願わくば、推しにはただ生きていてもらいたい
英語はできる?と聞かれたら「英語はXとJAPANしか分かりません。」と高らかに宣言する大熊猫です。
そう、前から何度も書いているが、私はX JAPANのファンである。
ファンを始めてから、かれこれ35年経つのでだいぶベテランの方だろう。
今日は推しの話をしたいのだが、しかし残念ながらX JAPANの話ではない。
どうしてもメンバーの死の話をしなくてはいけないから。
推しの死。
1998年5月2日、X JAPANのHIDEが亡くなった日、この日に私の人生は一度終わった。
あの日以来、私はおまけの人生を生きている。
おまけにしては長くなってしまったな。
あの時のことを詳細に語ることはしないが、とにかく、推しが死ぬということは、その後の自分の人生を狂わすような出来事なのだ。
そして一昨年、X JAPANへの愛は変わらないが、新しい推しが爆誕した。
Snow Manである。
14歳からロック一筋で生きてきた私が、アイドルを推しているのである。
ほんとうに人生何が起こるか分からない。
きっかけはインスタグラムだった。
まずは、目黒連さんが出演したドラマを観た母が、彼のファンになった。
スマホを持たない母のため、一緒に暮らす姉が色々と調べてあげている内に沼に飲み込まれた。
そして、姉と私はインスタグラムでつながっているため、唐突に私のところでもSnow Manの動画などがオススメされるようになった。
そこで切り抜き動画などを眺めているうちに、私まで沼に引きずり込まれたのである。
推しのメンバーは違えど、3人ともSnow Manを推しているという奇跡が起きた。
年末のYouTubeでの生配信は3人で楽しく視聴した。
好みの全く違う3人である。こんなことは今まで皆無だった。
私と姉なんか、ファンクラブに入り、ショップで写真まで買っちゃっている。アイドルの写真なんて、光GENJI以来である。
突然の私のアイドル推し宣言に、友人たちは一様に驚いたが、みんな「Snow Man良いよね!」と言ってくれた。優しい。そして、やはりSnow Manは人気者なんだな。と実感する。
YouTubeチャンネルのすべての動画を見漁り、過去の作品を買い込み、果ては年末の東京ドームでのライブにまで行ってしまった。ペンライトまで買って!
アイドルのコンサートなんて初めての経験だ。
当然ヘドバンなどしないらしい。
お作法が分からずドキドキであった。
推し活がこんなにも楽しいなんて。
グループもその人気も、ずっとずっと続いていって欲しい。
しかし、バンドやアイドルといった形に関係なく、今までの多くのグループがそうであったように、違う人間の集まりは方向性の違いなどで歩む道が分かれたりするものだ。
ずっと9人で仲良く活動して欲しいと願いながら、でもSnow Manだってもしかしたらいつかはメンバーの脱退や解散といったことが起こるかも知れない。
そんなことを考えていると思うのだ。
生きていてくれればそれで良い。と。
これ以上、推しの命が消えてしまうことに耐えられない。
活動内容やら方向性やらメンバーの発言やら、ファンとは色々と口を挟みたくなる生きものだ。
私だって、「それはどうなの?」「もっとこうして欲しい」など思わないわけではない。
でも、そんな不満だって生きていればこそなのだ。
今日、デビュー5周年を迎える彼ら。
これからもその人生を最後まで生きていって欲しい。