてGASがどんなふうに役立つのかが見えてきますよ。親御さんにも「こういうメリットがあるんだ!」と感じてもらえると嬉しいです。
専門用語がでてきたら、できるだけやさしく解説します。
**「今はまだ覚えなくてもいいかも…」**という箇所があれば、その旨をはっきりお伝えします。
リンクも貼っておくので、もっと詳しく知りたくなったらのぞいてみてくださいね。
それではさっそく一緒に見ていきましょう!
1. どうしてプログラミングの勉強が必要なの?
1-1. 社会がどんどんデジタル化しているから
今の社会では、スマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンを使う場面がとても増えました。お店のレジがデジタル化しているのはもちろん、学校の授業でもパソコンやタブレットを使うことが多くなっていますよね。特にGIGAスクール構想によって、小中学生一人ひとりがタブレットやPCで授業を受けられる環境が整いつつあります。
GIGAスクール構想(ぎがすくーるこうそう)って?
こうしたデジタル化の波は、これからますます大きくなっていくと考えられています。将来のお仕事では、どんな職業であってもパソコンやスマホを使わずに済むケースはかなり少なくなるでしょう。すると、パソコンをただ使えるだけじゃなくて、**「自分がやりたいことをプログラミングで作ってみる」**力があると、すごく役立つんですね。
1-2. 考える力と問題解決の力が育つから
プログラミングは、じつは「どうやって問題を解決するか」を考える練習にもなります。
たとえば「ボールを右に動かして、それから上に飛ばしたい」というゲームを作るとき、
まず何をして
どんな順番で命令を書いて
どんな結果を期待するか
など、いろいろ考えますよね。これは論理的思考力(ろんりてき しこうりょく)と言われるもので、「AをやるにはBの手順が必要」「Bの手順にはCの準備が必要」など、筋道を立てて考える力が育ちます。これをプログラミング的思考と言うこともあります。
(「論理的思考力」ってむずかしい言い方…)
今は「物事を順番にきちんと考えられる力」とイメージしておけば大丈夫です。
これからの時代、学校の勉強やお仕事で問題にぶつかったとき、筋道を立てて解決する力はとても大事です。プログラミングを通じてその練習ができるのは、まさに一石二鳥(いっせきにちょう)なんですよ。
1-3. 早めに触れるほど、身につきやすい
小学生のうちからプログラミングに触れておくと、高校生・大学生、あるいは社会人になったときにかなり有利になるかもしれません。なぜなら、子どものころから自然に「コードを書く」「パソコンを使ってアイデアを形にする」ことに慣れておくと、大人になってからもスムーズに応用できるからです。
大人になってから一から学び直すとなると、時間もかかるし、初心者にありがちな「難しい…無理かも…」という気持ちになりがち。でも、小学生や中学生のころに興味を持って遊びのように学んでいたら、そのままスッと上達していく場合が多いんですね。
2. GIGAスクール構想が追い風に!
日本ではGIGAスクール構想が進んでいて、小学校や中学校で、1人1台ずつのタブレット端末が使える環境を整えたり、授業でプログラミングを体験する機会が増えています。たとえば、「micro:bit(マイクロビット)」という小さなコンピュータを使ったり、Scrtach(スクラッチ)というブロックを組み合わせるプログラミング教材を使った授業が多くの学校で行われ始めていますよね。
このGIGAスクール構想によって、これまでパソコンに触れる機会が少なかった子どもでも、学校での学習や宿題で自然にパソコン操作を身につけることができます。
そして、「プログラムを作る楽しさ」「アイデアを実現する喜び」に早くから触れるチャンスが増えているんです。
親御さんたちも「学校でタブレットやパソコンを使ってるみたいだけど、どんなことをしてるの?」と気になる人が多いと思います。GIGAスクール構想があるからこそ、学校の授業だけではなく家庭でもプログラミング学習をサポートしてあげると、より理解が深まるはずです。
(GIGAスクールはほぼ全国に広がりつつあるので、もし「うちの地域はまだ…」という場合でも、近い将来スタートする可能性が高いですよ。)
3. じゃあ、どんなプログラミングから始めればいいの?
3-1. まずは「遊び感覚」でOK!
