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易経 山風蠱 18

山風蠱

卦辞
蠱 元亨 利渉大川 先甲三日 後甲三日
 
こは おおいに とおる たいせんを わたるに よろし
こうに さきだつこと さんじつ  こうに おくるること さんじつ 

蠱は大いに通じます。大事業を行っても良いでしょう。そのためには3日前から用意周到に準備をして3日後にはすぐに終わらせるようにするべきである。

「蠱」という字をよく見てみると、皿の上に虫が3つあります。まさしく腐敗している様子を表しています。組織でも何あっても新陳代謝が行われず怠惰な状況が続くと、空気がどんよりして風通しが悪くなるものです。そのような状況を打破するための大事業を大いに行うことはとても良いということを告げています。行う場合は用意周到に準備した上で素早く行うことを助言しています。(2024/9/4)


二爻
幹母之蠱 不可貞
ははのこをかんす ていすべからず

山風蠱二爻

母の間違いを正す。あまり厳しくすべきではない。
腐敗した状況を正しくしていく道を説いているのがこの山風蠱です。その中でもこの二爻については母の腐敗した状況を説明しています。母との例えとしているのはこの場合はあまり賢い人でないということを意味しています。そういうことなのであまり厳しく正そうしては却ってよくない。柔軟性をもって対処すべきであるとこの爻は説いているのです。(2024/9/24)

三爻
幹父之蠱 小有悔 无大咎 
ちちの こをかんす すこしく くいあるも だいなる とがなし

山風蠱三爻

父とは文字どり父のことでも良いし、先代の意味もあります。父の時代からの腐敗した状況を正します 後悔することも多少あるかもしれませんが、大きな問題はございません。

前の世代の停滞した状況を次の世代が一氣に正そうとしています。その意気込みが強いので反発があったりと苦労することもあるかもしれませんが、行うことは正しいことなので大きな問題へとなることはないでしょう。
(2024/9/4)


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