アメリカでのフェローシップ応募

初めてアメリカのフォローシップに応募しました。
なんとか締め切りには間に合いましたが、慣れないことも多く、なかなかにしんどかったです。
今まで日本のグラントには複数応募したことがありますが(通ったのは一つだけ)、海外のは初めてでした。全部英語というハードルはもちろんあるのですが、それ以外にも日本のグラントではあまり書いた経験のない項目もあり、手間取りました。

必要だった書類は以下の通りです。

1.Contact Information and Project Title
2.Applicant Biosketch (using the NIH Biosketch format)
3.Sponsor Biosketch (using the NIH Biosketch format)
4.Research Project Plan
5.Letter of Support from Sponsor/Mentor
6.Letter documenting permission to submit application
7.Two Additional Reference Letters

6ですが、所属機関から「この人がそちらのフェローシップに応募することを承知してますし、この人は応募資格がありますよ」ということが書いたレターです。PIが大学の事務に聞いてくれたのですが、なかなかちゃんとした返事が返ってこず、結局3週間くらいかかりました。

Sponsorってどういうことだろうと思いましたが、直属のPIのことっぽいです。

応募に際して、PIはとても協力的でした。というか、PIに書いてもらう書類がかなりあるので、PIの協力は不可欠です。PI側もポスドクのフォローシップ応募を手伝うのは仕事の一環だよ、みたいなノリで、かなり親身になって指導してくれました。

BiosketchというのはCVみたいなものだと思うのですが、Personal Statementという自分の人となり(どんな研究してきたか、PIとの関係など)を書く項目や、Contribution to scienceという、今までどんなプロジェクトに参加しどんな論文に携わったかなどを書く項目がありました。ちょっと想定外だったのはScholastic Performanceという大学とか大学院での成績を書く項目があったこと。大学や大学院の成績は、今まで学位申請の時などに必要だった記憶があるものの、今後必要になることはあるまいなんて考えて特に保管してませんでした。大学の成績なんて、日本から取り寄せるのは結構時間かかります。今回時間がなくて結局間に合いませんでした。必須ではないっぽかったのでそこは白紙で出しましたが、心配ですね。原本が必要なわけではなさそうだったのでせめて成績表を写メで撮っておいたらよかったなと後悔しました。

Research project planが実験計画などを書く、申請書の中心となるものです。連日PIとディスカッションを重ね、書き上げました。というか僕が書いたものはほぼ原形がなくなりました。正直英語に関しては全然だめだと思うのですが、とりあえず日本語で書いてDeepL翻訳にぶちこめばそれっぽいものが返ってきます。
Preliminary Work, Proposed Research Strategy, Potential Problemsなどの項目があり、だいぶ具体性を求められる印象でした。Preliminaryはデータはそれなりに必要そうで、つんつるてんに新しいプロジェクトで書くのはなかなか厳しそうで、ある程度走り出したプロジェクトじゃないとそもそも書けないんじゃないかなと思いました。まあそれは日本の申請でも似たようなものか・・・。

Two Additional Reference Lettersは一通は現在のアメリカでの所属講座の教授に、もう一通は日本の所属医局の教授に書いてもらいました。一応応募者に内容が分からないようにブラインドで投稿してもらうシステムになっているので、教授自ら投稿してもらわなければいけませんでした。だいぶ恐縮しましたね。が、いずれの教授も快く、速攻で入力してくれたのでありがたかったですね。

あと、投稿したら終わりではなく、論文みたいにdefenseがあるみたいですね。

通るとめちゃハッピーですが、厳しいでしょうね・・・。まあでもいい経験にはなりました。今後の糧にしたいです。

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