易経 沢山咸 31
卦辞
咸 亨 利貞 取女吉
かんはとおる ていによろし じょをとるにきち
咸の時は通じます。正しくして良い。嫁をもらうことには吉である。
咸は感であり、感じること、感じあうことを意味します。相思相愛、恋愛の卦であります。こういう時は大体上手くいくでしょう。特に結婚するとかは良い結果となるでしょう。
この咸という卦は上卦が兌(若い女性)で下卦が艮(若い男性)であることから若い男女関係について説いた卦でもあります。
本卦の中に書いてある「利貞(ていによろし)」は正しくして良いということであり、「正しく」とは文字通り「正しい男女関係」であり、浮気とか不倫などについてのことではありません。だからこそ、このような女性を嫁として迎えるのなら吉であるとも言っているのです。
易経も下巻の始めは人間関係編とも思われます。この沢山咸という男女関係から始まることから人間関係は男女関係が基本なのかと感じてしまいますね。(2024/9/20)
初爻
咸其拇
そのぼにかんず
拇とは足の親指のことです。足の親指で感じる。足の親指で感じるようなものです。ちょっとした雰囲気を読んでいる感じかもしれません。少し感じている程度ですね。(2024/9/20)
五爻
咸其脢 无悔
そのばいにかんず くいなし
脢とは背中のこと。背中で感じる。悔いはない。
背中は感じないところ、感じることが鈍いところなので、何も感じず、問題になることはないので悔いもないということです。これは鈍感なので氣づいていない、全く氣にしていないとも解釈できますね。
この爻を読んでおいて思うのですが、背中って感じないものなのでしょうかね。背中が感じるという女性もいるのではと・・・余談ですが・・・
(2024/9/20)
上爻
咸其輔頬舌
そのほきょうぜつにかんず
口先だけで感じている。感じたことでおしゃべりしているだけ。ベラベラとしゃべり過ぎ。これが良いかどうかはわかりませんが、頭で良く考えずに話しているだけという意味ですね。失言には注意な時でもあります。(2024/9/20)
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