指導者と演奏者、両立が難しい理由【ピアノ講師/ピアニスト】
この問題は、「時間的な両立ができるか」という安易な問題だけではない気がするのです。
演奏。
自分の全てを注ぎ込む。
今の全力をかけて、右脳や五感をフルに使って、新たにクリエイティブなものを作り出す。
レッスン指導。
ある程度今までの経験やノウハウがあるからそっちの方が生かされることも多い。
それプラスその時にできることを。
うまく言えるか分からないけど、何が言いたいかと言うと
やっぱり演奏を続けようと思うと、そっちに重心がいってしまう。
ソロ、伴奏、共演に関わらず、聴いてくださる方がいる本番が必ずそこに待ち構えているのだから。
私の場合、今もし演奏の仕事を再開するとなると、そっちに本気になりすぎて、きっと日常のことやレッスンの仕事のことは今より確実に考えられなくなってしまう。
演奏に90%以上は頭も心も持っていかれて、他のことがおざなりに…
Instagramやnote、ブログの更新も頻繁にできなくなるだろうなぁ。
自分の日常のペースが乱れるのはあまり好きじゃない。
練習と本番含めて拘束が多く、自由度の低いものは疲れてしまう。
そんな性格も関係しているのかな、と思うようになりました。
私はおそらく1つのことに集中し出すと周りが見えなくなる性質を持っているんだと思います。
仕事のことを考えて、子どもたちのことや予定が抜けてしまうことがあるのもきっとそのせい。
昔から「男みたいなところがあるからね〜」と母から言われてきましたが、本当に自分でもそう思う。
これがやりたい!こうしたい!と思ったらそのことが頭から離れなくなって、いつも思考、行動せずにはいられなくなってしまう。
その分、何か目標やミッションを見つけた時にはすごいパワーが出る。
例えば今までの人生で言うと
受験とか、留学とか、家作りとか。
今は仕事で達成したい目標があります。
演奏に、頭も心も体も全集中してしまい、家族に迷惑をかけてしまう未来が見えているので今はやっぱり難しいんだろうなぁ。
子育てをしながら精力的に演奏活動されている演奏家の方の頭の中や心の中ってどうなっているんだろう。
器用に分断してメリハリをつけることができない私は、本当にすごいなぁ!とただただ尊敬です。
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今は多くの演奏活動は望んでいなくて、お断りすることもあります。
ただ、やっぱり演奏の世界にまた行ってみたい、自分の全てを注ぎ込む世界や自分らしくいられる時間が少し欲しいなとも思ったりします。
だから、遠すぎない期限のあるものならやってみたいな、できるかな、と考えることも。
またコンサートでの演奏を聴きたいと言ってくださる方がいること、本当に嬉しく思います。
自分のタイミングで。
その時がきたら。
自分でも全然分からなくて、なんとも言えないのですが…
今はクリスマス会の講師演奏が楽しみ♪
あと、気軽に好きな時に録れる演奏動画。
動画撮影は一回勝負ではなくて何度でもやり直せる安心感もあるし、そこまで全身全霊かけなくても日常的に続けていける。
(しかもコンサートより多くの方に届けられるときている。)
それが今の自分にちょうどいいのかなって。
今メインでやっているレッスンの仕事も、他のこととのバランスがうまくとれる点でちょうどいい。
今できることを積み重ねていこう。
Marika.
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