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【住宅】キッチンを決めるまで

 キッチン本体はタニコーで作りました。2019/11現在ではMEISDELというブランドになっていますね。写真では「ふつー」ですが、現物は、その辺にはない良いステンレス感です。角がとても垂直。ステンレスキッチンに興味がある方は、是非一度ショールームに行ってみてください。ステンレスのヘアラインが本当に綺麗ですし、ブラックステンレスの商品もあり、格好いいです。

 さらっと書きましたけど、決めるのに半年くらいかかりました。理由は「どうしても○○というメーカーにしたい!」という希望がなく、逆に「こういう設備が欲しい」という機能要件ははっきり持っていて、予算は青天井ではなかったこと。その紆余曲折がこれから作る方の参考になればうれしいです

1. ステンレスのキッチンをwebで探す
 最近、人工大理石が多いですね。でも、避けたかった。理由は賃貸で暮らしていたとき、コップをおいていただけで変色したことがあったからです。変色に気をつかいながら料理は楽しくない…最近の高性能なものなら起きないかもしれないけど、気になってしまうのでパス。
 あと石やセラミックも、調理台にはパスです。こちらの理由は、薄いグラスが割れやすいから。薄いグラスやガラスポット使わなければ、解決しますけどね!

 そうなると、ステンレスがいいわけです。丈夫で、薄汚くなったらケルヒャー+たわしで擦ればいいというのも、マメに拭き上げられない人間にはありがたい。

 しかし、流行には逆らえません。ステンレス天板+ステンレス本体を扱っていて、現物を見ることができるのは、下記で、数も多くありませんでした。
・LIXIL
・ナスステンレス
・トーヨーキッチン ino
・クリナップ
・サンワカンパニー
・松岡製作所(デザインが好みでないためパス)
・タニコー

2. ショールームで実物を確認
 上記商品を実物で確認してきました。必ず見て確認した方がいいです。原寸大の質感と、見本帳は別物です。

 特にダイレクトに出るのが、ステンレスの場合厚さと表面処理です。
 厚さは各社10mm,12mm等異なりますが、厚いほうが明らかに質感が良いと感じました。アリだと感じたのは、NAS、ino、タニコーでした。
 また、表面処理は、エンボス、ヘアライン、バイブレーション、トーヨーキッチンのみ複雑なレリーフがあります。個人的に、シンプルが好き、かつ安価なのでヘアラインでよしとしました。

 キッチンといえば、引き出しやシンクの機能も気になりますよね。私は下記を重視しました。
・プッシュオープン
・ソフトクローズ
・シンクの一部に蓋をして作業領域拡張
・シンクに中段を作れ、パンチング板を置ける
・引き出しや流れのギミックは不要
・水栓は2本、遠くまで届くもの
・好きなグリル、換気扇を選べる
・作業場の逆サイドはカウンターとして使いたい
(この時点では、食洗機はキッチンではなく、背面収納につけようとしていました)
 こちらは、引き出しがややうるさいNASは減点でしたが、3候補ともにNGなしでした。

 最後はデザイン、全体の素材、そしてお値段です。 よく高いといわれるトーヨーキッチンですが、inoで見積もっても、食洗機やオーブンをつけなければ、値引き後価格でも、あまり他社と変わりません。なので、値段面では大きな差がつきませんでした。
 要求スペックを満たし、値段が同程度なら見てくれで選ぶしかありません。天板の四隅の加工やらなんやらを見ると、タニコーとinoが綺麗でした。

3.選ぶ
 二択になったから簡単、と思いきやここからが長かった。個人的には、inoに傾いていました。シンクが大きくて使いやすそう、足元がスッキリしている。
 ただ、
・ステンレス仕上げでない部分、見えない部分の造形が雑(天板の裏がボード剥き出し、本体との繋ぎの濃色メラミンが断面丸見え)
・張り出した板にぶつかったら怪我するという家族からの指摘
・そして、多分その人はそこらじゅうに脱いだものを散らかし、床にものを広げると思うと、スッキリしたおしゃれキッチンは我が家にマッチしないのではないか、という疑惑
から、3ヶ月悩んだ後、タニコーによろしく、トーヨーキッチンにごめんなさいの連絡をしました。

4連IHや3Dシンク、今でもぐっときます。

 あと、今ならポーゲンポールのVENOVOも素敵だなあと思います。お値段わかりませんが…
https://poggenpohl.co.jp/products/venovo/

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