身の毛もよだつ?!夏に聞きたい「業界怪談」
みなさん、こんにちは!カッパッパです。
お盆から続いていた長雨がようやく終わり、夏らしい天気になってきました。いやいや、本当に熱い。こんな時にはクーラーの効いた部屋で甲子園を見ながらアイスを食べるに限る。
そして夏、熱さを凌ぐもう一つの手段。それは「怪談」です。幽霊やお化け。身近で本当にあった怖い話。背筋が凍る怪談は夏の熱さを忘れさせてくれます。
今回、「近未来予想図」では「業界怪談」の話で非常に盛り上がりました。さまざまな業界の人が集まる近未来予想図。実にバリエーションに富んだ怪談が…そして現実は幽霊よりも怖い?なんてことも。
まだまだつづく残暑。こちらの怪談を読んで暑さを凌いでみてはいかがでしょうか
仲の良かった赤鼻の監督さん
私は、昔っから怪談が好きで、近頃実話怪談ブームをありがたく楽しんでおります。
とはいえ私自身、人怖系はネタとして持っているのですが、霊的なやつはさっぱりでして。。
わたくし実家は、建設業をしておりました。地方の建設業はなり手不足で本来引退しなければならない人が、働いております。そんな中起きたゾッとした話です。
私が赤ちゃんの頃から知っている従業員さん、漫画見たいに鼻が赤い監督さんでした。
見事にアル中で、飲まずにはいれないそんな方でした。
よくアイスを食べさせてもらったり一緒に旅行に行ったりしておりました。
私が会社を継いだあと事業売却をして会社を整理しました。
その現場監督さんは、売却先の社員となりましたが、すぐに飲酒運転を起こし自己退職されてきました。
今考えると、新しい環境に慣れずアル中が酷くなったのでしょう。
そして一ヶ月ほど見ない日が続きました。その方自宅で餓死をされておりました。アル中からの摂食障害でした。
人生とは難しく、私の起こした行動が色々な事に波及する重いことをしたのだなとゾッとというか今でも整理できない気持ちです。
経営とは色々あるし、人生も色々あるものだと灯籠流しも兼ねて書かせていただきました。
結果は辛いものとは言え、自分の選択がどう影響するかなんてなかなかわからないですよね…
昔はちょくちょくいた、鼻の赤いおじちゃん、最近さっぱり見なくなった気がします。
真夜中の警備員
私の思い出話をひとつ聞いてください。
入社1年目のアシスタントの頃は、時代もあって会社に寝泊まりする日の方が多いくらいの生活をしていました。
その日もプロジェクトルームで、事務椅子を3つつなげた上に寝ていました。
で、夜の時間帯は数時間おきに警備員さんが見回りにきます。作業をしていれば、部屋に残っている人数と代表者の名前を聞かれますが、寝ていれば部屋の入り口からそのまま状況を確認するだけで起こされはしません。
そうなんです、起きていても寝ていても普段は警備員さんは部屋には入ってこないのです。
ところがその日は警備員さんが電気もつけずに暗い部屋に入ってきて、私の頭側からじっと私を見下ろすのです。当時は私もまだ20代。恥ずかしいのでそのまま寝たふりをしながらも、何かよからぬことをされたら飛び起きようなんて考えながら身動きせずにいました。
ところがその警備員、じっと私を見下ろしたまま動かないのです。
早くどっか行ってくれないかなー、私も疲れてるんだけどー、なんて思ってるうちに私はまた眠りに落ちてしまいました。
それから数か月後、たまたま仕事で一緒になった大先輩とふとしたきっかけで会社怪談の話になりました。
先輩がその時聞かせてくれたのは、会社の仮眠室で寝ていたら警備員の幽霊がドアをすり抜けてきたというもの。
えええっ!?この会社は警備員の幽霊が出るの!?
今の今まで、私を見下ろしてた警備員はただの変な人だと思ってたけど違ったの!?
と軽くパニックになりました。
その後も複数の人から警備員の幽霊の話を聞くことがあり、旧社屋では「警備員が出る」という噂はあったようです。
でもうちの会社で警備員が殉職するような事件は聞いたことないし、もしも私が警備員だったとして職場で何かあって自殺したとしたら、そんな嫌な思い出のある職場に絶対化けて出たくありません。もっと楽しいとこに行きたい。
なので今でもあの私を見下ろしていた警備員はただの変な人なんじゃないかと思っていますが、どーなんですかね。
入り口から漏れる廊下の明かりの逆光で、見下ろされながら薄目を開けて見た帽子をかぶった警備員さんのシルエット、いまだに覚えてるんですけど。
定番!真夜中の会社怪談!
最近は働き方改革もあって、会社に泊るなんてことはすっかりなくなったんですが、普段と違う夜中のオフィスの怖さ。果たして警備員、何者だったんだろう?(幽霊にしてもどこから?)