プログラミングと聞くと、なんだか難しそうな英語の文字が並んでいるイメージがあるかもしれません。でも、今はブロックを組み立てるだけの「Scratch(スクラッチ)」のようなビジュアルプログラミングや、ボタンをクリックして処理を組み合わせるサービスなど、学びやすい入り口がたくさんあります。
小学生であれば、まずはスクラッチのようなビジュアルプログラミングから入り、ゲームを作ったり、キャラクターを動かしたりするところから始めてもOK。
そこからもう少し進んだら、実際にコード(英語や記号が混じった命令)を書くプログラミングにも興味がわいてくるでしょう。
3-2. その次のステップに「GAS(Google Apps Script)」がおすすめ!
ここで出てくるのが、**GAS(Google Apps Script)**です。なぜ「GAS」がいいのか、4つの理由を紹介します。
無料で始められる
Googleアカウント(Gmailのアドレス)さえあればOK。新たにお金を払う必要がありません。
インストール不要
Webブラウザ(ChromeやSafariなど)で開くだけで使えます。パソコンにソフトを入れたりしなくてもOK。
スプレッドシートやGmailなどと連携しやすい
普段からよく使っている人も多いGoogleのサービスに命令を出して、データを自動で整理したり、メールを送ったりできます。
仕組みはJavaScript(ジャバスクリプト)という言語
JavaScriptは、世界中で使われているプログラミング言語です。この言語を少しでもかじっておくと、大人になっていろんな場面で応用できます。
(「JavaScriptって何?」
今は「Webページやアプリを動かすのによく使われるプログラミング言語」とイメージしておけば十分です。)
4. なぜGASを最初に学ぶといいの? もっと詳しく
4-1. いきなり「本格的なコード」も体験できるから
GASは見た目としては「コードを書く」形になりますが、ブラウザで完結するという手軽さもあって、わりと始めやすいです。「Scratchはやってみたけど、もう少し大人っぽいプログラミングを試したい!」というときにピッタリ。
4-2. ちょっと書くだけで、身近な便利ツールが作れる
たとえば、スプレッドシート(Googleの表計算ソフト)にあるデータをまとめてメールで送信したり、決まった時間に自動で処理をしてくれたり。
簡単なコードでも、「あ! 本当に動いた!」という体験がすぐにできます。
小学生でも、保護者の方が横についてサポートしてくれれば、「こんなことができるんだ!」と感動するはず。
4-3. GIGAスクール環境と相性がいい
学校で支給されているタブレット端末やPC(Chromebookなど)からでも、GoogleアカウントでログインできればGASを使えることが多いです。つまり、特別なソフトをダウンロードする必要がないので、親御さんや先生が「インストールは危なくない?」と心配する必要が少なくて済みます。
4-4. 将来性が高い
GASで書くコードはJavaScript。このJavaScriptは、Webサイトやゲーム開発など、いろんなところで使われている言語なので、将来もっと踏み込んだプログラミングを学びたいときにも役立ちます。もし子どもがプログラムに熱中して、「もっと難しいことやりたい!」と思ったら、自然とJavaScriptやその他の言語(Python、Javaなど)にも興味がわくでしょう。
5. 小学生と親御さんで一緒に始めよう!
