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【映画メモ】室町無頼(2025)
やるべき仕事は溜まっているが、
一方で有給も所定日数を消化しなければならない。
今日は事前に決めさせられた有給休暇の日。
することに迷ったら、自分の場合は映画鑑賞からのひとり焼肉となります。
やはりその流れは最高でした。
1.「室町無頼」について
「室町無頼」の原作は、垣根涼介氏による歴史小説で
室町時代中期に起きた「寛正の土一揆」と
その指導者の「蓮田兵衛」を題材とした内容となっています。
室町時代は為替等の登場や日宋貿易等により経済が発展し、
文化面でも床の間や茶の湯、わび・さびが誕生したが、
一方で貧富の差が激しい時代だったそうです。
映画の序盤では北斗の拳や世紀末を彷彿させるような
無法地帯振りの様子が見られます。
2. あらすじ・みどころ
時は室町、“応仁の乱”前夜の京――。 大飢饉と疫病の連鎖、路上に重なる無数の死骸。
そんな混沌の世に風の如く現れ、巨大な権力に戦いを挑んだ者たちがいた・・・。
蓮田兵衛――日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史書に唯ただ一度だけその名を留める男。
本作は彼の元に集結した「アウトロー=無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描く。
空前の一揆を巻き起こす無頼たち、ラストはたった9人で幕府軍に挑む。
勝率ゼロに等しい無謀な戦い、その勝機と狙いとは!?
原作は昨年、直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)。
“リアル”な風と炎と砂塵が舞う中世の暗黒時代ダークエイジを駆け抜ける、エンタメ全開のアクション巨編!!
ストーリーの流れを簡単にまとめると、
大飢饉や疫病等で民衆が苦しむ中、
それらへの対応をするどころか、更に税を課すなど
やりたい放題の幕府に対して大泉洋演じる蓮田兵衛たちが挑むおはなし。
この映画のいちばんの見どころは、
なんといっても大人数による殺陣・戦闘シーンです。
各俳優が猛特訓を重ねただろうと思われるのはもちろん、
あれだけの人数での戦闘シーンは大迫力で
なかなか見られないように思います。
エンドロールのゲストエキストラの部分にも
沢山の人の名前が連なっていました。
また、なにわ男子・長尾謙杜演じる才蔵の
作中での成長の様子も個人的に面白いと思いました。
3. 主な登場人物
3.1 蓮田兵衛(大泉洋)
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基本、飄々とした自由人で、それが大泉洋のイメージと合致する。
しかし、その一方で、ひそかに討幕と世直しの野望を抱いている。
3.2 才蔵(長尾謙杜)
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天涯孤独の身だったが、兵衛にその才能を見出され、
兵衛の師匠である唐崎の老人のもとで修業を積み、
作中でも最強クラスの戦闘力を手に入れる。
その後は兵衛と行動をともにする。
兵衛に出会って間もないころは、「カエル」と呼ばれる。
3.3 唐崎の老人(柄本明)
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見た目は汚らしいヨボヨボのお爺さんだが、
棒術の達人で、兵衛の師匠。
才蔵に厳しい修行を課す。
3.4 骨皮道賢(堤真一)
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幕府から京の治安維持と取り締まりを任される警護役の首領で、
つまり、本作では敵側の人物。
ではあるが、兵衛とは古くからの悪友でもある。
3.5 芳王子(松本若菜)
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高級遊女。以前は道賢を愛していて、
今は兵衛の情婦。
つまり道賢と兵衛は穴兄弟。
道賢と兵衛のふたりの間を取り持つ。
さて、映画というと様々なタイプ・ジャンル等ありますが、
今回の映画は舞台が室町時代で、
リアルの世界では見られないであろう戦闘シーンを満喫でき、
現代の現実の世界とはかけ離れていて、
良い意味で現実逃避をすることができました。
それでは。