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緊急搬送

昨夜、主人のスマホに義兄さんから連絡が入った。

認知症の判定を受けるためにあった判定員さんの判断で義母さんが病院に緊急搬送された、とのことだった。

義父さんが存命だった頃から義母さんの行動におかしな部分が見え始めていて、それが精神的なものなのか、認知症が関係しているからなのかわからなかった。

一日でも早く判断してもらうために地域の包括センターへ連絡するように、と勧めていたけれど・・・どういう理由からか義父さんも義兄さんも動かなかった。

義兄さんは仕事があるのでなかなか難しいのかもしれないと思っていたが、義父さんは基本在宅なのでもしかしたら世間体とかを気にしていたのかもしれない。

ようやく昨日、担当の方が訪問して認定が行われる・・・と思っていたら、著しく健康状態の悪化が見られたため、緊急入院となったらしい。

一周忌で見た義母さんの腕には転んでできた痣が痛々しく残っていた。階段の多いあの家で義兄さんが仕事中に転んでできたと聞いた。

暫く入院することになる・・・もしくはそのまま介護施設に入所になるかも・・・そんな話を隣で聞きながら過ごした夜。

施設の入所に関しても『お母さんの承認が得られてから・・・』という義兄さんの言葉に「意思の疎通も出来なくなってるのに、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないやろ。認知症の人間が了承なんかせぇへんで」と返す主人の言葉に母の入所時のことを思い出して哀しい気持ちになってしまった。

ともあれ、義母さんの状態が改善することを祈るばかり・・・。

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