管楽器奏者による耳栓メモ
管楽器プレイヤーによる耳栓レポはあまりなさそうなので、買い替え前のメモついでにいろいろ書いてみる。
野田はどんな人?
週末にユーフォとチューバを吹く。ジャンルは吹奏楽だけ。コンサートは吹奏楽やブラスバンドなどクラシックの類と、ハロプロに行く。
耳栓を使い始めたのは大学生のとき。起きてる時間はほとんど楽器を吹いていたからか、大学四年生の夏に耳の中からバリバリと雑音がするようになり、耳を塞ぐと雑音は止まることから、予防と対処を兼ねて耳栓をし始めた。
よく考えたら音量が大きいのがそもそも苦手だったのに野球応援と揶揄されるサウンドの団体にいたから、耳が限界を迎えたのかもしれない、、、
どの耳栓を使ってるの?
EAR PEACE のもの。2021年ごろに買ったので今は後継機種(機種?)があるみたい。これのスモールタイプだった気がするんだが見当たらない。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/251523/
これは何かの試験を受けに行ったついでに大阪のESP(ギターやベースのお店)で買ったような気がする。どちらかというとクラシックなジャンルで生きてるので、恐る恐る入った記憶がある。
管楽器とかピアノのお店には置いていない傾向にあって、ドラムやギターを扱うお店には置いている傾向にあるように思う。確認したわけではないので本当に買うなら一度お店に問い合わせてもらった方がいい。
どんな使い方をしてるの?
合奏: 特に曲のクライマックスを中心に練習する日や、トロンボーンが多い日、ドラムセットやティンパニが近いセッティングの日、会場の特に奥行きが狭い日はほぼずっと耳栓をしている。だいたいは音量対策なのだけど、ドラムセットはシンバル対策。シンバル類が近いとだんだん頭が痛くなってくるので、、、静かな曲の合奏や少人数の合奏のときは耳栓をしないこともある。
電車: 早朝の電車はやけに車内放送の音量が大きい気がする。目がチカチカしてしまうので、耳栓かイヤホンで音楽を流すかしている。
コンサート: スピーカーを使うジャンルのコンサートは初手から耳栓をする。クラシックの類なら様子見しつつ必要そうなら耳栓をする。少し脱線するけど、ブラックダイクブラスバンドの演奏を聴いて、音量が大きくなくても心に響いて満足する演奏ってあるんだな、音量は正義じゃないんだなと思った。
映画館: 映画以外にもライブビューイングでたまに行くのだが、私にとっては音量が大きすぎるので耳栓で軽く音量を下げるようにしている。低音の胸に響く感じは好きなのだけど。
使った感じは?
使う耳栓によって変わる部分もあるだろうから、古い EAR PEACE を使っている前提で受け取ってくれるとうれしい。フィルターは赤いのしか使ってない、付け替えが面倒で。
気になることはありつつも、トータルではメリットの方が勝つので合奏でもコンサートでも耳栓を使っている。
疲れにくくなる: 音量にさらされるのって意外と体力を使っているみたい。特に演奏会メイン曲をガッツリ合奏した日の疲労感がぜんぜん違う。これが最も大きなメリット。
シンバルがマイルドになる: シャリシャリした高音域の音量が落ちるので耳に刺さりにくくなる。頭も痛くならない。
自分が下手になったような錯覚がある: 響きが減って聞こえるので「エ!私こんなに下手だっけ!」とびっくりする。が、私はそこまで気にならない。聞こえた音ではなく「吹いた感じ」を頼りに吹いてるのかも。
口の中の音が聞こえなくもない: しっかり奥まで耳栓を入れると、タンギングやつばを飲み込む音が聞こえなくもない。私は気にならない。
ホルンやクラリネットが聞こえにくい: トランペットやトロンボーンは耳栓をしていても聞こえるが、反射音を聞く楽器たちが聞こえにくい傾向にある。音量によっては耳栓を外してオープンにして対処。強奏部ならあきらめてカンでいく。
特定の声質の人が消える: BEYOOOOONDS だと小林萌花ちゃんが好きなのだが、真っ先に聞こえなくなってしまう、、、、
バランスが変わる: 耳栓をすると消されやすい音とそうでもない音がある。合奏なら指揮者や周囲の人が調整してくれるけど、コンサートは演者が意図した形で受け取れているか不安…
しっかり入れても緩くなる: 奥までギュッと入れたはずなのに、気がつくとちょっと緩くなってる。たぶん楽器を吹くときにアゴが意外と動いていて、それで徐々に耳の外へ耳栓が追いやられるのだろう。うーん。
よく落とす: 合奏中ならわりとよく耳栓の付け外しをする。このときに手が滑って片方の耳栓を落としてしまうことがしばしば。イヤモニみたいに左右を紐で繋げたらいいのにな。
指揮者の指示が聞こえにくい: まあ、耳栓してりゃそうなるよね。
そもそも耳栓に何を求めてるの?
なるべくバランスよく音量カットしてくれること: 合奏やコンサートで使うので、特定の音域だけめちゃくちゃカットされるのは困る。音質は仕方ない部分はあるかもしれない。なんにせよ、なるべくフラットにやわらげてほしい。
まあまあカットしてくれること: ある程度の音量に晒された場合に使用するので、ある程度守ってほしい。でも工事現場の人が使うような全力で守るのはいらない。
終わりに
最低限求めていたことは今の耳栓でも充分に解決できている。しかし細かい使い勝手でちょっとなあと思うことはある。近いうちに買い換えるかもしれない。そのときはまた何を使ってどうだったか書いてみる。