その発想なかったわーという未来ある組み合わせ
こんにちは、ITコンサルのケビン松永です。
DMM オンラインサロン「近未来予想図」では
少し先の未来はこうなるのでは?
ということを想像し、毎月一回テーマを決めて自由にブレストを楽しむ未来予想イベントを行っております!
2月のテーマ「未来ある組み合わせを予想する」
今月の未来予想イベントのテーマは、いつもとは少し異なる切り口で設定され、サロン会員各々で発想を広げてもらいました。
ここ数十年の歴史を考えると、全く新しい概念のサービス、製品というのはあまり出ず、基本的には何かの組み合わせでありますよね。
携帯+音楽プレーヤーがウォークマンだし、
電話+MacがiPhoneだし、
公開ラジオ+ゲスト参加機能がClubhouseなわけです。
ありふれたものに、ひとつ組み合わせを付けたうえで、更に何か制限を加えると画期的なサービスになったりする。そして世の中にばっと広まるサービスは、組み合わせと適切な制限な気がします。iPhoneは勝手にアプリ入れられないし、Twitterは140文字だし、初期のmixiは招待制でした。
では、次のイケてる組み合わせと制限はなんなのか、今回はサロンの皆様に、「あっ、その発想なかったわー」「いやこれとこれを組み合わせって普通かもしれんけど、案外今までないぞ」というものを求めます。
これ2つの方向性があると思います。
1:その組み合わせはイケてるすごいシビれる憧れる!
と
2:ネジがぶっ飛んでる、ちょっと頭おかしい
です。
どちらの方向も歓迎いたします!「適切な制限」はスパイスですのでご自由にどうぞ。みなさん自由な発想で近未来予想を送ってください!
雑談スレッドでウォーミングアップ
自由に発想してください!って言われても、実際に独りで脳内ブレストをやってみると、けっこう早々と煮詰まってしまうもんです。
近未来予想図では、未来予想イベントの頭の体操を行う雑談スレッドを用意して、たわいもない会話でアイデア交換を行っております。
【たわいもない書き込みの例】
(平日の未明からどんな話をしとるんだ.....。)
とまあ、そんな投稿だけでなく、事前の雑談スレッドでも非常にレベルの高いアイデアが次々に投稿されまして、私も非常に参考にさせていただきました。
こちらのnoteでは今月の未来予想イベントでサロンメンバーから投稿された珠玉のアイデアをピックアップしてご紹介します!
近い未来にありふれてるかもしれない話
毎月、独自の視点からの妄想を繰り広げて投稿してくれる かちさん。今回はストーリー仕立てでスライドを作ってくれました。
かちさん:IT関連企業で働いている人。座右の銘は「奇貨居くべし」
内容としては「フルリモートで仕事をしながら各地を移り住む高等遊民」といったストーリーなのですが、読者の皆様には全文PDFをご覧いただき、先進的でありながら、どこか哀愁漂う雰囲気を味わっていただきたいです。
コロナ禍による世界の変容で、一部の仕事はリモートワークへシフトしております。特にIT系の仕事はフルリモートも珍しくなくなってきました。
これがコロナ禍による一時的な現象なのか、今後も続くニューノーマルになるのかまだ分かりませんが、既に「地方在住フルリモートだけど正社員として転職」という事例をチラホラ聞くようになりました。
100人弱の本サロンの中でも、2名の方がそのような転職をしたと聞いていて震えております。自分のような業務委託じゃなく正社員ですからね。時代が動いている。
そういう意味で、かちさんの投稿は、個人的にいろんな事を考えさせられる深い内容だったと感じました。
俺の時給はいくらだと思ってんだ君(仮称)
2020年11月のMVPである海龍さんは
位置情報 + モーションセンサー + レコメンド × 家事への不満
という組み合わせで新しいアプリを考えてくれました。プログラムって何で「○○君」って名前つけちゃうんですかね(笑) ベクターとか窓の杜を思い出します(インターネット老人仕草)
海龍さん。外資系企業にお勤めで最近、コロナレイオフからの華麗な転職を決めたアラサーイケメン
【俺の時給はいくらだと思ってんだ君】
「家にいるのに旦那は何もしないで座っているだけ。邪魔だ」という声もあれば、
「家で仕事してるとまだ終わってないのに家事をしろと言ってきて仕事が中断してしまう。無理」という声もあり、
