2023.04.20 1ショット7000円のブランデー

 いつか飲んだお酒の感想をツイッターから退避しただけの自分向けな記事。

 きっかけは Bar Pálinka さんのこのツイート。「伝説の老兵が真骨頂を迎える」とはどういう味・香りなのか気になりすぎて、気が付いたら神楽坂にいましたと。


 飲んだ当日の感想ツイートをそのままコピペ。

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これはいい経験だった 香りの変遷はすごいし、空いたグラスだけでも楽しめるし ちょっとキヨブタしたけどその価値はあった

一年後くらいにダブルショットで飲みたい

口の中がまだうまい すごい

こんな音を出したいもんだ 存在感を自在にコントロールできて、余韻にひたれる音

まだ飲んでない人にネタバレするのよくないから変な語彙で行くと、ラデッキーで始まったと思ったらフィンランディアになって最後まで聴いた、みたいなジェットコースターだった

お財布へのダメージはすごいけど明日へは響かない飲み方になるから体はラク

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 ツイートに書ききれていなかったことをちょいちょい補足しておく。

「香りの変遷はすごいし」
「ラデッキーで始まったと思ったらフィンランディアになって最後まで聴いた、みたいなジェットコースターだった」
 残念ながらもう香りを覚えていないけど、と断ったうえで。
 ラデッキーは、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートではお決まりの楽しい行進曲。高揚感。
 グラスが渡された瞬間に周囲の空気がブランデーの香りに満たされてびっくり。そのさまが、観客も手拍子で参加できるラデッキー行進曲のようだなと思ったのです。
 飲み始めてから15分くらい経ってからは交響詩「フィンランディア」のイメージでした。冒頭は前に進もうとする足を全力で後ろに引っ張られる感じの重苦しいファンファーレ。戦いを彷彿とさせる中間部。勝利を感じさせる終幕。フィンランディア自体は7,8分くらいの短い曲です。これが残りの時間でゆっくり再生されていたイメージでした。
 楽しい、重い、でもやっぱり楽しいという不思議な変遷でした。
 (クラシックを聴きながら書いているとだんだん丁寧語になる不思議)

「空いたグラスだけでも楽しめるし」
 ブランデーあるあるですが、空いたグラスがいい香りを放つんですよね。

「口の中がまだうまい」
 お店を出て電車に乗ってもまだ口の中がブランデー味なことにびっくりしていた模様。ブランデーしか飲まなかったから当然っちゃ当然なのだけど、それでも帰りの電車で自分の口の中の香りに気が付くことなんてないから、それだけ香りの強いお酒だったのでしょう。

「こんな音を出したいもんだ 存在感を自在にコントロールできて、余韻にひたれる音」
 何でもかんでも楽器のことに結びつけてしまうのが私の悪い癖。
 このブランデーの香りのように、圧倒的に存在感のある音が出せたら、終演後もあの音よかったなと思い出してもらえる音が出せたら、という気持ちです。そんなスーパープレイヤーになれるのはきっと来世でしょう。

「お財布へのダメージはすごい」
 1ショット,7000円でした。覚悟はしていたけれども。

「明日へは響かない飲み方になるから体はラク」
 当日飲んだのは2杯。
 お店の人のおすすめに従って、別なブランデーのソーダ割を片手に、ストレートでツイートにあったものをゆっくりゆっくりいただいた。なぜチェイサーに別なブランデーを用意したかというと、ストレートでもおいしくてついつい飲んでしまって香りを楽しむ前になくなってしまうから・・。。
 そうやってゆっくり大切に味わうから、別のお酒で上書きをするとせっかくの7,000円がもったいなくて、2杯だけで退店となったわけである。1時間で2杯、それで打ち止め。とても健康的。


 来年になっても覚えてたらもう一回飲んでみようっと。

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