腱板断裂手術日記1
手術当日 大雨
今回入院するにあたって決めてきたことがある。
それは
何でも1人で我慢するのでは無く、お願いできることはやってもらう。ワガママを言うのでは無い。看護師さんに、して欲しいことをキチンと伝える。看護師さんに甘えよう。
というものだ。
昨夜は中々寝つけず、うつらうつらしているうちに朝になってしまった。
AM5:00 もう起きよう
AM6:00 もうOS-1も飲めない
段々時間が近づいてくる
朝の血圧 156 後でもう一度測ることになった
主治医のS先生が来て手術箇所に印を付けて行った。
もう、先生にお任せするしかない。
腹をくくった。
手術着に着替え歩いていく。
手術室に入るとジャズっぽい曲が流れていた。(うわさでは、部屋毎に流れている曲が違うらしい)
ジャズかあS先生のイメージに合ってるなあ なんて考えていたら
"眠くなるお薬入れますよ"
と言われて
"はい"
と答えたつもり、、
次に聞こえたものは
"OOさん" "OOさん、返事してください"
"大変です!先生!OOさんが目覚めません!!"
私、聞こえ て ま すぅぅ
そうだった。声かけられたら返事するように言われてた。
"はい。はい"
目を開けると、4人が私の顔を覗き込んで名前を呼んでいた。
あら、ごめんなさいね。もう少し寝ていたかったのよー
ベッドで運ばれている時、娘に会った。
"どう?"
"いたい"
朦朧とした意識の中で 痛い だけを連呼していたらしい
自分のベッドに帰るとそこからはもう痛さと眠気とプシュープシューとの戦い。
手術後の血栓が出来ない為の足に着ける装置フットポンプ、あれが辛い。
人は余りにも痛いと眠くなる筈なのに寝ようとすると プシュープシューと起こされる。あれが辛い。プシュー
寝かせて欲しい。イヤ、起こさないで欲しかった。
そこにナースがやって来る。
"OOさーん"
麻酔からの目覚めが悪かったからか、1時間おきに私の返事を聞きに来る。お願いだから、起こさないでくだ さ い
何しろ1番辛いのは 起きた時。
あ〜 辛い
じっとしていられない痛さ そして
"熱ーい あつ〜い"
毛布取ってもらった。
どの位たったか今度は
"寒ーい さむ〜い"
唸っている私に隣のO田さんが
"明日は、楽になるよ。今日頑張れば、明日は良くなるからね"
と励ましてくれて、後一息、明日になれば 朝になればと頑張った。
ベッドでは尿管、点滴、両足のフットポンプで管だらけ。おまけに左腕には固定具があるのと、痛さで身動きが取れず大変だった。
手術着の下に固定具装着してるので手術着はだけてもそのままでおっばい出ててもお構いなし。寝返りがうてないので、こんどは背中が辛くなり、ベッド起こしてもらったり、倒してもらったり少しでも楽になるように、甘えさせてもらった。
PM6:00 夕飯 食べてみる。あれ? 最初のひと口が飲み込めない。というか 食べ方がわからない。
自分に指示を出す。
ほら、舌を使って、
ほら、ゆっくり噛んで、
そして、飲み込む。
ゴク
麻酔のせいで、こういう些細な動きができなくなるのか、ふーん
これも、経験だな
ご飯を食べてみた。
"あ〜 あったかい。なんか、おいしい"
丸1日何も食べてないからご飯が美味しくて調子こいて食べたら気持ち悪くなった。
落ち着け、ゆっくりゆっくり、自分のペースでやれば良い。
ご飯を食べたら落ち着いたようで、眠気がやってきた。
ここに来て初めて寝られた!(ぐっすり)
点滴取り替えにきた看護師さんに時間を聞いた。
"11:30ですよ"
まだ 日を超えてない!
長い夜。長すぎる夜。
もう寝られない。
まだ、朝が来ない。