今夜勝ちたい浅瀬WIXOSS攻略記事
えぇっ!? 1月パックで環境変わるのにこのタイミングで記事を!?
1.対象読者・前提
・WIXOSSをやったことがない
・別ゲーはやったことがある
・WIXOSSのルールくらいは公式のティーチングアプリで覚えた
・世にある解説記事を読むためにWIXOSSの明文化されていないセオリー(MtGで言うなら理由がなければクリーチャーはメイン2に置く、みたいなやつ)をざっくりでいいので把握しておきたい
つまり先々週くらいの僕が対象。
2.筆者実績
セレクター歴一週間のやつに実績なんてない。
よって、以下記事は客観的な信憑性という意味ではほとんどないものとしてよい。間違ってたら謝罪や訂正は喜んでするので優しく教えて下さい。
一応幸運に恵まれてウィクパ優勝のプロモは貰ったが、全試合LB運がよかった影響が強いしそもそもウィクパ優勝を実績呼ばわりしてもな……。
3.フォーマットについて
上記や公式のサイトを見ればわかるのだが大会のほとんどがディーヴァセレクションで行われているので、オールスターとキーセレクションを始めるのはよっぽど身近にやってる友人がいないと厳しいと思うし、そういう人はそこから教わったほうがよい。
ので、以下の話は全部ディーヴァセレクション前提。
4.環境オーバービュー
乱暴に言えば上記でだいたい把握できる。やる気があるなら直近のGPのリストが2025/1に新弾が出るまでは最新環境のリストであるため眺めておくと得するが、大真面目に全てを覚えるのは短い期間では難しいので最低限覚え
るポイントを解説しようというのが今回の記事の趣旨。
大まかに言えば現在は青の【あきら】、緑の【一衣】【緑子】【アン】、白の【タマ】が特に強い環境で、特に【あきら】と【一衣】は頭ひとつ抜けている。強いデッキで始めるなら上記アーキタイプから選ぶのが大きく外さないと思われる。
アン・緑子・タマはどちらかと言えばコントロール寄りになることが多いらしい(具体的には、他のデッキと違い毎ターン全てのシグニで殴って3面要求し続けるデッキではない)ので新規に始めるなら【あきら】か【一衣】がいいんだろうな、と思うが、どちらもややプレイが難しそうである(特にあきらはデッキそのものの挙動がややこしい寄り)。
筆者は「詰将棋を解くだけなら相手の防御手段の丸暗記だけで一旦済む」「ロングレンジのゲームでは相手の攻め手段を回避する必要性が高く、回避のためにも攻め手段を同時に覚える必要が強く生じてしまう」という解釈から、《轟炎 花代・爾転》を擁する環境最速のアグロデッキである花代を選択した。
よって、記事全体がやや【花代・爾転】から見た視点に寄っていることに注意してほしい。
なお、【花代・爾転】についてはディーヴァGP準優勝者による解説記事が非常に参考になるので、もし今から花代爾転でWIXOSSを始める同志がいるのであればこの記事は穴が開くまで眺めておくとよい。
また、本稿を自分のような初心者向けに書いておいてなんなのだがルリグデッキに採用される汎用カードはやや相場が高い。
12月下旬に多くの汎用が含まれるパックが再販されるため、そちらで相場が下がるのを待つのも悪くは……下がるかなあ……? 下がるといいね。
5.覚えゲーポイントについて
このゲームは相手ターン中の介入要素がライフバーストとディフェンスステップでのルリグデッキの使用、誘発効果の発動以外に存在しないので、一旦ライフバーストとディフェンスステップ(つまり使用タイミングがアタックフェイズのカード)のカードだけ全て丸暗記すればよい。誘発については盤面を確認すればわかり、それ以外に見えないところからカードが飛んでくることがほとんどないためである。
ライフバーストについては色別に大まかな挙動の共通点があるため、色単位でざっくり覚えておけば最低限ゲームの土俵には立てる。
もちろんコントロールを使う場合は、前述の通り相手の詰め手を上手に回避するようなプレイの必要が生じる≒相手の攻め手を覚える必要があるだろうが、前のめり寄りのデッキを使っているならばそちらは多少後回しにしてもすぐに負けに直結することは少ないと思われる。そりゃ最終的には全部覚えてるに越したことはないのだが。
ホントは詰め手のカードが4エナで相手が今2エナだからこれ以上殴らないでエンドしたら+1T貰えるとかそういうケースがありうることは想像に難くないのだが……短期間で覚えられる量って限界がね。あるじゃないですか。
5-1.ライフバーストの覚え方
一旦こちらの盤面に影響を与えるものだけ覚えればよい。
ルリグと異なる色のカードも採用可能なゲームではあるが、概ね相手のルリグの色のバーストが飛んで来やすい(ルリグのグロウコストはルリグの同色のため、グロウコスト捻出のために同色を大量に採用する構築が一般的らしい)と覚えるだけでもまずは十分と思われる。
