ある朝の記録
ある朝。これから12時間ほど仕事をしなければならない憂鬱をなだめながら、職場へ向かって歩く。やけにスカートの短い高校生がすぐ前を歩いている。少し立ち止まってやり過ごそうと試みたが、高校生は次から次へやって来る。そうだった、登校ラッシュの時間だった。
生命力というのがあったら彼女たちなら体中にみなぎっているだろうなと思う。いきいきして見える。まぶしい。うらやましく思う。
冴えない会社員にはないエネルギー。
うらやましく思う一方で欲しいとは思わない。美しいというのも少し違う。当たり前に発揮されるエネルギーにただ圧倒される、そんな感じだ。