塀の中から届いた手紙
塀の中の知らない人からお手紙をいただいたことがあります。(霊じゃないし怪談にもならないかもです。すみません。)
関わっていたあるコールセンター宛のお手紙でした。塀の中といっても刑務所だったか拘置所だったかあいまいなのですが、いわく「この日時にコールセンターと電話していたことを証拠にしたい云々」というもの。ライフラインの滞納者専用コールセンターだったのでエリア全住人×やっかいな人が相手でして、時には反社ともやりとりすることもありました。そんなのの延長線だなーこんなこともあるんだなー、と思ってました。
でも、どこかおかしい。その手紙をよく見てみます。住所はコールセンター、宛名はオペレーターです。
住所、公開していないんです。
どこで知った?とは思いましたが、とはいえ調べようもあります。フリーダイヤルからNTTに照会かけることもできなくもないんじゃないかなと。
でも、オペレーターの名前が漢字フルネームだったんです!
委託業者でバイトしてるだけのイチオペレーターです。もちろん公開なんてしていませんし、電話でも苗字しか言っていません。苗字も極めて一般的なものです。むしろ名前とその漢字が珍しい人だったのに、漢字フルネームが知られている。しかも、塀の中に。
その後、すべてのオペレーターが偽名を名乗るようになりましたとさ。
うぎゃー現実問題として怖いお話。個人情報どこから漏れてというのはよくある話なんですが、相手から一方的に知られているってとても恐怖。しかも塀の中から。一体どうやって???謎は深まるばかり。
目が合っちゃった
IT業界ですが、私が今の会社に入社する数年前のバブル期は、業務多忙で会社のビルからの飛び降りが時々有ったと聞いていました。事業所内に複数の棟があり、棟と棟の間が目立たなくて「名所」となっていたらしいです。
その「名所」側の休憩所で窓の外を見ていたら、飛び降りた社員と目があったとか😱
自殺の名所ってなんで生まれるんでしょうか。負のパワーが生まれる場所なんてものがあるのかな。それにしても外を見ていたら、落ちてきて目が合う。一生モノのトラウマになりそう。
「保土ケ谷区」の「ケ」は大きな「ケ」です
私の友人が横浜市に勤めているのですが、
保土ヶ谷区総務課が「大きな「ケ」が正しい」「条例にも定めている」と大きな声で宣伝してしまった結果
区内のあらゆる看板、広報誌、公文書などを精査して、小さい「ヶ」を使っている箇所を見つけると
「ここにも小さいヶを使っている!」「早く直してくれ!」と受付窓口に嬉々として通報してくるおじいちゃんが現れてしまったそうです。
区の職員からは「保土ケ谷 ケ太郎さん」と呼ばれていたとのこと。笑い話のようですが、業界の怪談です。
これは笑える話。役所のクレームおじさんって一定数いるらしいですね。こだわりが「ケ」。本人もただ文句がつけたいだけなんだろうな…
霊のにおい
2010年頃、季節は定かでは無いのですが、いつかの金曜日の夜9時頃、大学院の帰り道、田園都市線の下り(中央林間行方面)に乗っていました。桜新町駅あたりで、電車内が慌ただしくなり、男性がタンカで運ばれていきました。「こんな早い時間から酔っ払いかよ…」と思ったのですが、男性が比較的近くから運ばれたのか、電車の窓越しにタンカに載せられた男性が視界に入ってきました。
ワイシャツの前面に痰のような黄色い液体が大量にべったりと貼り付き、素肌の出ている顔と手首は黒ずんだ黄色の上に薄く青を塗ったような色で明らかに生気がなく、顔は筋肉が弛緩しきって微動だにせず、蝋人形のようになっていました。これを見て、「見たところ50歳くらいでそこまで高齢ではないのに、おそらくこれはダメだろうな、かわいそうに…」と思いました。その時、車内は何とも言えない強烈な刺激臭が充満しました。なんというか、失礼ですがホームレスの臭さをそのまま50倍くらいにして、それを腐らせたような独特の臭いでした。
翌日の夕方頃、同じ方向の電車に乗ったのですが、その車両は前日と同じ臭いがします。「まじか、臭いがこびりついてるのか、勘弁してくれよ…」それでも、土曜日とはいえ夕方の、なかなか座れないこの時間帯で座れてしまったので、車両を変えず口呼吸で凌ぐことにしました。この時、私はちょっと違和感を覚えました。満席のこの状況で、誰も顔を顰めたり、ハンカチを充てたりしていないのです。「こんな強烈な臭いがするのに、みんなよく我慢してるな…。外面があるから、痩せ我慢しているのかな?」。
気づくと、母親と5歳くらいの男の子の親子連れが乗ってきました。男の子は、大きな声で母親に「ねえ、お母さん、臭いよ!臭い臭い!」と言いました。子どもは正直です。ですが、母親は不思議そうな顔で、「え?何言ってるの?臭くなんかないでしょ。」。他の客に気を遣って「臭いなんて言わないの!」などと言うならまだ分かるのですが、この臭いをかいでこのリアクションはあり得ない。あの臭いは、もしかしたら私と男の子のだけが嗅いでいたのでしょうか?その日以来、私はその臭いは嗅いでいません。
