2023.12.30 ユーフォ日記

 退屈すぎてとりあえず楽器を吹いてきた。場所のチョイスも練習内容もとてもよかった。練習終わりの気持ちが久しぶりに軽い。しかもたくさん考えることがあって退屈の対極。明日も楽器を吹く。

 書き散らかしていたら結構な分量になってしまった。


考え事~上唇と下唇~

 前回レッスンからずっと、ドッペルトーンになりやすいことについてぼんやり考えていた。
 ドッペっているとき、私は下唇に違和感があるが、先生は上唇だという。そういえば今まで見てきた吹けている人は上唇主体で吹いていたように思う。下唇主体の人は吹けていない人しかいなかったように思う。もしかして自分はうまくなれないアンブシュアをしているんじゃないかと学生時代も不安になったけど、吹けるようになればいいじゃんと練習量で誤魔化してきた。でも先生の話を聞いてみて、やっぱり上唇主体じゃないとハンデが大きいのかな。と。

 でも今日は、私の顔や体の構造上、下唇主体になるのは仕方ないのだなと思い至った。ぼーっと真顔でいるときに上の前歯が下唇に当たっていること、ハイトーンを吹いているときに疲れるのは上唇を下げる筋肉っぽいことから、上唇が短いから下唇をよく使っているのかなと思ったのだ。

 無理に吹いていると顎関節症っぽくなるし、もっと私にとって自然なアンブシュアがあるのでは。よし、じゃあそれっぽいアンブシュアを探そう!


考え事~唇が固い気がする~

 最近、焦ってハイトーン中心に吹いていたからか、唇が固くなっているというか反応が鈍くなっているというか響きが少なくなっているというか、なんとなく違和感がある状態が続いている。
 ゆっくり練習できるタイミングは今しかない。低音中心に吹いて自分らしい音を取り戻したい。


ぐにょぐにょリップスラー

 上唇下唇問題をうけ、真顔に近い顔で吹いてみたが、ダメだった。制御不能だった。来週に本番を控えた人がやっていい変更ではない。ので、アンブシュアを変に意識するのはやめにした。

 吹いているとやたら右首が疲れる。そういえばユーフォを吹くときってどうしてもうつむいてしまうんだよな。指揮者が out of 眼中になるんだよな。楽器を構えなければ普通に正面を向いているので、スマホ首みたいに無理な角度なのでは?デフォの角度を維持しよう。ってかうつむいているとアンブシュアが見えないし。

 などと考えながら、半オクターブ、1オクターブのリップスラーをポルタメントかけながら。0~12はいいのだけど、23でドッペルの気配がして、4~1234は制御不能。なんだかなあ。
 23のドッペルは、先生に言われた何が該当しているかを考えながら吹いたが、が、再現する条件も治っちゃう条件もわからん。と練習中は思ったが、もしかしたら息が流れているときにドッペるのかもしれない。
 4~1234は、音が揺れているのとミストーンで大苦戦。あと、ポルタメントを意識しているからか、音がガサガサしている。むむ、と思いながら次へ。


サクサクリップスラー

 どちらかというとぐにょぐにょやっているよりこちらの方が効き目があったように思う。具体的に何か変わったことはないんだけど、変に間を意識するよりスッとその音に移動する方が簡単。あと4番が絡んだときの音が揺れてしまうのも落ち着いて対応できた。

 けれども、チューニングの B flat より上の音が苦しい。当て方はわかるし、たぶん前回の練習よりは当てやすかったけれども、ひねり出している感覚は否めなかった。唇を自由にする感覚を思い出す時間をもう少し取った方がいい気がした。


半音階(低い音域)

 今日は思う存分低音を吹くぞと決めていたので、普段はすっ飛ばしている半音階の練習をやってみた。思っていたより音痴だった。ぐ。
 で、この練習は唇よりも指にフォーカスする練習なので、あっさりと。


ドレドシドミソシド(低い音域)

 焦らずじっくり低音で遊べるように練習室を2時間借りたら、残り時間がまだまだある。せっかくだからもっと低音を吹き倒そうと思って、久しぶりのドレドシドミソシド。

 だんだん下りていく分には、音が揺れる問題はあるが、気持ちよかった。ペダルの音まで下りたあとに、2オクターブに広げて上ってみたが、ここでも無理をしている感は否めなかった。あと E ナチュラルの指がどうしても覚えられない。なんでや。


ピーナツバターロングトーン(低い音域)

 途中で音が開いた瞬間があった。悪い意味の開くではなく、響き渡るような、枷から解放されたような瞬間があった。すぐ横にドラムセットがあってタムに響いたのを気持ちよく勘違いしただけかもしれないが、でも、寒いところで縮こまっていた体を湯船に沈めたら緩むように、背中から羽が生えて飛ぶことができたような感覚になった瞬間があった。気持ちよかった。

 その感覚を得たあとはスイスイとロングトーンした。ここが最も時間をかけたと思う。これはちゃんと時間をかけてやるべき練習のようだ。次回以降もアップに組み込もう。


曲練習

 不安のある箇所を抜粋してパラパラと。前回よりは吹けている。しっかり低音を吹いたので、変な力みが少し抜けたのだろう。ただ、どうしてもバズィングが甘いようで、連符の途中で息だけ流れてバズがなくなる瞬間ができてしまう。バズ。どうしよう。

 バッハも少しトライしてみたが、前回レッスン時のようにひねり出す感じではなく、もう少し自然体にハイトーンが出た。そうそうこれこれ。

 あと、ピーナツバターロングトーンでも思ったが、自分らしい、元気な音が出た瞬間があった。ちょっと橙色の、みかんゼリーみたいな。私の音はこうでなくっちゃ。


リップスラー(低い音域)

 曲練習はハイトーンが中心なので、せっかく取り戻したコンディションがパーになる前にまた低い音に戻ってきた。
 息が速すぎること、息の速さと口の絞りのバランスが取れていないこと、構え方に無理があること、といったあたりが課題のようだ。言い聞かせるように練習するしかあるまい。明日も同じように取り組もう。


音階練習(オクターブ下げて)

 リップスラーに飽きたのに変に時間が余ったので、楽譜入れに突っ込んでいたアーバンの音階練習を記譜音よりオクターブ下げて吹いてみた。Opus 333 を思い出した。足元にも及ばないのだけど、彼らみたいに自在にいろんな音域を操りたい。


全身が映る鏡があるって大事だな

 今日は特に構え方やアンブシュアを意識しながら練習した。やはり、視野に鏡があるというのは大事だ。見なきゃ!という気持ちになる。いつもの練習室は上半身しか鏡に映らないので、全身が映るのは新鮮で、いかに自分の姿勢が上手そうに見えないか思い知った。ふう。


最近ずっと焦っていたようだ

 帰り道、最近の練習はずっと焦っていたのだなと思った。焦って変に力が入った練習をするより、必要な練習をのびやかにやる方が効率的だし気持ちいいんだなと思った。
 ま、演奏会が迫っているのにまだ思い通りに吹けない箇所があるから、焦る気持ちもわかるんだけどね。

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