寝かしつけ

うちの子供は、まぁ、よく寝る方だと思うんだけど、それでも寝る前にグズることはある。

最近妻が教習所に行っていて、その間は私が子供と一緒に過ごすわけだけど、「子供が寝てる時間=勉強時間」だから、とにかく寝かしつける。もちろん、時間帯的に寝ない場合もあるし、諸々の条件が整ってないと寝ない。勉強そのものは子供が本格的に寝た後がゴールデンタイムって感じだけど。

で、条件を揃えていざ寝かさん、って布団かけたのに「ぴえん」ってなった時、「そういえば以前ツイッタランドでティッシュで顔をさらら〜ってやるといいってのがあったような…」と思い、枕元のティッシュケースからシュッ。さらら〜、さらら〜。もひとつさらら〜〜〜。ってやってたら子供が寝た。

子供って眠いって感情は多分なくて、「なんか不快!!」くらいの感覚なんだろう。眠くて不快な感覚の時にどういう振る舞いをすればそれが解決するのかはまだわかってないっぽい。子供が入眠に抗っている様子はとても可愛い。

でも、そのティッシュさらさらも新生児〜2ヶ月くらいまでの間に試したことあったけど、全然効かなかった。その当時はとにかく抱っこして丸めて少し強めにトントンするっていうのが有効だった。月齢によって何が効果的なのかが変わっていく。寝かしつけに効く技が変わってるからって成長してるわけでもないんだけど、とにかく変化がある。もちろん、成長もしている。歯だって生えたし、寝返りもした。

自分の成長はすごく遅いし、成長と言っても知識の積み重ねであって、それが世界の認識が変わるというレベルで成長するまでには中々行かない。30歳を過ぎた人間は相当努力しないと緩やかに退化していくしかない。知識やスキルの習得といった意味ではなく、例えば認知力とかの話。肉体的には言うまでもない。

寝かしつけっていろんな方法が溢れてるけど、一回ダメだと思ったものがしばらくしてもう一回やってみてメチャメチャ効くってことが多いんだろうな。うちの子供はずっと母乳でやってきて保育園に行くために途中からミルクを混ぜたんだけど、最初は全然ミルクを飲まなかった。飲まないというか、哺乳瓶を咥えるのも嫌。でも妻が「この方法なら吸い付いてくれる!」っていう口への入れ方を発見してくれて、それから温度も変えてみて、今ではママが教習所に行っている時は普通にミルクを飲む。タイミング的にお腹減って泣かしちゃうこともあるんだけど、私がミルクを作っているとこを見てると、それがわかるのか、泣き止む。こちらが何をやっているか、全部見ていて、まだ理解はしてないけど、感じている。物事を論理的思考で繋げているわけではないけれど、直観でわかっている。

で、子供の様子を観察していると、「あ、これ、あの本(教育的には古典になっている)で言うてたやつ」ってなることが多い。昔のことだから現代的な意味での科学的根拠はないんだけど、それでも現代に通用することを言っていたりする。睡眠まわりの話とかもそう。子供のことを考える時に「大人の小さいバージョンで考えればわかる」ってことと、「子供の感覚を想像しなきゃわからない」ってことがある。睡眠なんかは「眠いなら寝ればええやん…」って大人は考えるけど、子供はまだそれをただの不快な感覚としか思ってない。大人だって、睡眠は気持ちいいけど、眠いのに眠れない時は不快でしかない。まだ自分で自分の機嫌を取る方法がわかっていないのだ。大人になってもわからない人もいますけど。

寝かしつけが大変なのって子供が小さい時だけで、子供が大きくなったら「そんなの覚えてないよ〜」とか言われちゃうんだろう。そうなったら不要なテクニックになる。でも世の中に色々な寝かしつけ方法を発信してくれる人がいる。そんなラブアンドピースな世界に感謝している。

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