「お互いリモートワークなのに、私ばかりが家事の負担をしてる。むしろ負担が大きくなってる。何故」という声もあり。
「俺の時給はいくらだと思ってんだ君(仮称)」はリモートワーク起因の夫婦喧嘩を減らすために開発されたアプリです。夫婦共同で使います。
自宅内の家事をする場所(キッチンや洗濯機前)にいる時間・家庭内で動いている時間(掃除など)や場所、保育園・スーパーへ出かける時間を家事をしている時間とみなして家事時間を簡易的に計測します。
面倒なインプットは必要ありません。(恣意的な操作もできません)
また年収も事前に入力していただきます。
皆様の計測データおよび年収情報は匿名化された上でデータ分析に活用されます。
本アプリはこれら多数の家庭の計測データ・年収データを元に「家事の正解」を導き出し、適切な家事配分やアウトソース化をレコメンドしてくれます。
例えば・・・
「旦那さんは家事やりすぎです。もう少し奥さんが家事増やして負担バランスを調整してください。」
「旦那さんは家事やらなさすぎです。もっとやるべきです。」
「今あなたたちがやるべきことはルンバや食洗機を導入して家事時間を減らすことです」
「あなたたちくらい稼いでるなら家事代行を頼むのが合理的です」
などです。
モニターテストでは、家事負担に関して「第三者の意見」が入ることで無駄な喧嘩が減った、家事を減らすことに罪悪感がなくなった、などポジティブな意見がありました。
一方、曖昧にしておかなきゃいけない部分を全てあらわにしてしまった。見える化の弊害。家庭崩壊を促進する。という意見もありました。
既存の家事アプリとの差別化ポイントは下記3点です。
1. 「入力が多い」から「自動でざっくり」へ
既存の家事アプリですと家事の明確化・リスト化・各アイテムの重みづけした上で入力作業が必要となります。
このアプリでは位置と動いてるかどうかでざっくり家事時間を計測するので入力は必要ありません。(家事をしているときはスマホかこのアプリを入れたデバイスを持ち歩いてくださいね!)
2. 「家事を多くしている方が偉い」から「家事負担量と家計を担ってる責任(≒年収)を両方加味」へ
家事は大変です。家事をするのは偉いです。でも、家計を担うのも結構大変です。このアプリでは両方を加味した上で負担のバランスが取れているのか測定します。
3. n数多めのデータから客観的に立ち位置わかる
「 〇〇君のところのパパはもっと家事している」とか「同僚の何々さんは仕事しながら家事もきっちりこなしている」とか
自分に都合のいいn=1の情報をこしらえることができなくなります。十分なn数をもとに導き出した各家庭の属性に近い家庭でのベストプラクティスをレコメンドします。
レコメンドの質はユーザー数や総使用時間が増えるにつれ上がっていきます。
「俺の時給はいくらだと思ってんだ君(仮称)」は来世donguriになりたいみなさまの味方です。ぐーたら旦那に悩まされている働き者の奥様の味方です。
↓私の率直な感想
海龍さんの投稿は、発想が面白い!に留まらず、解像度高くディテールまで細かく描写されていて、サロン内でも非常に好評でした。フィードバックコメントも多数ありました。
【投票コメント抜粋】
・めっちゃ好きなアイデアです。家事での喧嘩が少くなりそうと思いました。また「家事や収入だけが価値ではない、容姿や会話の内容も考慮すべきだ」みたいな意見が出てくると思いました。
・夫婦や家族のコミュニケーションに完全に中立な視点として、AIが介入することは非常に効果的だと思いました。虐待やDVの予防にも一役買いそう。
・我が家も子供達と家事分担をしており論争が出る事があるので利用したい。永遠のテーマ。
ロボット X プログラミング
不肖、ケビン松永も投稿させていただきました。毎月、本気でMVPを狙いながら投稿を行っております。MVPなれないけど。日々精進。
内容としてましては、ロボットのプログラムをオープン化して、外部に自由なアプリを作らせる事で魅力を増したらどうかというもので、コンピューターの世界では鉄板の戦略です。
新設された【イグ・のらえもん賞】
今回からMVP以外に一つ賞が新設されました。
【イグ・のらえもん賞】
MVPとはまた違った観点で「いやそれは参った!」「ぶっ飛んでる」「頭おかしい(褒め言葉」と思った発想に贈る賞です。こっちは投票ではなく、私が個人的に決めさせていただきます!
