2023年開幕!今年のインドアシーズンを制するのはどのペアか知りたくて、過去の対戦成績を漁ってみた。
村上長江ペアの東京インドア優勝で幕を開けた2022年。2021年とは打って変わって、2022年は数多くの大会が復活・開催された一年でした。
2023年には延期されたアジア競技大会が開催される予定です。
先日、日本ソフトテニス連盟からは代表選手を予選会優勝者以外は一旦白紙に戻すという通達もあり、2023年のインドアシーズンはこの大会に向けての弾みやアピールの場にもなるのではないでしょうか?(JAPANGPの優勝インタビューで船水颯人プロもそんな感じの話をしていた気がします)
インドアシーズンを制するのは誰!
さて、2022年シーズンの男子ダブルスといえば、
船水・上松(稲門クラブ・NTT西日本)
内本・内田(NTT西日本)
上岡・丸山(Up Rise)
この3ペアだという印象がみなさんの中でも強いのではないでしょうか。
また、
「引退」の定義を改めて考えさせられた柴田選手(ヨネックスクラブ)と
怪我からの復活を果たした丸中選手の急造ペアや
今年もコンスタントに大会上位に入り続けた村上・長江ペア
この1年間高校生の全国大会でペアとして一度も負けず(28勝0敗)
一般の大会でも上位に進出した野口・菊山ペアも強い印象を残しました。
さて、2023年の幸先良いスタートを切るのは誰だ?
ということで、今回は
2019年から2022年までの4年分のハード・体育館の主要大会(主観)の結果をまとめてみました。
何を言ってるかよくわからないと思いますが、とりあえず下に読んでいけば分かります。
主観で抜粋した主要大会は
東京インドア(ルーセントカップ)
名古屋インドア(学生vs社会人)
大阪インドア(全日本インドア)
札幌インドア(札幌ヨネックス国際)
全日本男子選抜(ナガセケンコー主催)
日本代表予選関連(ハードコートでの場合)
国際大会(日本人同士の試合のみ)
JAPANGP(2020、2022)
DREAMMATCH姫路(2021、2022)
の9つにしました。(おおよそベスト4以上はナショナルチームレベルの選手で埋まるようなハード・インドア大会という観点)
Excelで見たい方はこちらをどうぞ(記事の一番下にGoogleスプレッドシートのリンクも貼ってます)
①船水・上松ペアのインドア・ハード結果
まずは船水・上松がインドアで負けた試合から(数がその方が少ないので)
11敗の内、林田柴田に3敗、中本鈴木に2敗しています。また内本選手にもペアは違えど4敗。
では勝った試合はといいますと。
3敗を喫していた林田柴田に対しては1勝のみ。意外にも内本選手にハード・インドアで勝った試合は2019年からみると、2022のコリアカップのダブルスが初めてのようです。
船水・上松として獲ったインドア・ハードのタイトルは
2019 名古屋インドア
2020 札幌インドア
2021 全日本男子選抜
2022 札幌インドア
2022 アジア競技大会最終候補選手選考会
2022 コリアカップ
2022 JAPANGP
でしょうか?
