見出し画像

やっともらい手が登場!保護猫ちゃんズ

今年4月に急遽、保護して預かり、里親募集サイトに掲載すること7か月、やっと問い合わせが入った!猫ちゃんズ、里親希望者様のお宅にトライアルへ出発!馴染んでくれよ~、出戻るんじゃないぞ~、と毎日念じているところ。仲良し兄妹をまとめてもらってくれる人なんてそうそう現れないんだから、気に入ってもらえて、是が非でも正式譲渡になりますように!

どんだけ怖いのか、このイカ耳娘
市の助成金で不妊手術すると耳カットになる

猫ちゃんズをトライアル先へお届けしてから一週間が経った。20年ぶりに猫がいない部屋に住んでみて、なんだか清々しい気分でいる。今年3月に愛猫ニャンさんを亡くして、泣きながら火葬しに行った斎場でノラ猫軍団を発見し、こりゃあ大変!と、猫ボランティア団体を探して連絡。TNRのために捕まえたいが、春先のノラ猫繁殖シーズンということもあり、ボランティアさん宅はどこも預かり飽和状態。ちょうどニャンさん死んだばかりでいま家に猫がいないから、行きがかり上、猫ちゃんズを預かることになった。

悲しみが癒える間もなく、猫ちゃんズの世話に明け暮れた7か月。長かった。とても長かった。ちょうど生後3か月くらいだから、すぐ貰い手、見つかりますよ、と言われてたのに話が違うんじゃこら。シャー、シャー、と最後まで懐きもしない猫ちゃんズ、カーテンも床もズタボロにしながら毎晩大運動会を繰り広げた。賃貸住宅なんだから勘弁してくれ。退去の時、余計な金かかるじゃろうが!と、ウンザリしつつ各種SNSに毎日「里親募集中!」と写真をUPするも、イイネ付くばかりで一件も問い合わせが無く、へこみ続けたが、やっと出ていった!

仔猫は可愛いというがそうでもない。生命力あふれる躍動感で家じゅうの物品を破壊されるのはあまりいいもんでないぞ。やはり、10年連れ添った老猫ニャンさんの方が1000倍可愛らしく懐かしい。なにしろ高齢だから、一日中オブジェのように動かなかったし、元野良で人間嫌いのためらスリスリ甘えることもない、まさに眺めるだけの置物のような猫だったニャンさん。亡くなる一週間くらい前に突然、おでこをグリグリ擦り付けて最後のお別れを伝えてきやがった。あんなに「寄るな!触るな!」と猫パンチを繰り出した人間嫌いの猫が同居10年目にして見せた憎たらしいお礼のしぐさ。そりゃあ泣けるわ。

亡くなる3週間前のニャンさん

猫ちゃんズは現状トライアルだけど、もう帰ってくんなヨ!と念を送っているのでいずれ無事、正式譲渡となるだろう。その間、私はしばらく猫のいない部屋でニャンさんの写真を眺めながら過ごすことにする。去年ガンで亡くした、あんみつちゃんのことも思い出しながら、飼い猫の終末期の看取り方についてつらつら考えてみようと思う。たぶん私はだめな飼い主だった。弱っていく愛猫を見ておろおろするばかりの不甲斐ない飼い主だったから、どこがどのようにだめだったのか反省しなくてはならない。反省しなければ気持ちの整理がつかない。嵐のような猫ちゃんズがいなくなった今まさに反省のチャンス。

捨て猫はひっきりなしだ。皆えらい数の猫をぼんぼん捨てやがる。倉敷市の猫ボランティアさんたちは救うために大忙しだ。毎日のように更新されるSNSの投稿を見ると、へその緒が付いたままの生みたて仔猫を箱に詰めてゴミ置き場に置いてみたり、火葬場にわざわざ運んできて投げ捨てたり、やりたい放題でとどまるところを知らぬ。不妊手術するのは可哀そう、家に閉じ込めるのは可哀そう、と放任飼育が基本の地方都市はどこも似たような状態と思うけど、いくら法律を整えたところで人のマナーはすぐには変わらないから、猫の受難はしばらく続く。というか、猫に癒されたいだけの人間が一方的に猫から「癒し搾取」してる限り永遠に続くようにも思える。

ひとりで助けられる猫の数には限度があるし、捨て猫だらけなのを放っても置けないので一時預かりボランティアは続けるけど、猫ちゃんズが出ていった静寂の部屋で7か月ぶりにニャンさんを追悼。植木鉢をひっくり返される危険も無くなったので観葉植物がベランダから室内に復活した。

最後に猫ちゃんズの写真を貼っておこう。備忘録として。

左がオス、右がメス。猫に詳しい人ならすぐわかる。


メスがイカ耳ッている


達者で暮らせよー!(@^^)/~~~=^_^= =^_^=

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?