※本家イグ・ノーベル賞のパロディーです
そして、初めてのイグ・のらえもん賞は!?
「クラゲ」に乗ってテレワーク 元野ラ犬さん
元野ラ犬さんは「目的の無い自動運転」という切り口で近未来を想像してくれました。
【のらえもんコメント】
運転のコストが極小となる未来においては、駐車場に止まっていること自体が不合理になる。では誰が載るのか・・・?そこに答えはなく、各社車に乗る理由付けの知恵を絞っている。
しかしこのクラゲは、「自動で動く車になったとき、移動する目的などない人もいる」と開き直ったところから新しい展開が待っている。
発想がぶっ飛んでいる、しかし着地点は現実的である。ふわふわと漂うクラゲと目的もなく彷徨う車と人を想像して脳みそがかき回されました。
元元野ラ犬さんに「イグ・のらえもん賞」を進呈します。
そして2021年2月のMVPは!!
厳正なる投票の結果、今月の最も素晴らしかった未来予想は…
「あの日、あの時、あのクルマで君に会えなかったら」カッパッパさん
今回もショートショートで投稿してくれたカッパッパさんは、3回目のMVP獲得となります!
過去最高のクオリティという呼び声高い今回のショートショート!サロン内でも絶賛されておりました。
【投票コメント抜粋】
・未来に実現していそうなリアリティもあり、夢もあり、オチもついててお話としてクオリティが高く最高でした。
・偶然を装った出会い+ライドシェアの発想ズルいわー、これすぐにでもできそうな気がする!
・ノンフィクションを読んでいるかの如く、現実味がある。一度試してみたいと思うほど
・入会前から知っていたショートショートをリアルタイムで見れた感動…。ストーリーがサラッと入ってきて、近未来予想の内容も印象深い。それでいて面白くて最高でした!
・ショートショートとしてのレベルが高すぎる。面白いし、近未来にありそうな話し話。ディストピア感が出過ぎない、これもアリかもなっていうバランスが良いと思いました。
近未来予想図でのショートショートをきっかけとして、MONOistで連載をもつ事になったカッパッパさん。才能が炸裂しております。
今回のショートショートについては、別メディアで発表する方向で調整中とのことです。そのため、本noteでの全文公開はできませんのでご承知おきください。(サロン内では全文読めます)
いやー、サロン会員が才能を開花して、どんどん活躍していくのをみるのは嬉しい限りですなぁー
近未来予想図はこんな人におすすめ
近未来予想図は、意識高すぎず低すぎず、適度な温度感でゆかいな仲間たちでわちゃわちゃやっております。
【こんな人におすすめ】
・知的好奇心が旺盛である
・時事、テクノロジーなどの話題にアンテナを高く張っていたい
・新しい繋がりがほしい、意見交換をしてみたい
新しい繋がりを求めるのが難しくなってきている昨今ですが、ぜひこの機会に近未来予想図を『サードプレイス』として、一緒に遊んで、適度に学んで行きませんか?
あなたのご参加を心よりお待ちしております!