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あの時、実は…

2020年3月1日、仙台放送『かのおが便利軒』にて石巻プロレスを取り上げて頂きました。

宮城県のみでの放送でしたが、多数の反響を頂きました。
ご覧頂けた皆様に楽しんでもらえて何よりです。
ありがとうございました。

今回はその収録の時について書きたいと思います。

収録は2019年12月18日。

個人的には『12.1焼肉小鉄マットプロレス』開催当日に父が急逝し欠場から最初の活動でした。

収録は我々“素人”を相手に狩野英孝さんとパンサー尾形貴弘さんの「流石プロだな」と思えるリアクションとトーク力で楽しく進められました。

が、私の頭にはやはり父のことが…

石巻プロレスの旗揚げ、アマチュアの選手として再デビューし試合をしていることを私は父に言ってなかったので、放送を観てもらうことで全て報告できればと前々から思っていたのです。

幼い頃、父とテレビでプロレスを観てはコブラツイストなどを掛けて遊んでもらってました。

番組オープニングは私が扮するウルティマ・ドルフィンが尾形さんにコブラツイストを掛けるシーンから始まります。

共演者は仙台のレジェンド・菊地毅選手と私の学プロ時代の後輩・愛澤No.1選手。

菊地選手が全日本プロレスの超世代軍として鶴田さんなど大きな選手を相手に奮闘していた頃、私も父と深夜の中継を録画して一緒に観ていました。

「地下鉄で菊地毅選手を見たぞ!」
と父が興奮して話していたこともありました。

その菊地さんと、“レスラー”として私が共演。
そしてテレビ用のスペシャルマッチとして対戦するのです。

菊地毅、愛澤No.1 vs ダテノ・ガッシーン(パンサー尾形)、エル・ナガヌマ、ウルティマ・ドルフィン
【実況】狩野英孝【解説】ザ・グレート・サラリーマン

試合中にカレー早食い対決もありました(笑)

この放送を父が観たら、どう思ったでしょう?

選手コールの時に私は天井に向かって指を突き上げるポーズをしますが、天を見上げて亡き父を想い、その時点で涙が込み上げてしまいました。

菊地さんとのマッチアップの時も実は泣き顔でした。
この時ばかりは素顔ではなくマスクを被ってて良かったと思ってます。

番組をご覧頂いた皆様、友人、知人、親戚からも「面白かった」と多数の反響がありホッとしています。

きっと父も天国で笑ってくれてるんじゃないかな?

これからも選手コール時、天に指を突き上げながら父を想い、試合に挑みたいと思ってます。

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