HEATHの言葉にしたがってイヤホンを買った話

どうも、イヤホンが壊れた大熊猫です。

私は、iPhoneで音楽を聴くときは、有線のイヤホンを使っている。
どうしても無線のやつは好きになれないのだ。

朝のラッシュ時の新宿駅などでは、ブツブツと音が途切れやがるし、そもそも最大音量にしても音が小さいのが難点なのだ。

高校時代ライブハウスでヘドバンしまくっていた私は、道を歩くときには音量が最大になるのである。
いわゆる音漏れおばさんなのだ。

そんなわけで、今回も有線のイヤホンを購入することにした。

そこで思い出したのだ。

あちこちで散々書いているのでご存じの方もいらっしゃるかとは思うのだが、私はX JAPANのファンである。
信者と言っても過言ではない。

そのベーシストのHEATHは一昨年大腸がんで亡くなった。

私はHEATHがほんとうに大好きだった。
それまでは、1998年に亡くなったHIDE一筋だったのだが、いつだったかのX JAPANの横浜アリーナ４Daysの時に、HEATHが私たちの席の真横にやってきたのだ。

花道の隣の席だったことと、偶然私たちのところで止まったという奇跡が起こり、その時、初めてHEATHを間近で見ることとなったのだ。

恋に落ちた。

もちろん「お互いに」ではない。恋ってやつは、いつだって一方通行なのである。

そのライブの後、速攻でHEATH個人のファンクラブに入会し、過去のブログやら質問への回答やらを読み漁ったものだ。

HEATHが亡くなる半年くらい前だっただろうか。
私もメールでHEATHに質問をしてみた。

イヤホンは有線ですか？無線ですか？
どこのメーカーのものがオススメですか？

その質問に、なんと次のメルマガで答えてくれたのだ。

有線です。
コスパもいいので、オーディオテクニカのものを使っています。
まあ、これは好みによるけどね。

というような内容の回答だった。

うおぉぉぉぉぉ！！！

HEATHが！私の質問に！答えてくれた！！

プライベートは謎に謎を過剰包装していたような彼なので、なかなかプライベートな質問には答えてくれないのだが、音楽やファッション、音楽の機材なんかに関する質問には答えてくれることは知っていた。

知ってはいたが、私の質問メールも読んでくれていたのが嬉しかったのだ。

今使っているイヤホンが壊れたら、オーディオテクニカのものを買おう。
そう心に決めた。ちょろい女なのである。

そして先日、とうとうその日がやってきたのだ。

私にとっては、直接ではないけれどHEATHからもらった最初で最後の言葉。

迷わずオーディオテクニカのイヤホンを購入した。

やっぱり、iPhoneについていたものより断然音が良い。
なんでもっと早く買い替えなかったのだろう。

音漏れおばさんであるとは書いたが、もちろん、道を歩くとき以外の、電車やお店の中などでは音漏れしないように音量を絞っている。
それだって、道を歩くときには音が漏れに漏れ出ているのだ。
できるだけ、社会に迷惑はかけない方が良いだろう。

iPhoneに付属していたあのイヤホンは音が漏れやすい。
それに比べて、この「カナル型」というやつはとても良い。

ぴったり耳にフィットするので、音が漏れにくい上に、外の音が入ってきにくい。

もう一度言う。
どうしてもっと早く買い替えなかったのだろうか。

HEATHに言われた通り、すぐに買い替えるべきだった。

HEATHは亡くなる直前に、私たちファンにメッセージを残していたらしい。
「みんなも、大腸の内視鏡検査を受けてください」

体調不良を感じてから、１年も経たずに亡くなった彼の最後のメッセージだ。

ファイザー社はコロナワクチンの副作用として、大腸がんのリスクが高まると発表したらしい。詳しくは知らんが。

HEATHのがんとの因果関係は詮索するつもりはない。
ただ、私にも大腸がんのリスクはあるということだ。

イヤホンは壊れるまでアドバイスに従わなかったけれど、身体は壊れてからでは遅いのだ。

今年中には大腸の内視鏡検査を受けようと思う。
ちょっと、というかだいぶ抵抗はあるが、HEATHがくれた言葉である。
大切にしたいと思うのだ。