2023年富士山一周ウルトラウォーキング(4)
2023年富士山一周ウルトラウォーキング(4)77~104.5km
写真を撮影して路地を進む。
旧国道138号線を目指す。
初参加の時は、この道も長く感じて、つらくて、苦痛しかなくて、途中で動けなくなった。
何回も参加するとなんてことは無くなる。どこか螺子が吹っ飛んだ感じ。
仁杉の交差点も近づくのが分かる。
前を歩いている参加者のコースとり方で初参加かどうかがわかる。
しばらく歩いて、小学校前のベンチに腰掛ける。
初参加の時に、途方に暮れたベンチで、そこから気持ちを奮いたたせて最後まで歩いた大事なベンチ。
毎回ここに座り、気持ちを再確認して進むようにしている。
道なりに進んで、ドラックストアや24時間営業のスーパーを過ぎて原里小前の交差点を右折。
保土沢の町を進む。何年か前にエイドが設けられたコンビニエンスストアを通過、ここからが長い。
板妻駐屯地の前を過ぎて、真っ暗なエリアへ入ると、前にフラフラと歩く参加者を確認。
「もうすぐエイドです」と声をかけ、先を進む。
第5エイドのコンビニエンスストアに到着。18時間と少し。
幸い、雨は降っていない。
ここでルーチン(2)の作業をこなして、足の保護剤を塗りなおして靴下を替える。
肉刺もできていないが、5月初めからのウルトラウォーキング(DNF)や100キロウォークでできた肉刺のあとが完全に治りきっていないので、不安はある。
雨が降り出しそうになってきたので、ウェストバッグを外してリュックに取り付ける。
新しくしたメーカーの装備は、こういう対応ができるようになっており、これは便利だ。
雨具のズボンだけはいて、ウィンドブレーカー代わりの薄い上着はしまっておく。
給食は断り、水分だけいただき、装備替えが終了したので出発。
歩き出してすぐに雨が降り出す。
雨がひどくならないうちに、一気に十里木への坂を上りたいと思う。
東富士演習場が広がるエリアに入ったあたりで速度を上げる。
約1.5kmの区間は路側帯しかなく逃げ場もないので向かってくる車に対して恐怖しかない。
ちなみに、逃げると戦車道がまちかまえている。
須山のコンビニエンスストアはスルーして、愛鷹山の坂に近づく。
途中で空腹になったので、一度、雨具を脱いで、リュックから菓子パンを取出し、摂取しておく。
今回は、吐き気は少なくて済みそうだ。
問題の坂に差し掛かり、一気に登ろうと歩みを進めるが、途中で息が上がる。
呼吸できなくなり、真っ暗で雨が降りしきる道路に突っ伏すような格好になる。
何とか呼吸を整えているうちに、たくさん抜かれた。
この坂を、ノンストップで登れたためしがない。
距離は3.8kmくらいで、傾斜は急坂程度なので、よく登る不動峠レベルなんだが
登るのが、100km近く歩いてからなので、きつさしかない。
つくばりんりんロードを95km歩いて北条新田から北条の町をぬけて、大池から不動峠を登るようなもんだと考えると、やりながら恐ろしくなる。
やっとのことで、信号のある丁字路を抜けるが、ここからも結構長い。
多少は、登りが楽になるので何とか踏ん張り、富士サファリパークまで到達。
ここから富士山こどもの国をめざす。
まずは、ドライブインの自動販売機群をめざす。
たしか、左カーブの先にあったように記憶していたので、カーブのたびに、次か、次かと期待するがなかなか現れない。
果たして、右カーブの後の左側にあった。完全な記憶違い。
最期のエイドから次の指定コンビニまでの間に飲料の補給は難しい。一ヶ所、自動販売機はあるが、見つけるのは難しいしみんな同じことを考えると思った方がよい。
この区間のため、1Lの水分は確保した方が安全(特に真水)。晴れていると体に変調を起こす恐れもある。どうやら、途中に喫茶店があり営業であれば使えるらしいが、営業時間内に通過したことないのでよくわからない。来年以降は、(応援がてら)ゴール後にお茶のみに行くのもよいかもしれない。
次に目指すのは、登山口の入り口にあるトイレ。
これはすぐに到達。第6エイドのトイレは遠いらしい。行ったことないのでわからないのだが、なるべく歩く距離は省略したい。
ここへきて、寒くなってきた。雨具を着ているとはいえ、ずっと土砂降りなのでしみ込んで体も濡れてきており冷えている。
さっき脱いだ、薄いウィンドブレーカーはあるが、足しにはならない。最悪は着込もうと思う。
第6エイド104.5km地点に21時間で到着。