臭いって見えないから本当にあるのかわからない…特定の人にだけわかる臭い、子供のリアクションが実に怪談。不思議でちょっと怖い。わかる人にだけわかる何か…
雛人形の職人さん
自分は雛人形業界に身を置いているんですが(うちは雛具の製造)、以前お人形屋さんと「巷では日本人形にまつわる怪談が多けど業界内では全く聞かないよね」という話になりました。
その時は「まだ魂が入る前の商品だから」「自宅にお人形をわざわざ飾らないからね」とか色々出ましたが、「やっぱり結局はみんなお人形さんが怖いんだろうね」みたいな結論になりました。
ただ怪談というわけではないですが、怖い体験をしたという話はよく話題に上ります。
お人形業界に携わる方は高齢の方が多く、特に衣装を作るお針子さんは内職できるため80代のおばあちゃんが現役で働いていたりします。お人形屋さんはお針子さんのお家へ材料を持っていき、仕上がっている製品を回収するため定期的にお家を回ります。
ある日インターホンを押しても返事がないのでおかしいなと思って家に上がってみたら、遺体の第一発見者になってしまった。
みたいな話は多いですね。
怪談というよりは業界にある怖い話。確かに高齢の方が働いているとどうしても死に立ち会ってしまう確率は多くなるのかも。仕事のつながりで早期に見つかるのでそれは良かったことなのかもしれません。
工数お化け
業界怪談というか再発防止って難しいね、と。
10年近く前、契約をまたいだ工数付け替えが常態化していることが行政機関にバレ(元は社内経費横領発覚で処分されそうになった社員がブチギレて内部通報したのが始まりなのですが)、親会社および関連会社は数百億円以上の違約金を国庫返納をする事案がありました。
付け替えあかん!と再発防止するのですがシステムだけでは防ぎきれず。
皆が頭を抱えたのが、現場責任者Aの「美学」で工数付け替えがなされた時です。
損益を調整したい意図はなく、ただ自分が作成した見積予想と実績を近しくしたい、という美学で作業者に工数指示(システムには〇〇時間で入れてね、的な)をしていました。
本来、作業者たちは事実を淡々とシステム入力しなくてはいけないのですが、
まぁAさんの管理に基づいて…と深く気に留めていなかったと。再発防止教育とは、とまた皆が頭を抱えるわけです。
精査したところ過大請求案件はなく、行政機関様も損してないからと内々での対応で一旦おさまりました。
しかしその後も…(略
余談ですが、工数指示が残ってないかAさんの社内メールを全チェックする業務がありました。
営業のB子さんと休日デート、購買のC子さんと沖縄旅行へ、同じ部署の既婚者d子さんを家に招こうとしていたことがわかり、Aさんのストライクゾーンの広さを感じながら残業を切り上げたものです。えぇ。
怪談ではなく、人の業は深い、という話かもしれません。
これは上司が見つけた時に心底怖くなる、ぞっとする、現代の怪談!美学ってなんやねんとツッコミたくなるのですが、本人にとっては大事なことなんでしょうね。Aさん、業が深い。
切ってはいけない
今回の業界怪談話、発端となったおっちーさんの体験談がこちら
建築現場の切ってはいけない木の話、実際にあるんだ!生々しい…
大きなけがにならなかったのが何より…
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みなさん、少しは涼むことができたでしょうか。
幽霊関連の話も去ることながら、現実でぞっとする話も多い業界怪談。
さまざまな業界の話が聞けて大変面白いスレッドになりました。
こんな風に誰でもどんな話題でも投稿しやすく、多様な立場からコメントがでるのが「近未来予想図」の良いところ。
他にもワクチン接種や新規事業の相談などいろんなな話題で賑わっています。
近未来予想図は、他のオンラインサロンと比較しても、メンバー同士のN:Nコミュニケーションが大変活発なサロンです。サロン内には多様なメンバーがおり、普段の日常生活では知り合えない交友関係を作ることができます。
ぜひ一緒に楽しく活動しながら発想力を鍛えていきましょう!
サロン紹介動画もご覧ください
この記事を書いている人:カッパッパ
子育てと自動車の関連の仕事に手いっぱい、30歳中盤のカッパ。Twitterやnoteで自動車に関わる情報を発信。Monoistで「いまさら聞けない自動車業界用語」連載中。ニュースレター「モビイマ!」は購読者800人超え。ダイエットが一向に進まないのが最近の悩み。
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