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愚痴中の愚痴

女性にとって結婚式は特別なこととして捉えることが多い。

結婚式に憧れる人はたくさんいるだろうし、結婚式にあまり興味がない私のような人間でも、いざ式を挙げるとなるとやはり準備やなにやらで興味を持ち始める。

舞台に立つような仕事につかなければ着ないだろうと思われるドレスなどを試着したりしていると、段々と楽しくなってくるのだから不思議だ。

準備するための下調べ、衣装合わせや料理のチョイス、予算など・・・細々としたことに気を使うわけだから当たり前と言えば当たり前。

そんな式の途中で起こった嫌な出来事は20年以上たってもまだ消えない。私は執念深いのかも。

ここはそんな記憶の昇華場として考えて言えるので書いて少しでもその苦味を忘れたいと思う。


式が始まり暫く経ってからの頃。ちょうどひな壇に居る新郎新婦と写真撮影したり、お酒をお酌しに来てくれたり・・・という和気あいあいとした雰囲気になってきた時だった。

主人の先輩『Fさん』がひな壇へやってきた。

最初は「おめでとう」という感じで話していたが、なかなか席へ戻らない。

隣からは「はぁ・・・ええ、まぁ・・・」という主人の濁した返事が聞こえてくる。

何を話しているんだ?式の途中でそんな重要なことが?とみると、その先輩は職場の悩みを一生懸命に主人に話している。

次の進行があるので係の人が席に戻るようにと伝えてもなかなか戻らなくて、困惑顔の主人が苦笑いを浮かべていた。

『ここで今その話いる?!後日、飲みに行った時にでも話せばいいんじゃないの?今、結婚式してんのわからんの?!!ひな壇だよ?!!』

正直イラッとした。KY過ぎて。

式の様子はビデオ撮影されており、ビデオを再生する度にその先輩の非常識な行動と言動が映し出されて見るのも嫌になった。

今でも日常の会話でその先輩の名が出ることがある。

今でも不快だ。あの時の情景が頭をよぎる。

式の時の映像とビデオに残された非常識な行動が思い出されて超絶不愉快だ。

きっと当の先輩はそんな行動を取ったこと自体を忘れ去っていて、思い出す度に新婦(私)が苦々しい気持ちになっているなんて努々思わないのだろう。

嫌な行動を無意識にとっているのだから当然かと思う。

今更蒸し返してどうこう言うつもりはないけれど、苦い記憶を放り出すことで少しでも軽減できたらいいな・・・と。


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