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スイス プチ・パレ美術館展 ユトリロの感想

8月の中旬に、SOMPO美術館で行われている『スイス プチ・パレ美術館展』に行ってきました。

普段は面白そうな企画展があっても外に出るのが面倒で行かない事が多いのですが、今回はどうしても見たい画家の絵がありました。

それは、ユトリロという画家です。

YouTubeで見たユトリロの解説をする動画で彼の波乱万丈な人生を知り、自分の目でその絵を見たいと思いました。

モーリス・ユトリロ〈ヴィルフランシュの通り〉のポストカード

ユトリロの絵は凄くピュアでした。見た風景を真面目に丁寧に描いている感じ。上の写真だと分かりづらいのですが、夕焼けが少し残る空のグラデーションなど、細かな色使いがとても可愛らしかったです。

ユトリロの絵はよくフランスのお土産として売られていたそうなのですが、確かに旅の思い出に欲しくなる絵だなぁと思います。

そしてこの美術展に足を運んで良かったと強く感じたのは、ユトリロの隣に展示された母シュザンヌの作品を見たときです。

シュザンヌは自由人で子育てをするような人ではなかったそうです。そのためユトリロは、10代の頃からアルコール中毒に苦しみました。

そして、その二人の性格は作品にも表れていました。ユトリロの絵は直線的で真っすぐな印象を受けるのに対して、シュザンヌの絵は曲線的でどこか妖艶な雰囲気を感じます。

二人の作品を見比べることで、彼らがどんな人でどんな関係性であったのかを感じられた気がします。

今回美術展に足を運んでみて、やっぱり絵画はデジタルではなく実物を見に行くのが良いなぁと思いました。これからは面倒くさい気持ちに負けないように頑張ります(笑)


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