更年期のざれごと No.2


はじめに

人って、人生の前半は楽しいことも含めて、失敗したり悔やんだり…
そんな想いを自分の引き出しに詰め込みながら生きているのだと思います。
だから今の自分が在る。
そして、後半はその引き出しを時々開けたりなんかしながら、また違う角度で人生を眺め、あらたに学ぶ。

私も、後半に差し掛かったなぁ~と呟くと、「君は、百何十歳まで生きるんだネ~」と夫に言われとっくに折り返している事に気がついた次第です。

日頃から、毒舌…と言われる事もあるのですが、ここまで来たら更年期なんだから、ちと好きに言わせてよネ…と言うことで『更年期のざれごと(ざれごと)』です。

戯言…(ふざけ半分に言うこと、ふざけてする事柄、冗談事)…と、辞書にあります。

つまり、ちょっとした時間潰し…くらいの軽~い気持ちで笑っていただけたら…と。

ちなみに、10年以上前からたまにメモしていたものも含まれますので、今の社会情勢に合わなくなっている事があるかもしれませんが、あ・し・か・ら・ず


へぇ〜

クシャミをしながら、目がウルウルの猿(TVで…)
花粉症なんだそうな…。
同じ動物だもの、言われてみれば当たり前の話なのだが、
「そうなんだ〜〜」と、新発見の気分。
我が家も、夫と息子がアレルギー体質なので、花粉症もあれば猫チャンを抱いても、目がウルウルしてくる。
そういえばバロン(猫)も、最近毎晩ティッシュで拭いてやらねばならない程、
目がウルウルなのだが、バロンも花粉症か、はたまた猫アレルギーか?
なんでやねん〜〜(笑)

次の一歩

友達のKちゃんが初海外アメリカへ一週間の大冒険!!
失業率は高いし、国保もないし、場所によっては治安も悪いし…
でも、なぜかちょっと行って来るぶんにはエネルギーを貰える国。
「焼酎をおみやげに持ってくるんだったら、うちに泊めてやるよ〜〜」というウチの娘の言葉に、大きなスーツケースの中には、少しだけの着替えと、1.8Lの焼酎のパックが2本(笑)
ひとりでバスに乗って、娘のバイト先に行ったり、シアトルの街を散策したり、いろんな人に出会ったり…
息子とはその時が初対面だったが、シアトル・マリナーズのイチローに会いに球場に連れて行ったら、かなり楽しそうにはじけていたんだとか…(それを狙って、球場に行く前に一緒にテキーラをちょいと引っ掛けたって…)笑

日本にかえって来た彼女は、髪をバッサリ切って今までとは違う雰囲気のピアスをつけて、自分を縛っていたであろう何もかもバッサリ断ち切って…。
次の一歩を踏み出すのに、十分なエネルギーを放っていた。

・・・13才

大抵どこもそうなのかもしれないが、私の通っていた中学校には表門と裏門があった。
私は近道だ…というのと、ほとんど人の通らない松林の小道が好きで、いつも裏門だった。

その当時は、白いソックスをクルクルとくるぶしが見えるくらいまで下げるのが流行りだった。多分、少しでも足を長く見せるためだったのだろう。

よく晴れた日は、松の枝が朝の光をさえぎって、白いソックスに影を落とす。歩く速度に合わせて、ソックスの光と影が動くのがなぜか好きだった♪

ある朝、いつものように足元の光と影を楽しみながら歩いていると、突然海辺に通じる横道の所で足が止まった。

『今朝は、少し早く家を出たし…』
私は、少し後ろめたさを感じながらも、黒いカバンを前後に大きく振りながら、砂浜に向かって歩いた。
横道を百メートルも行くと、先には白い砂浜が広がっている。

歩きながらふっと右側に目をやると、その前の年の元旦に祖母が首を吊ろうとした松の枝が見えた。
ほどいた腰ひもを、必死で枝にかけようとしている祖母を当時6年生だった私は、泣きながら止めた。
うっそうとした松林なのに、その枝のまわりにだけどこよりも多く朝の光が差し込んでいる。
まるで『いつでも どうぞ〜』と、わざわざスポットライトを当ててくれているようだ。

それから少し歩くと、砂浜に着いた。
私は、ゆっくりと腰をおろし海に向かって大きく呼吸をした。
そして、朝のひんやりとした砂を片手ですくうと、紺色のスカートに パラパラと こぼしてみた。
幾度となくそれを繰り返しながら、スカートのくぼみにたまっていく白い砂を見つめていた。

そろそろ学活の始まる時間だ…。

時々、部屋を抜け出して真夜中の海とはなじみがあったが、朝の海は初めてだった。
もうしばらく ここにこうしていられたら 何かが変わる気がした。

矛盾

中高年の女性に向けて、軽い尿もれ対策用パンツのCMをやっていた。
「そっか〜、私もそのうち、こういうのが必要になる日が来るのかな…」なんて ボンヤリ思っていたら
「おしゃれなレースがついているので、外に干しても尿もれパンツとは気づかれません♪」って…
いや、いや あなた、たった今全国に向けてばらしたよ〜〜〜〜う

理不尽な

まだ、木曜日だけが定休日だった頃…。
金曜日 休んで夫と庭の片付けをしていた。
(tel…)
『きょう開いてますか?』
「申し訳ございません。きょうは庭のメンテナンスで休んでいます」
『エ〜!そうなんですかぁ〜。この間も休みで断られたんですけどぉ〜』

(tel…10分後)
『じゃぁ、明日は開いてますか?』
「あ〜、、明日は満席なんです」
『断られたの これで三度目なんですけど、いつだったら開いてるんですかっ?!』

「どうしたの?」と、たずねる夫に「いつだったら開いてるんですか?だって〜」と言うと、「そういう時は、あなたが来ない時…って言うんだよ」

(tel…3分後)
……無視した。

Jack語録

敬語?

そろそろOPENだから、駐車場の車をおどろかさなくちゃ〜
(どかすの敬語のつもり…?)
(車の前に立って ワっ!!とやると車がびっくりしてどくのか〜〜)

微熱

微熱だからだいじょうぶ〜と言い張る私のおでこに手を当てて「うわ〜〜。すごい微熱だね!!」
(それを高熱…と言うんじゃ)

はっ???

「少しコーヒーをちょうだい」と言うのを
「すコーヒーちょうだい」
(まっ、何となく通じるからいいけどさぁ〜)

車中にて、水を飲みながら夫にも勧めると
「のどまな〜い」
のどが乾いていないから飲まないらしい
(どんだけ はしょるんじゃ〜!!)


#創作大賞2023 #エッセイ部門

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