5-1. 一人でやるより、親子で楽しむ方が続きやすい
プログラミング学習は、最初のうちはわからない言葉がいろいろ出てきて戸惑うこともあります。小学生が一人でやろうとすると、途中で「何が何だかわからない!」となって投げ出してしまうかもしれません。
そんなとき、親御さんが一緒に画面を見てみると、「へえ、こんなしくみで動くんだ」と興味を持てますし、子どもの疑問を一緒に調べたりすることで、お互いに**“学ぶ楽しさ”を共有**できます。
「エラー(間違い)が出たけど、どこがいけなかったのかな?」
「こんな新しい機能を見つけたよ!」
「今日の授業でも似たようなことを先生が言ってた!」
こんなふうに会話が広がると、親子のコミュニケーションにもつながります。GIGAスクール構想で子どもたちのIT環境が整っている今こそ、家庭でも一緒に触れてみるといいですね。
5-2. 親御さんも恩恵(おんけい)を受けられる
たとえば、お子さんがGASで「メールを自動で送る仕組み」や「表データをキレイにまとめる処理」などを作れるようになったら、親御さんのお仕事や家事でも役立つかもしれません。
エクセルやスプレッドシートで毎回手入力していた作業をお子さんに手伝ってもらったり、
習いごとのスケジュール管理を自動化してみたり。
「子どもが作ったツールを大人が使う」なんて、少し面白そうですよね。プログラミングを通じて、子どものほうが先生役になる場面が出てくる可能性も充分あります。
6. 「今は覚えなくていいかも」と思うところ
JavaScript(ジャバスクリプト)の文法(ぶんぽう)
たとえば「function(ファンクション)とはなにか?」とか「変数(へんすう)ってどうやって使うの?」など、最初はいろいろ用語が出てきます。全部をきちんと覚えようとしなくてもOK! 徐々に慣れていきましょう。
GASの高度(こうど)な機能
たとえば「Webアプリをデプロイする(公開する)」「トリガーを活用して複雑なシステムを作る」など、最初のうちは知らなくてもぜんぜんかまいません。興味がわいたら後から調べれば大丈夫!
セキュリティ関連
インターネットを使うので、セキュリティ(安全対策)は大事ですが、最初はそこまで細かく考えなくても大丈夫。学びながら少しずつ理解を深めればOKです。
プロ並みのプログラミング
ゲームエンジンを使いこなすとか、AI(人工知能)を作るとか、専門家向けの話題は今はスルーしていいです。たとえばGoogle CloudのAIサービスなどもありますが、将来興味が出たときにのぞいてみてね。
7. GIGAスクールとGASのかんたん連携イメージ
ここでは、GIGAスクール環境の1人1台端末(タブレットやChromebookなど)から、どんなふうにGASを使えるのかをざっくりイメージしてみましょう。
お子さんが学校から持ち帰ったタブレットを開く
Googleアカウントでログインします。
スプレッドシートを作る
Googleスプレッドシートにアクセス。名前は「テスト用シート」とか何でもOK!
「拡張機能」→「Apps Script」でGASエディタを開く
ここで簡単なコードを書いて「実行」ボタンを押せば、もうGASが動きます。
授業で作ったデータを活用する
たとえば、算数や理科の授業で集めたデータを自動で並べ替えたり、グラフ化するプログラムを作ることもできます。
親御さんが横で見て「ここはどういう意味?」と質問する
子どもが「これはこうやると数字が変わるんだよ!」と解説してくれるかも。
こういうやりとりが意外と楽しいんです。
大きなプログラムを作らなくても、ちょっとしたコードを書くだけで、「へぇ、こんなこともできるんだ!」という驚きがたくさんありますよ。
8. これからのプログラミング教育の広がり
小学校でのプログラミング必修化
すでに必修科目として取り入れられている学校も多いです。
中学校・高校でもICT活用が当たり前に
レポート提出や調べ学習をオンラインでやるのが普通になっていきます。
大学や専門学校での高度な学習にスムーズにつながる
将来的にプログラミングを使って研究や開発をする道もどんどん開かれていくでしょう。
社会人になってからも「できるよ!」が武器になる
どの仕事でもパソコンやネットを使う場面が増えています。プログラミングできると「ここを自動化できますよ」と提案できるかもしれません。
こうした流れの中で、今のうちから「プログラムってどう動くんだろう?」と興味をもつのは、とてもいいことなんです。GIGAスクール構想や学校教育を活かして、親子で学んでみてはいかがでしょう。
9. まとめ
いまプログラミングが必要とされる理由
社会がデジタル化していて、どんな仕事でもITが欠かせなくなっている。
問題解決能力(論理的思考力)を育てるためにも役立つ。
小学生のころから慣れておくと、大人になってもスムーズに応用できる。
GIGAスクール構想
子どもたちがタブレットやPCを1人1台使える環境が整備され、小学生でもプログラミングに触れやすくなった。
学校と家庭が連携して学習を深められるチャンス。
GAS(Google Apps Script)が最初におすすめの理由
無料&インストール不要なので親御さんも安心。
スプレッドシートやGmailなどの身近なサービスを使ってプログラムを体験できる。
JavaScriptベースなので、将来いろいろな分野に応用しやすい。
**学校のタブレット(GIGAスクール端末)**からでも使えることが多い。
親子で学ぶメリット
お互いの会話が増える、成果を共有できる、子どもが大人に教えるシーンも出てくる。
家庭やお仕事でも、子どもの作ったプログラムが役に立つ場面があるかもしれない。
今は覚えなくていいことも多い
難しい文法や大人向けの専門用語は、後で自然に覚えればOK。
まずは「ちょっと動かしてみよう!」という楽しさを大事にしよう。
これで、「どうして今プログラミングが大切なのか」「GIGAスクール構想とどう関わっているのか」「GASを最初に学ぶメリット」をざっくり理解できたと思います。プログラミング学習というと「ハードルが高そう…」というイメージがあるかもしれませんが、やってみると意外にできることが多くて面白いはず。親御さんもぜひ、お子さんと一緒にGASに触れてみてくださいね!
