# 4 一緒の夜
今日は待ちに待った彼氏が泊まりに来る日。
玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると、少し照れくさそうに笑う彼が立っていた。
「お邪魔します」
と彼が小さな声で言いながら、部屋に入ってくる。
その姿を見て、心がふわっと温かくなった。
「お腹空いた?」
と聞くと、彼はニコッと笑って
「うん、すごく空いてる!」
と答えてくれた。
二人で夕飯の準備をして、テーブルを囲む。
メニューは彼が好きなハンバーグとサラダ、野菜がたくさん入った卵スープに、炊き立てほかほかの白米、そして少しだけ贅沢にお酒も用意していた。
乾杯して、ゆっくりと食事を楽しむ時間が、何よりも幸せなひととき。
「やっぱり君の作るご飯が一番美味しい!」
と彼が嬉しそうに言ってくれて、ちょっと照れながらも嬉しくなった。
食事が終わった後、お風呂に入って、二人はパジャマに着替えてリラックスモードに。
彼はベッドに座り、枕を抱きしめてにっこり笑っている。
そのかわいい笑顔に、思わずこちらも微笑んでしまう。
「ねぇ、こっち来て」
と彼が甘えた声で言って、ベッドをポンポンと叩く。
照れくさいけれど、その誘いに応えてベッドに近づくと、彼はすっと腕を伸ばし、優しく抱きしめてくれた。
「こうしてると、安心するんだ」
彼が静かにそう呟く。
穏やかな空気の中、二人だけの時間がゆっくりと流れていく。
こんな一緒の夜が一番幸せだと感じる。
部屋の中は温かく、外の寒さなんて感じない。
二人でいれば、どんな日も特別になる。
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