子どもの小さな自信の積み重ね方【習い事/ピアノ】
ピアノの練習で強制的に「○回やりなさい」という方法は、させるのも難しいし、あまり良いものでもありません。
私たち大人も気分がのらない時があるように、子どもも色々な気持ちを抱えています。
「ちょっと今日は疲れたなぁ」
「あのことが気になるなぁ」
「もうちょっとやりたいことがあるなぁ」
「練習に気分がのらないなぁ」
子どもは気持ちや時間の切り替えが苦手で、大人から言われたことがすぐにできなかったりしますよね。
そんな時に大切なのが
「じゃあちょっとやってみよっかな。」って子どもが思うようにすること。
私は、これを夫からめちゃくちゃ学びました。
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最近長男はパパとピアノの練習をしたがるので、私は次男を見ながらその様子をチラチラ観察しています。
ちょっと気分がのるようにサポートしてあげたりとか、声をかけてあげたり。
遊びたがったら、少し待って、時間をおいてあげたりとか。
気分がのらない日は
「じゃあ今日は1回にしようぜ!1回できたらOK!」とハードルを小さく小さくしてみたり。
なんせ、「その時の長男の調子や気分に合わせた付き合い方」で練習をサポートしているのです。
私も今までは、できるだけ練習のハードルを下げて下げて、褒めて褒めて、できる限りのことをやっていましたが、やっぱりどこかで私の焦りやイライラを感じとっていたのでしょう。
子どもって、敏感です。
やっぱりそういうのを感じちゃうと、やりたくなくなりますよね。
道理でパパと練習したくなるわけです。
「ママと練習した方が上手になるのに。」と言ったところで聞いてくれるはずがありません。笑
「毎日、楽して逃げているだけじゃないか。」
日々練習に付き添う中で、練習から逃げる彼を見て疲れてしまい、そんな風に思ったこともあります。
けれど、そうではなくて。
「目の前にある小さなステップを今から踏もうとしているだけ。」
なんですね。
もしかすると、他のことが気になって心に余裕がなくてキャパオーバーになっているのかもしれないし、気力が湧いてこないのかもしれません。
その気持ちを無視して、「1日○回!」という目標だけを課していると
「もう嫌になった」
「やりたくない」
「僕の気持ち分かってくれない」
という風になってしまいます。。
特に長男は自分の意思が強くて、周りにコントロールされることを嫌がる方なので。
その気持ちを無視してやったところで、その結果練習がうまくいかないと、余計に自信もなくなってしまうという悪循環です。
「今日はどこまでやる?」
「ここまでできそう?」
「よし、ここまでは頑張ろう!」
子どもの「今」を見る。
今の気持ちを理解しながら、目標に向かって声をかけながら、進めていくのが良いんでしょうね。
私、これを自分の教室の生徒たちにはできるんです。
でも、自分の子どもにはうまくいかないんです。
我が子にもできると思っていたのに、一体なぜなのでしょうかね…
・毎日のように付き添うから
・距離が近いことでなんでも言えてしまうから
という理由ですかね…。
自身がピアノの先生なのに、我が子は他の先生に習いに行かせる、という先生が多いのも、母になり初めて深く納得です。
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「1回でも弾いた!今日も練習できた!」
小さなハードルを越えた小さな成功体験が自信となり、子どもの中で繋がっていきます。
子どものピアノ練習のポイント
「子どもの今を見る!」
・子どもの今の調子や気持ちを確認し、それに合わせた練習をする
・ハードルを小さく小さくして、目の前の課題をクリアできるようにしてみる
ピアノ教師である私は夫から大切なことを改めて学びました。
本当に辛抱強く、よく見てくれます。
小さいうちは技術面、というより気持ち面のサポートを重視した練習ができることが大切ですね。
最後に、夫よりアドバイスをいくつかもらいました。
「公園でも遊ばせるんじゃなくて一緒に遊ぶ。ピアノ練習もさせるんじゃなくて一緒にする。今はそれが大事。」
「練習を毎日やるということを習慣付けるためにはまずハードルを低くして、絶対を作らず、無理矢理させない。」
「やる気のない日は早く切り上げるし、やる気のある日は帳尻を合わすためにできるだけ進める!」
たいへん貴重なアドバイスをいただきました!
ありがとう!!
年中からピアノを練習することだんだん習慣になってきた長男、日々成長中です。
それでは、また。
Marika.