『JUN MATSUMOTO EXHIBITION「PERSPECTIVE-時をつなぐ眼差し-」』を見て。
はじめに
1月4日、松潤の展覧会「PERSPECTIVE展」を見に行ってきました。2024年一発目の現場!そこでみたもの、感じたことを備忘録代わりとして残しておきたいと思います。
1.操上和美×松本潤
まずエントランスを抜けてから、説明を受けてスタート。エントランスにはMJ直筆の目線もあったしMJのアナウンスもあったよ。
スタッフの人に「暗いので絶対右手は壁から離さず進んでください」と言われ、ほぉ。。と思いながらとりあえず入って右手で壁触って進んだんだけど、まじで見えない。いや、ほんとに何も見えない。暗闇に目が慣れるとかもない。ほんとに闇。説明で途中で壁に沿って折り返すと光が見えるからそっちに進んでって言われたけど、見えない。(笑)そしてとりあえず進んでみて壁を蹴る。(笑)(ごめんなさい)
そして出てきたのが、1枚だけの写真。松潤が、壮年期の家康をイメージした格好で撮り下ろしたポートレートが、御簾みたいなのをくぐってスポットライトに照らされた状態で展示されてた。何というか、そこに写っているのは「松本潤」なのか「徳川家康」なのか、その境がすごくあいまいな気がして不思議な感じだったなぁ。暗闇から登場する展示なのもあって、たかがポートレート1枚なのにその場を支配するような圧倒感がすごかった。家康を乗り移らせていた松潤もすごいと思ったし、それを1枚の写真に収めた操上さんの技術にも脱帽でした。
2.太田好治×松本潤
以前からMJだけでなく嵐のこともずっと撮影されていた太田さん。そんな太田さんが大河撮影中にずっと撮りためていた写真が一気に見られるコーナー。写真たちをバックに特に選定された写真がスライドショー形式で見られた。まだ戦の術を知らない頃から、乱世を生き抜いてその生涯を終えるまで、演技中の表情から撮影の合間のオフの様子が色々と見られて、1年間で描かれた家康の姿を振り返って感慨深いものがあった。実際ドラマ見ても思ったんだけど、眼力というかオーラが如実に変わっていってるんだよね。それがよくわかる展示だった。あともちろんオンのときは「徳川家康」だけど、オフのときは「松本潤」でちょっとほっこりした。付き合いが長い太田さんだからこそ切り取れたんだろうな。個人的にはエモかった展示No.1だった。
3.岡田准一×松本潤
きました岡田パイセン。ここは岡田くんの取った写真と、岡田くんがMJと対談してる時の映像が流れてました。
岡田くんとはやっぱりずっと先輩後輩という関係がしっかりと根付いているから、写真でもMJのほんとの素が切り取られていた気がした。MJも岡田くんにだけ見せる顔があるんだよなぁ。なんかね、どことなーく哀愁というか孤独感があるのよ。岡田くんは「周りのために生き続けた人には孤独がある」とも書いていたけど。そういうのも、気を許してるからこそ出せるのかなって。岡田くんは他にも「どことなく悲しみが潜む」「渋く消えない炎がある」って書いてたんだけど、めちゃめちゃわかったし、めちゃめちゃ好き語彙だった。それだけ、MJが徳川家康という人物と向き合ってきた証だね。
対談は、いつも通りの先輩後輩感があって良きだったよ。MJがこの大河の話を受けることを決めたのは岡田くんの言葉があったからだったのも、信長役を岡田くんにして欲しいとMJが希望してたのも、めちゃめちゃいい関係じゃないか。嵐×V6のこの関係、尊い。
4.井田幸昌×松本潤
ここは、シンプルに2枚の絵が展示されてて、撮影OKエリア。1枚は若い頃の家康をモデルに描いたもの。ドラマでも着ていた青の着物の色をベースに爽やかなイメージで、若い純朴な家康の姿が伝わってきた。もう1枚は、1枚目とは対極に、赤と黒の生々しい色をベースに鎧をきた家康がモデル。1枚目は精悍な顔つきでこちらをしっかり見ているのに対して、2枚目は顔が半分隠れていた。
乱世を知らない若き日の姿、でもどこかその後の激動の時代を予感させる物憂げな雰囲気。そして、激動の時代を生き抜き、乱世を全て背負ってこの世を去る覚悟を決めた表情と気概。2枚目は赤がものすごく厚塗りされてて、きっと自分の手で殺めてきた人たちの血なんだろうなと思った。多分その人たちの魂も背負ってたんだと思う。
家康の人生が、この2枚に凝縮されていた。
5.小浪次郎×松本潤
日光東照宮で行われたシューティングの様子が展示されているエリア。小浪さんは普段海外でファッションを撮られているので、まずすごく色の鮮やかさがめちゃくちゃ際立っていた。
シューティングの日が夏の晴れた日だったのもあって、とにかく空の青がきれい。そこに東照宮の赤が映えてめちゃよかった。めちゃくちゃ華やか。被写体は普段の洋服を着たMJなので普通にMJの写真を見てる感覚なんだけど、人がいない東照宮で佇んでいる姿をみると、どこかやっぱり家康が感じられるんだよね。特に家康の墓でのショットとか。MJが体現してるというか、家康とMJが対話しているイメージ。どっちの人格も感じられて、ちょっと神秘的な雰囲気だったなぁ。
展示も、エリア全体を囲うような形でレイアウトされてておもしろかった。
6.田根剛×松本潤
ここめちゃくちゃよかった。色々と書かれた紙が天井から吊るされてる中でMJのナレーションを聴くエリアで、紙にはMJがこのドラマをやる中で思ったこととかが書かれていた(と思う。暗かったり明るかったりの合間でちらっとしかみれてないので)。
家康が、戦なき世を目指す中で大切な人たちを失い、奪いたくなかった人たちの命を奪ってきたことで感じていた心の闇であったり、MJが天災や戦争がなくならない現代でエンタメを通して幸せを届けようとしている姿であったり。家康が作り上げた江戸=東京の地を拠点に、様々な情報を発信するMJであったり。MJの思考がすごくよく伝わる展示だった。ナレーションに合わせて”希望”と”絶望”に対応するライティングがされていたのも印象的。
約400年という時間の差はもちろんあれど、家康とMJが願っていたことは同じだったのかもしれない。平和な世が訪れること、そこを目指す過程では苦しみも伴うこと。家康の生き様って、現代にも通じるんだね。このエキシビションのタイトルに「時をつなぐ眼差し」というフレーズをつけた意味が、よくよくわかった。
まとめ
端的に言うなら、MJが徳川家康という人物をどれだけ本気で生き抜いてきたのかがこれでもかと詰め込まれた展示だった。
この大河の話が決まってからほぼ2年近く、自分の中に大量にインプットしきた徳川家康についての情報やそれに対する思考や感情を、プロの技術を駆使してアウトプットしていたと思った。ドラマを見ているだけではわからなかった「松本潤が感じる家康」を存分に知れたので満足でした。
MJ、改めて、大河ドラマ『どうする家康』主演、お疲れ様でした。
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