SixTONESは物語だ 〜MVを3部作と捉えたほぼ小説な考察ブログ〜

SixTONESは物語だ。
たくさんのファンがそう思っていると思うし、私もSixTONESは少年漫画だと信じてやまないファンの1人だ。

先日、1stアルバムの表題曲である『ST』のMVを拝見し監督さんがこれまでの3作とは異なると知った時に、『Imitation Rain』『NAVIGATOR』『NEW ERA』のMVを3部作と捉えて解釈するとすっと腑に落ちた。やっぱりこれまでの作品も1つの物語なんだ。
SixTONESにとって記念すべき2020年が終わる前に、この3部作の超個人的解釈を忘備録的に残しておく。

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1つ1つ作品を見る前に、簡単に3部作のあらすじを整理しておく。

京本さん+北斗+優吾+タロの4人が伝説の勇者であるジェシーの後を追うように冒険する。その世界で生きる田中樹。
この6人が1つのチームになるまでの冒険ストーリー。

そして主人公は田中樹だ。
ラップ担当だから他の5人とはやはり演出が異なるし、彼自身の感情が曲に乗っていると感じることが多くて、どのMVでも彼に感情移入してしまう。

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Episode.1 『NAVIGATOR』

『NAVIGATOR』の世界では、ステレオタイプな道を歩むことが正義とされていた。希望を失い既存の価値観を信じ込み渋滞のようにズルズルと人生を進める周囲に違和感を感じるスト4は、かつての伝説の勇者ジェシーの後を追うように、京本さんを中心に、共にこの世界に挑む。

《Hey, you!》

スト4が知らぬところで1人。この窮屈な世界から抜け出したい。でも透明な規制線が張られたように何もすることができない男、田中樹。
葛藤しながらも、最終的にはビルの屋上から未知の世界に飛び込んだ。

《さぁ、そこ退け Tired 》

こんな暗い世界は今に始まったことじゃない。ずっと前からステレオタイプが蔓延った世界はあって、過去に世界を変えようと挑んだ男 ジェシーがいた。今となってはもう伝説だ。田中樹とスト4がいる「今」と共に、ジェシーの「過去」が描かれる。
何かを悟るようにビルの屋上から背中を向けて先が見えぬ未知の価値観を切り拓こうとするシーンは、主人公田中樹と重なる。のちに、ジェシーが田中樹と共に過ごすようになるのは、これがきっかけである。


Episode.0 『NEW ERA』 ジェシー ソロアングル

ジェシーは1人だった。
かつての仲間は、結局はステレオタイプから抜け出せず、彼は孤独のまま戦わなくてはならなかった。伝説の勇者なんて言われるけど、ずっと寂しかった。

一緒に世界を切り拓いてくれる仲間が欲しかった。はるか先まで続く海を静かに見つめながら、今日も祈る。どうかこの世界に、誰か来てくれますように。


Episode.2 『NEW ERA』

スト4が『NAVIGATOR』の世界の闇を抜けた先には、『NEW ERA』の世界があった。ステレオタイプを抜け出し新たな価値観で世界を俯瞰すると、CGみたいなフェイクはこの世界になくて全てが「生」に感じられた。きっとこの世界に彼(ジェシー)がいるはずだ。

《Let's go 捕まえろ 新しい時代 What time is it? 君(ジェシー)といる未来へ》

また、たった1人世界を彷徨った田中樹も、奇しくも『NEW ERA』の世界に辿り着き、そこで初めて出会ったのが伝説の勇者ジェシーだった。ジェシーはずっと前から誰かが来るのを1人で待っていた。彼も同じように世界を切り拓いていたんだ。君となら、なんでもできる。

《叶えよう Everything So 君(田中樹)と》

そして6人は出会った。田中樹は、スト4、そしてジェシーと出会った時に確信する。俺はこの5人に出会うために1人で世界を彷徨っていたんだ。6人はチームになった。

《This is SixTONES》

もう1人じゃない。
どんなに果てしない道でもどんなに遠い夢でも、胸に希望を乗せ、走りだそう。

これからどんな未来が待っているんだろう。


Episode.?? 『Imitation Rain』

はるか未来から、6人が過去を振り返る。

かつて伝説の勇者として輝く太陽のように扱われた孤独な過去。
ステレオタイプで雁字搦めの虚構の夢しかない世界で生きた窮屈な過去。
人生の意味とは何なのか問い続け、挑んでは傷ついた過去。

戻れない過去を振り返りながら、雨で全てを洗い流す6人が描かれる。

MV冒頭の謎の白空間での6人は、はるか未来の彼らの姿だ。
『Imitation Rain』は始まりでもあり終わりでもある。

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J2担の人格が大暴走の解釈ですね...(しかもほぼ小説じゃん??)
ついつい2人をメーンに据えた解釈をしてしまいがちなので反省してますが、J2ってSixTONESの脳と心臓だと信じてやまないタイプのオタクなのでご容赦を。
私の中の裏設定で、北斗は京本さんの生き別れの兄弟だが、それを知ってるのは本人と優吾だけ、とかいうのもあったのだけど、本筋ではない趣味的解釈なので割愛で...

SixTONESのMVはどれも作り込まれていて、考察するのがとにかく楽しい。
これまでもファンの方のいろんな考察ブログを見てとっても楽しかったので、自分も真似てみようと書いてみたはいいけれど、こんな感じでいいんだろうか。忘備録だからいいのか笑

新曲『ST』のフルサイズMVも、どんな物語なんだろう。今から1月のフラゲ日が楽しみでたまらない。

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