デザインのつくりかた(2021年の年賀状製作)
あけましておめでとうございます。デザイナーの千星(ちぼし)です。
NECKTIE design officeという名前でGRAPHIC / WEB / PRODUCTと領域をはみだしてデザインをしています。
2021年の年賀状のデザインの製作過程をまとめてみました。
過去の年賀状はこんな感じで
午年に金に塗装した蹄鉄を送ったり
アクリルをレーザーカッターで切ったり
薄紙をレーザーカッターで梅型に切り抜いたり
酉年に金のたまごを送ったり
真鍮で知恵の輪をつくったり、
シャーレに言葉を詰めたりと、いろいろデザインしてきました。
2020年はシールを使ったデザインで製作して、
その製作過程もnoteに書かせていただきました。
そして今年2021年は
実際にお会いすることが難しいご時世ということもあり、丑年にちなんでMeet(会う)のかわりにMeat(牛肉)でデザインさせていただきました。
牛肉が印刷された紙を2021の文字にレーザーカットし、実際の食品トレイ+食品表示シール+ラップをすることで本物の牛肉のような雰囲気にしあげています。
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デザインを考える
今年の年賀状のデザインは丑年なので牛肉がいい!と比較的早い段階でアイデアは固まっていたので、実際にお肉を買った食品トレーに出力した紙をいれてみたら、「あら想像以上にお肉じゃない」という感じだったので、あとは実製作あるのみ!ということで製作を進めていきました。
なにはともあれまずはお肉なので、厚めの紙にオンデマンド印刷で肉を出力。
あっさり仕上がる。カットする前の状態だと何がなんだかわからない。印刷サイズはレーザーの機械が通しやすいように余白をおおきめにとってA5に。
こちらがおなじみのレーザーの機械。これに紙をセットしてひたすらに切る。
切れたー
と思ったら、
裏面はぜんぜん切れてない。。。紙厚が結構あるので、普通の紙厚設定ではちゃんとカットできないので、強めの設定でちょうどいい数値を探す。いくつがテストし無事いい数値を発見し、あとはひたすらにカット!
光っている部分がレーザー光線。焼いてる。
紙でもけっこう煙がでてくるのと、下のハニカムの板がバーベキューの鉄板みたいで、ほんとに肉を焼いているみたい。
キャンプだ、キャンプ。キャンプだほい。
そして待つこと30秒。
カット完了。
焼きたて?切りたて。
これが、
こう! カットされたら、しっかり2021。
何枚も重ねると、もう完全にステーキ。厚みがあるとちょっと美味しそうにも見えてしまう。こんな厚みのお肉食べてみたい。
そして切りあがつた(できあがった)お肉を食品トレーに盛りつけ
もう完全にお肉屋さんです。
これをラップで巻くわけですが、普通のラップだと強度が弱いかと思って
業務用ラップを購入。
しかし、実際にラップしてみると郵送にはこれでもまだちょっと弱い、、、しかも手作業で巻くと思ったよりシワがでてしまった、、、ということで
食品には食品用、郵送には郵送用ということで、梱包用のストレッチフィルムを使うことに。これはいける。
ラップをひきだし
ハサミでカット
セットして
裏返して
そしてここがポイント。
ストレッチフィルムはめちゃめちゃ伸びるので、ぎゅーーーーっとひっぱると表面がきれいに仕上がる。といった今後にまったく使いみちがなさそうなノウハウが貯まっていく。
左右もぎゅーーーーーーっとひっぱる
こっちの面に宛名を貼って
DM便のシールを貼って
しっかりとひっぱってるおかげで表面はスーパーの食品売り場並みのぴっちりした仕上がり。
最後に表面に食品シールを貼って完成。
できたー。もう完全に肉弁当のお店みたいになっている。
肉のお値段はもちろん2021円。
並べてみたらお弁当屋さんみたいに。食品トレイの圧がすごい。
敷き詰めると完全にスーパーの肉売り場です。あとはヤマト運輸さん、お願いします!
ということで完成がこちら。
お送りした人からは「ポストに何を入れとるんじゃ」「新手のイタズラかと思った」など、おおむね楽しんでもらえたようで(?)よかったです。
今後も良いデザインのために精進していきます!!
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