KEISUKE YOSHIDA 25ss ランウェイショーに行ってきたんだが。
はろーこんにちわ。
takiです。
東京ファッションウィークも終わりましたが、前回24AW同様に東京ファッションウィーク終了直後にケイスケヨシダのランウェイショーの招待状を頂いたので、観覧してきました。
ということで日記も含めながらレビュー&感想的な形で述べていこうと思います。
1.ショー当日の話
※ケイスケヨシダのショーの感想をはよ聞かせろって人は2まで飛ばしてください。
服好きな男友達3人と19時に集合。
みーんなバッチバチにキメちゃってます。
当日の朝は私はバイトの面接があったのでグッタリしてましたが笑
どのお洋服を着ていくかうんうん悩みました。
ドレスっぽく行くか今暑いけど我慢して着たいもの(季節感的にギリギリ許されそうなもの)を着るか。
要するに私の愛するクリスチャンダダのテーラードかスカジャンで悩んでいました。
ケイスケヨシダの要素0。
でもガッツリ雨予報で26度予想だったのでレザーパンツ履けないなぁと思ったので、スカジャン+デニムで。
…どっちにしても暑いの確定じゃねぇか。
Outer:Christian Dada
Tops:80s Vintage Eddie Bauer
Trousers:Christian Dada
Shoes:Comme des Garcons Homme Plus
2.KEISUKE YOSHIDA 25SSレビュー
会場は五反田TOCビル。
会場には2列の椅子で挟んだランウェイがうねるように続く。
観客全員がフロント席となる環境で、洋服の構造や機能の概念を崩すような、新しいアプローチのエレガントなスタイルをユニセックスで見せている。
ちなみにフロント席最前列…、歩いてくるモデルを一番最初に見られるような、うねるランウェイの入口付近で見ていました。
これまでは、その時の時代感を捉えた「ムード」を起点に、人間像、シェイプ、アイテムの順でコレクションを作り込んでいたそうですが、前回の立教大学での24awショーの際に「ケイスケヨシダの表現する人間像やムードは容易く揺るがない」という手応えを感じたそう。
そうして、世の中に溢れる刺激に左右されるのではなく、身近にある何気ない日常を見つめ「冷静の奥行きに眼差しを向けた」という今シーズンは揺れ動く感情や心象風景ではなく、デザイナー自身の身体感覚に直接結びつく衣服…。
すなわちテーラードジャケットやチェスターコート、ファティーグジャケット、スウィングトップ、フーデッドパーカーといったメンズウェアの定石かつ過去のケイスケヨシダにとっても象徴的なアイテムをコレクションの起点とし、その奥行きに眼を向けています。
それは本質の探求から衣服の造形へと辿り着くのではなく、既に日常生活のなかに在る衣服のなかに本質を探求する試みとも言い換えられる。
長い長い何もない空白の空間からモデルが間隔を開けて歩いてくる。
基本的には洋服の構造や機能の概念を崩すような、新しいアプローチのエレガントなスタイルをユニセックスで見せた。
女性のモデルが着用するのは、光沢があって、胸元が柔らかにドレープしたシンプルな膝上丈のドレス。背中にはテーラードジャケットが脱げかけたように垂れ下がる。
通り過ぎる瞬間、一瞬の時にそれは裏地と表地の間に体を通していることに気付く。
テーラードジャケットの重みで裏地が身体に張り付いた姿は、着用したメンズのジャケットに一切装飾を加えていないにも関わらず、ケイスケヨシダのウィメンズらしいムードを漂わせた。
裏地の光沢感がボディーラインを強調し、内部が見えている感覚も手伝って、華やかではあるが、どことなく落ち着いたドレスでフェティッシュなオーラを放っている。
メンズモデルはこれまでのようにどこか少年のような雰囲気を感じさせるようにガーター付きの靴下のようなものを着用し、同じように背中はテーラードジャケットが垂れ下がっている。
服作りの経験を重ねるなかで「外側のデザインを作り込まないシンプルななものを作りたいと考えるようになった。自分の好きなテーラードジャケットをボディーに着せて眺めているうちに、表地と裏地の間にはさみを入れて着ることを思いついた」そう。
なお、カーディガンやタイツなどに施されたビジューは、「タナカ ダイスケ(tanakadaisuke)」のデザイナー 田中大資とのコラボレーションによるもの。
イヤリングや箔プリント、カーディガンのビジューに採用されたタンポポのモチーフは、今回着想源となった日常の「どこにでもあるはずがいざ探してみると手に入らないもの」を象徴している。
メンズモデルもウィメンズモデルも艷やかで品がありつつ、破壊やあくまでフェティッシュに表現していた。
根幹を突き詰めるほどに、デザインは2023年秋冬以降に見られる、淑女的な佇まいのウィメンズと少年的なメンズのムードに自然と近づいた。
「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」のクリエイションは、23awを契機に明確に勢い付いた。そして、初めてパリでルックを撮影した24ssから母校を舞台に発表した24awで進化を遂げる。
この3シーズンに共通した姿勢は「自分から始まったものを、早い段階で手放し、遠くに投げる」こと。
それまで9年間「自分史」を掘り下げ続けてきたことで獲得した純粋なものを足がかりに、自己と社会との関係性を俯瞰する視野を得た。
それが先に述べた「もはやブランドが表現する人間像やムードは容易く変化しない。揺るぎないものになったという自信を覚えた」という確かな感覚である。
表地と裏地の間を着るモデルの姿はまるで「脱皮」のようで、それでこそ、ケイスケヨシダというブランドが変身した…という出来過ぎなほど示唆的なものだ。
ケイスケヨシダは、10周年を迎える来季から本格的にパリのショールームでのコレクション発表を開始する。
ケイスケヨシダの“モード”は世界でどのような存在感を発揮するのか、強い期待を寄せつつ、今回のレビューを終わりとする。
3.最後に
いかがでしょうか。
ケイスケヨシダのさらなる飛躍に期待しましょう。
あーあ…でも、東京でファッションショーを行うブランドがどんどん減っていくなぁ…という寂しさも感じますが…。
最後までお読み頂きありがとうございます。
バイバイ。
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