10. 次にどうしたらいい? ~はじめの一歩~
function helloWorld() {
Logger.log("Hello, World!");
}
GASで「Hello World」を作ってみる
Googleドライブからスプレッドシートを開き、メニューの「拡張機能」→「Apps Script」をクリック。
新しく出てくる画面(GASエディタ)で、以下のコードを貼りつけてみる。 function helloWorld() { Logger.log("Hello, World!"); }
「▶(実行)」ボタンを押すと、下の方のログに「Hello, World!」と出てくれば成功!
これだけでも「自分が書いた命令でパソコンが動いた!」という体験ができます。
スプレッドシートと組み合わせてみる
たとえば、A1セルに何か文字を書いたら、それを読み込んでログに表示するプログラムを作ってみる。
「SpreadsheetApp」という言葉が出てくるけど、最初は深く考えずにコピペして動かしてみるだけでもOK。
興味が出たら学習サイトをのぞいてみる
Google公式のGASドキュメント(英語が多いですが)
YouTubeで「GAS 初心者」などと検索
書籍やブログもいろいろあるので、好きな方法で学んでみましょう。
親御さんも一緒に「へえ、GASってこんな風に動くんだ」と触れてみると、子どもの理解が深まるだけでなく、大人もプログラミングの基礎を覚えられておトクですよ!
11. 参考リンク
GIGAスクール構想とは?(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htmGoogle Apps Script公式サイト(英語多め)
https://developers.google.com/apps-script/Scrath(スクラッチ)について(公式)
https://scratch.mit.edu/小学生のプログラミング導入として人気のサービス
micro:bit公式サイト(日本語版)
https://microbit.org/ja/小さなコンピュータを使って楽しくプログラミングできる
(これらは、さらに深く知りたくなったとき用です。今は「こういうサイトがあるんだな~」と眺めるだけでも十分!)
12. おわりに
いかがでしたか? プログラミングというと「難しい…」という印象があるかもしれませんが、社会がこれほどデジタル化している今、早めに触れてみるのは大きなチャンス。GIGAスクール構想のおかげで、子どもたちはさらにプログラミングに親しみやすい環境になっています。
そして、実際に**GAS(Google Apps Script)**のような「本格的だけど始めやすい」ツールに少しずつ触れてみると、「あれ? 思ったよりできるかも!」と自信をつけられます。最初は単純なプログラムでも、動いてみるとかなりの達成感がありますよ。
親御さん:子どもにプログラミングをどう教えよう…と悩むより、一緒に「何これ?」とワイワイしながら学ぶと、思いのほか楽しい時間が過ごせます。
小学生のみんな:ゲームを遊ぶだけじゃなく、自分でゲームや便利ツールを作る側に回ってみるのもすごく面白いよ。
**「なぜ今プログラミングが必要なのか?」「どうしてGASなのか?」**という疑問に答えながら、GIGAスクールとの関係や親子で楽しむヒントを詰めこんできました。ぜひこの機会に、GASで最初のプログラムを試してみてください。次に会うときには、きっと「もうこんなにできるようになったよ!」と驚きの声を聞かせてもらえるかもしれませんね。
それではまた、プログラミングの世界でお会いしましょう!