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腱板断裂手術日記35


 2021.08.03  入院35日め

 いつもの時間、AM7:00
主治医の回診。

  はい、これやって
ボクシングのパンチみたいのやった。
勿論、ゆっくり。
早く、とか、チカラを入れて、は、当然出来ません。
ボクシングの、ストーレートのカタチを 
やっただけだが、、、

  はい、じゃあ、顔触って
両手で顔触る。
触れる。
あ!
もう、顔洗えるんだ!

  じゃあ、これは?
パンツ上げる動作。

  パンツ、あげられます。

  うん!合格!

と言って、ニコニコと 向かいの大部屋入って行った。
今日は、肩が上がらないで、言われた事ができたようだ。
リハビリもわずかだけど、出来る様になってきている。
手を振って歩いたり、立ったまま、腰を90度に曲げて、腕を真下に下ろし、ブラブラする動作も 
かなり大きく出来るようになってきている。
腕を下から上にあげるのも、肩の位置までは、
楽に出来る。
それより上は、まだまだ硬くて痛い。
それ以上は、未知の世界になる。
それ以上は、硬くて痛くて、やった事すら無いし。
でも、肩を動かす滑らかさは、だいぶ良くなったと思う。

 PM7:00

 山田さんの主治医の吉村先生が部屋に来た。
山田さんの様子を見に来た訳だが、
私の担当医でもあるので、私とも話しをして行く。
  
  ネコ隊長、凄くリハビリがすすんでいる
   らしいですね。

  リハビリと、自主トレ頑張ってますもの。

  主治医のS先生、経過がいいって、
   自慢してましたよ。

自慢なんて事は無いだろうけど、普通の人よりは、
経過がいいらしい。
実は、私、入院する前に、同じ、
腱板断裂手術した人のブログ読んで、勉強してたの。  
その人は、2回めの手術だから、様子がわかっていて、自主トレで、これをすると、良いよ。
とか、体力が落ちるから、出来るだけ、散歩したほうが良いとか、教えてくれていた。
 やはり、どんな事でも、経験者の話しは、
勉強になるなあ。
としみじみ思う。

 私の日記も、誰かのちょっとした
ワンポイントになればいいなあ。
なんて、思ったりして。


 今は、2024年だが、私が入院していたのは
2021年。
この年が、どういう年かというと、
2020年の12月に、日本に初めてコロナ患者が出た。
そして、2月に京都辺りから広がって、夏に、
全国区になっていった。
テレビも新聞も、毎日、コロナ患者が何人と、
発表し、罹ったら死んじゃう病気だった。
 
 昨日のニュースで、私が入院しているこの地区
で、後3件の病院にコロナ病棟お依頼をしたので、
コロナ用のベッドが100床になります、的な
ニュースをしていた。

 先生も看護師さん達も何も言わないが、
この病棟が、少しずつ、狭くなっているのに
気がついた。
 ナースセンターが、病棟入って、
入り口真ん中にあり、その右側と、左側に病室がある。
 最近、ナースセンターの左側が、通れなくなった。
普段から行かないから、気にしてなかったが、
封鎖されている。
それなのに、そこに、看護師さんや先生が、入って行く。

  ねぇ、何あれ?
  やっぱ、気が付いた?
  向こうもあるのに、行けなんて、おかしいよね
  やっぱり、あれ?
  多分、そうだよね。
  コロナ、、、

 一日中暇なおばさん達に次第に近づいてくる
コロナの影。

 私達の生活圏に、変なビニールのカーテンもかけられて、患者は、行ってはいけないという。

 この当時、ホントに、コロナは怖かった。
志村けんも、岡江久美子さんも、、、
皆さんのご冥福をお祈りしつつ、
すぐそばまでやってきているコロナに
怯えるおばさん達であった。

 でも、先生も、看護師さんも、絶対、何も言わないの、、、
それが、また、怖い😱




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