インドア・ハードは船水上松ペアは苦手なイメージが個人的にありましたが、インドア・ハードが苦手というよりも、人工芝のコートで強すぎるだけでインドア・ハードでもしっかり結果を出しています。
2023年のインドアシーズンもタイトルが最も近いペアと言えるのではないでしょうか。
東京インドアは2018年に船水上松として優勝しており、5年ぶりの優勝なるか。是非みなさん、東京体育館で結果を見届けてください。
ちなみに、全日本インドア(大阪インドア)は船水選手は2016年に船水星野ペアでタイトルを獲って以来優勝なし。上松選手は2020年の準優勝が最高成績です。
②内本・内田ペアのインドア・ハード結果
上に倣って負け試合から見ていきます。
内本内田ペアとして2敗以上しているのはvs船水上松のみ。他のペアに対しては1敗しかしておりません。そもそも内本内田としてのペア歴がそこまで長くないため、負け試合だけで考察するのは少し難しいかもしれません。
こちらは内本内田で勝った試合。
ペア歴としてそこまで長くないながらも、船水上松に2勝。特に中本選手に対して3勝しており、上の負け試合と見比べても、ダブル前衛相手にはかなりの勝率がある様子。
こちらは内本選手が内田選手以外とペアを組んで勝った試合。ここでも船水選手相手に2勝あげており、船水上松を止める最有力の対抗馬と言えそう。
③上岡・丸山ペアのインドア・ハード結果
こちらも負け試合から。
上岡丸山ペアとしては、船水上松に2敗、林田選手に2敗。まだペアを組み始めて1年ちょっとということもあり、ペアとしてのインドア・ハードの結果はあまりない状態。
こちらは上岡丸山(広岡)の勝ち試合。上岡選手単体で見た時に、船水選手に勝ったことは2019以降のインドア・ハードでは1試合もない?ようです。人工芝を含めても、恐らくTOP OF TOPの上岡丸山vs船水広岡の試合で勝ったのみで、ここ最近の公式戦では勝ったことがないのかもしれません。(記憶にあるのは2017年の全日本インドアで当時高2の上岡広岡vs船水星野で勝った試合。公式戦で上岡選手が船水選手に勝ったのはこちらが最後?でしょうか。)
どちらにせよ、上岡選手にとっては船水選手は越えなくてはならない壁。上岡丸山としては内本内田を苦手としているイメージはなく、直近の姫路インドアでも勝利しています。丸山選手は船水選手との相性は悪くないだけに、こちらも2023年の東京・大阪インドアを獲る有力候補であることは間違いなさそうです。
④村上・長江ペアのインドア・ハード結果
東京インドアではなく名古屋インドアへ出場する村上長江ペア。
意外にも2019年からはペアとしてインドア・ハードを戦った回数は少なめでした。(2020JAPANGP、2022札幌インドア・東京インドアのみ)
ただし、2022年の東京インドアでは船水上松ペアをファイナルの末に勝利を納めその勢いのまま優勝しており、札幌インドアでも船水上松にファイナルの接戦で惜敗。今年の大阪インドアでは上記の3ペアを撃破しても驚かない実力をまだまだ持っていると言えるでしょう。
去年の東京インドアは村上長江が優勝なのに、今年は東京インドアではなく名古屋インドアにでるのか…と思いましたが、長江選手は東京インドアと全日本(大阪)インドアは優勝していますが、名古屋の学生vs社会人の個人戦は優勝なし。
この3つのインドアタイトルを持っている選手は、2010年の結果から数えると篠原小林ペア、丸中選手、船水颯選手、柴田選手のみ。生涯3大インドア(勝手にそう思ってます)を長江選手が取ることにも期待です。
号外 林田柴田のインドア成績
まとめ
一番直近のインドアは東京インドア。
上記でとりあげた3ペアの関係性としては個人的に
船水上松⇨上岡丸山⇨内本内田⇨船水上松 の3すくみ。じゃんけんのようなイメージ。仮にこのイメージのまま結果が進み、他の試合も取りこぼさないとなると、優勝は上岡丸山が一番近いか。
ただBブロックは学生で最も力のあるペアといっても過言はない早稲田の矢野端山ペア、そしてなんといっても船水九島ペアがいます。
またAブロックにも西日本選手権、天皇杯と一般の大会でも実力を見せた野口菊山ペア。そして船水颯人選手の最大のライバルである安藤選手もAブロックに。そしてA4にインカレ王者、カットサーブが代名詞の水木選手とインドアでより攻撃力が増す大型前衛の荒木選手が入ります。
今回は例年以上にどこが勝ち抜けるか読めないメンバーだと思いますので、ぜひ東京体育館に来て観戦することを改めてオススメします!
また名古屋インドアの注目はやはり村上長江ペア。長江選手の優勝を誰が止めにかかるのか。学生の有力候補は日体大の2ペアでしょうか。ハードコートのサーフェスが大学にあるのはインドアに向けて大きな武器になるのではと思います。
使用したデータベース
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