税理士試験対策 過去問を解くべきか
大抵の資格試験は過去問を攻略することで合格にぐっと近づくことができます。
税理士試験以外に宅地建物取引士とファイナンシャルプランナーを受験しましたが、
いずれも過去問中心に何度も解いて対策することが合格の近道でした。
ただし、税理士試験については、これらの試験と違って過去問がそれほどに重要だとは思っていません。
過去問は何のためにやるのか
過去問は何のためにやるのか、それはズバリ!傾向をつかむためです。当然です。
税理士試験にも傾向があります。
科目ごとに傾向があります。科目ごとに傾向は全然違います。
この傾向は何に基づいているのかというと試験委員です。
試験委員は3年くらいで変わりますが、試験委員で傾向がガラッと変わることがあります。
逆にそこまで変わらないこともあります。
専門学校が試験委員対策と銘打って問題を作成してくれたりします。
試験委員の得意の論点や書籍をまとめてくれます。
(ただ、試験委員の書籍を読んだりはしていません。そんな余裕はないし、合否に影響ありませんでした。)
過去問で確認すべき試験の傾向
過去問では、試験委員向けに論点の対策というより、出題傾向を確認していました。
たとえば、理論をベタ書きさせるのか、応用理論中心なのか。
計算では、改正論点がどれくらい出題されているか、改正論点の難易度、計算の全体のボリュームは多いか、コメントが多いか、などです。
この出題傾向を確認するには過去問しかありません。
計算の流れなどは、試験委員によって似たような形式が続いた印象を持っています。
ある年に、本試験の解答用紙が過去問のものと構成が似ていて少し安心した経験があります。
理論と計算のボリュームの割合なども確認しておきたいです。
というのも年によって理論のボリュームが多い年や計算のボリュームが多い年があります。
難易度も高いので、思い切って捨てないと終わらない計算問題もあります。
過去問は取捨選択の練習にはもってこいです。
あと、実際の本試験で出たものですから、自分がその年に合格できたかのかどうかは
リアルに感じるものがあると思います。
過去問はいつやる、何年分を何回解く?
過去問は毎年、本試験1か月切ってからやっていました。
本試験直前過ぎても凹みそうですし、ある程度実力がついてから解かないと対策も何もないかなと思っていたからです。
大体、過去2、3年分を解いていました。
試験委員が継続の場合は、その試験委員のものは最低解いておきたいです。
試験委員が新任の場合でも、模試とは違うボリュームと難易度と緊張感を味わえるので、
解いて損はないかと思います。
過去問は同じものを何回解くべきかについては、解きなおしはしていませんでした。
解きなおして完璧にしてもメリットは少ないと思っていました。
同じ問題はほぼ出ないと思いますし、同じ問題が出たとして、
それを本番で解くかどうかも不明です。
もしかしたら時間かかる問題で捨てるべきものになるかもしれません。
それに執着してしまうのは、本試験という緊張状態ではかなりリスクがあります。
解き直しは不要だけど、見直しをするなら?
解きなおしは時間がかかりますが、見直すとしたら、
時間配分と取捨選択の確認です。
時間配分の組み立てですが、問題を見たときに、まず、理論で何をどのくらいの時間で書くか決めます。
次に、計算のボリューム確認のために、全体に目を通して解く順番を決めます。
なんとなく簡単な問題、時間かかる問題、解けない問題を決めます。
過去問の見直しは、ここまででいいかなと思います。
簡単な問題、時間のかかる問題の配点を確認して、合格点に達すれば取捨選択成功です。
一度解いた過去問は、次回は、実際に解かずに、ボリュームや難易度に圧倒されないための見直しをする感じです。
直前期は時間ないので、過去問などの難しい問題を解きなおすよりも
基礎問題集を完璧に仕上げて自信をつけるほうがおススメです。