なおライフバーストのカードについてはメインのテキストを読んで覚える必要は当座はないものと思われる。前述のGPのリストから★付きのカードだけ見てライフバーストの内容だけでもざっくり見ておくと得する場面は多いだろう。
・全色共通
《羅婚石 ダイヤブライド》のような「対戦相手のアップ状態のシグニ1体をバニッシュ」系列のカードは各色に存在する。
よって相手ターン中も残っていて欲しい生物は先に殴っておくほうがよい。別に言うまでもないことではあるが。
また、このゲームはシグニでアタックしていた時そのパワーが負けていてもこちらがバニッシュされることはない(いわゆる殴り返しがない)システムなので、相手のボードに空いていない面があればアップバニッシュ系のカードをケアするためにパワーが負けていても先にバトルすることで安全にダウンさせておくのがよい。
一見意味のない行動だが、シグニが場に残った場合それがどんなにゴミでも退かさなければライフにダメージを与えられないため、退かすためのアクションを要求できる。そのため最大限アップバニッシュ系のカードを避けるためにもライフにダメージを与えないバトルは全て発生させてからライフを叩くほうがよい。
・赤
パワー参照のバニッシュ。だいたい8000or12000のライン。よって赤相手はパワーの低いカードから打点を通し、12kがケアできるシグニは後から殴るほうがよい。
・白
よりによってタマがその手のカードをあまり積まないのだが、カラーパイとしてはバウンス。バニッシュではないためエナが増えない。
ルリグアタックの停止もあるが、こちらは基本的にケアできないのでゲーム中に気にしながら戦う必要はあまりないだろう。こちらはタマも積む。
対象指定が緩いことが多く、あまりケアのしようがない。「ライフバーストからは除去が飛んできうるのでアタックトリガー持ちがいたら先に殴っときましょう」という基本を真面目にやるしかない。
・緑
最大の覚えゲーポイント。なんと一衣の採用カードに「7000以上をバニッシュ」というサイクルが存在する。
そのためパワー参照の除去を飛ばす赤・黒相手は高パワーほど残したほうがよいが、例外的に一衣相手はパワーの高いほうから殴るほうがよい。黒いライフバーストと併用されていることも多いが、基本的には7kバニッシュのほうが枚数が多いように思う。
なお一衣相手以外では「エナチャージして次のルリグのダメージを無効」というものが多いが、こちらは何のケアができるわけでもないので受け入れる他ない。
・青
タマは実質的にこちらのLBも多いので、タマは青白だと覚えておくといいだろう。
カラーパイとしてはシグニのダウン+凍結。多くのカードは無条件だが、一部カードに「相手によってダウンしない」というようなシグニ(たとえば、花代のテングザルのような)がいるので、青いライフバーストを擁する相手にはそういうシグニを探すケアがあるにはある。
なおライフバーストによる凍結には自分が確認した限りのカードにはダウンさせる効果がセットで記載されていたため、「凍結を避けるためにわざとダウンさせないでおく」というプレイはライフバーストに対しては全く刺さらない。前述の「アップ状態のシグニを対象に取る」ものを避けるためにも気にせず殴っておくのが無難。
・黒
黒いデッキそのものは斜陽気味らしいのだが黒いライフバースト自体はそれなりに見る。主に一衣が7k以上バニッシュの補完なのか-12kや-15kを採用しているのをよく見るので、一衣相手は「7k以上にしない」「7k以上になっちゃうなら頑張って13kまで伸ばす」とするといいんだろうか。
5-2.アーツの覚え方
アタックフェイズと書いてあるアーツおよびアシストルリグを全て丸暗記するしかない。
最終的にはカードプール全てのコスト・効果を丸暗記する他ないだろうが、公式のカード検索では使用タイミングにアタックフェイズが含まれないアーツを除外した検索ができない上、プロモ版を弾いて確認することができない。2024年11月末時点では約140種(プロモ・アルトアートを含むので実際はもっと少ないだろうが)のカードを確認する必要がある。
それはちょっと大変なので、色別にアタックフェイズに使われうるカードを紹介することで理解の助けとしたいが、抜け漏れがありうる・1月でまたカードが増えるのでせめて対面プレイヤーの防御アーツくらいは試合後の流れで聞いて覚えるくらいはしたほうがよい。たぶん。
なお、ピースに関してはアシストルリグの構成から内容が透けやすいこと、アシストルリグについては本来であればグロウ先のカードが限定されるため本来であればルリグタイプ別にカードが予想可能なことから、これら二種はアーツよりも覚えておいたほうがよいのだが、以下理由から筆者は暗記をサボっている。
