コロナ禍での渡米

もともとは2020年4月に渡米する予定でしたが事務処理に思ったより時間がかかることがわかり、2020年7月からに延びました。(4月から行くつもりでいろいろ準備していたのでコロナ関係なく普通に失敗でした。もっとしっかり確認しておくべきだった・・・)

そうこうしているうちにアメリカでもパンデミックがひどくなったり、2020年6月にJビザを含む一部ビザの発給を一時停止する大統領令が出たり、大丈夫かな・・・という感じになりました。Jビザの中でもポスドクは大丈夫らしいということが分かり、行こうと思えば行ける状況でしたが、いっそがっつり延期したほうがいいんではないかという誘惑にかられ始めました。

悩んだ挙句、1年がっつり延期させてもらおうと考えました。ドキドキしながら受け入れ先にメールすると、「まあ仕方ないよね・・・」という感じで了承してもらえました。

エクストラの1年間は、少しは実験してましたがほぼ臨床してました。それなりに楽しかったのですが、やはりどこか落ち着かない思いが常にしていました。

そんな感じでしたので、このたび2021年7月に渡米出来たときは感無量でしたね。延期してよかったのかどうか、正直なところ分かりませんが、少なくとも以下の点ではよかったかと思います。

一つは研究室がロックダウンしていたときを避けられたので、貴重な留学期間を無駄にすることがなかったという点。今現在、コロナ感染者数などは当時よりも悪いくらいですが、実験に関してはほぼ制限なく、他の研究室も普通にしています。

もう一つは1年の間で少しは貯金できたこと。アメリカ生活はとにかくお金がかかります。体感的にはなにするにも日本の2倍以上。
渡米前で全財産1500万ちょいでした。渡米して1か月くらいで車やらなにやらで300万くらい秒で消えていったのでいつまでもつか青ざめています。留学のための助成金をいただいていたのですが、こちらは返還しなくてよかったのでありがたかったです。

留学予定だった同じような境遇の人たちとそれなりに情報交換していたのですが、皆さん多かれ少なかれ悩まれていました。僕の知る限り、だいたいの人は延期していましたね。2020年の10月くらいからぼちぼち行き始める人が出た感じでしょうか。中には留学自体を断念する人もいました。

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