
勉強代
就職して間もない20代の頃だったか??
雑誌か新聞広告に載っていた『イラスト募集』みたいなのに応募してみたことがあった。確か『●談社フェーマススクール』?とかの主催だった。
絵を描くことが好きだった。暇さえあれば絵を描いているか本を読んでいる、そんなインドア派まっしぐらな子どもだった。
今となっては何を描いて応募したのか覚えていないのだけれど、当然のように入賞はしなかった。
ただ『貴方の作品に興味があるので他の作品を見せて貰えませんか?』というような文面の手紙が添えられており、私はそれにノコノコと出かけて行った。
当時の職場とそれほど離れていないビルにその会場はあり、線の細い優しそうな雰囲気の中年女性が私を迎えてくれた。
他に書いた作品を持ってきてください、とのことで色鉛筆で描いた素人丸出しの猫のイラストなどを持って行ったと記憶している。
ま、結論を言ってしまうと高額な受講料を組まされてイラストの通信教育テキストを買わされたのだった。
後日配達されてきた荷物には分厚くてアホみたいに重いバインダー式のテキストが5冊くらい入っていたように思う。
通信教育の期間内にすべてのテキストをやり遂げればイラストの基礎?が学べて、実力次第ではお仕事の依頼もあるかも・・・?みたいな。今考えればそんな甘い話はないんだと分かるんだろうけれど、まだPCがWin98時代の私にはそこまで考えが及ばなかった。
そして私は通信教育をやり通す根性の持ち主でもなかった(笑)。
結果として、アホみたいに分厚いテキストはほぼ新品の状態で残り、高額な受講料だけが飛んで行った。高い授業料になってしまった、と今でも思う。
もちろん私のように中途半端に終わることなくやり遂げた人もいた。
偉いな~と心から尊敬する。
ただ私のようなタイプには向いていなかったんだな、と。
高い勉強代になったけれど、そんな経験を踏まえて今に至っている。
あのアホみたいに分厚いテキストは・・・実はまだクローゼットの奥に鎮座している💦
分解して捨てればいいんだけれど、クローゼット前は主人の荷物で塞がれていてなかなか開閉が困難な状態にある為、それもまだ叶っていない。
https://note.com/necco326/n/n4d768d764e04
開かずのクローゼットはまだ閉ざされたまま(笑)。