・現環境ではディーヴァスタイルの構築はあまり見かけないこと
・ピースにメイン限定のカードが多く、アタックフェイズで打たれることは少ないこと
・アシストルリグLv1でアタックフェイズにグロウできるものはほとんどないこと
・アシストルリグLv2は手札やエナなどのリソースさえあれば3面防御になるものも多いが、ケアのためにはコストの支払い元まで覚える必要があり、負担が大きいこと(メル=インビジブルが顕著)
本当なら頑張ったほうがいいのは間違いないが、浅瀬的にはサボりどころ。
アーツ枠の選択枠は通常5枠。
0~3のルリグで4枚、リミットアッパー獲得のためのエンハンス系アーツの1枚までは固定枠。
多くの場合、0エナで4~5ルック+リソース2枚獲得+除去のアーツも半固定枠(クラス指定・色指定などで除去条件やルックの枚数が微妙に異なるサイクル。赤の《焼石火炎》など)。
更に攻め札や、追加のリソース札、一時的にリミットをプラス1する札などから2枠程度入れることが多いため、基本的に防御アーツを採用できるのはせいぜい2枚、稀に3枚。
同じルリグでもアーツ構成には多様性があるので、そこはメインや見えたルリグデッキのカードからなんとか予想するしかないものの、初心者が全てを覚えるのは不可能ではある。ざっくりカードプールだけ把握して大きな裏目を踏まないようにだけしたい。
この読みや割り切りは座学ではなく実戦なので、浅瀬的にはサボりどころ。覚えるまでは頑張りどころ。
概ね「0コストピッチサイクルは2面止まる」「3コストは2面止まりうる」「1コストは1面止まる」「4コス以上は1ターン稼がれる」の査定で問題なさそうだが、飛んでくるカードが分かれば色の役割ごとの細かい条件を避けることで防御アーツを腐らせられる場面もあるだろう。
暗記ゲー部分に限れば浅瀬と言えど気合の入れどころ。
・赤
殴ってくるカラーのため防御カード自体が少ないことが多いが、防御面数が多い《炎盾両面》、1面除去かつパワー参照の《烈覇二絡》だけ覚えておけばケアには十分と思われる。
《不敗炎話》は採用は稀のようではあるが、軽減込みでも重たいカード故にエナ焼きでケアできる場面も多いため、コストを覚えておいて損はない。3エナくらいだと知っててもケアできないこともいっぱいあるんだけど。
・白
防御の色なので異様にカードが多い。安いものからコストが高いものからバウンスから何もかもある。あまりにありすぎるのでおそらくここにないやつも飛んでくるが、それはもう勘弁してほしい。
「アタックできない」を付与するカードについては、《コードアート ララ・ルー//メモリア》のような『このシグニは対戦相手の効果によって新たに能力を得られない』で貫通可能なためデッキに採用しているなら白対面には探しに行って損はない。
・緑
防御の色なので以下略。何もかもがある。
・青
ダウン付与が多いが割となんでもある。なんかアーツってなんでもある気がしてきたな。
相手の効果でダウンしないカードで避けられるため、青対面はそれを探すプレイになる。もちろんデッキに採用されていればの話ではあるが。
・黒
黒がメインカラーのデッキが全然なく、タッチで撃ってくるデッキもそんなにいないのでアタックフェイズのカードに限れば地味かもしれない。見落としてるだけかも。
6.その他どうでもいいこと
・相手のエナゾーンのカードをトラッシュに置くカードのうち、いくつかのカードは「相手のセンタールリグと共通する色を持たない」という指定が存在するので、タッチカラーのカードやサーバントのエナは早めに使い切っておくのがよい。サーバントは支払い時は全色だが色そのものは無色なためこの手のテキストで焼かれうる。
・ライフバーストの項で触れたが、パワーが負けているところを殴ることに(相手が変な誘発持ちを置いてなければ)特にデメリットが生じないゲーム性なので、アップしているシグニを対象に取るカードを避けるためにも先に寝かせるのはマスト。
・赤からはアーツだけで最大2回ライフクラッシュが飛んでくるので被リーサルのターンはアーツからのライフクラッシュを考慮に入れて考える必要がある。
・ダメージを食らうとエナ加速できるので適度に食らったほうがいい都合、サーバントを切るかは毎回考えたほうがよい。防御アーツを切っても切らなくても次が耐えないなら全部食らって攻撃に回すほうがマシ。ただしそれを判断するのはやりこみと座学。
・相手視点の話は構築知らないとどうにもならないので対戦で勝っても負けてもアーツ構成とプランを聞けるなら聞いたほうがいい。言うまでもないことではあるが。
・現行プールは手札からアタックフェイズに飛ぶカードはないっぽいので、ターンが帰ってきたらまず相手のボードのシグニ・ルリグのテキストとパワーは一旦全部確認させてもらったほうがよい。もちろん時間切れにならないのを念頭に置かなければいけないけども!