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富士山一周ウルトラウォーキング厠録


はじめに

 こんな記事は余計なお世話かもしれない。
この大会で、コンビニエンスストアのトイレに並んでいる姿をみて、「この先に、公衆トイレありますよ」とか教えるのだが、たいてい無視される。
まあ、基本、参加者は同列でスタッフでもない人から言われても気にはならないのだろう。
 前提として、私はスタート&ゴール地点周辺で生まれ育っている。最初と最後の2km区間は地元である。
高等学校を卒業するまで地元にいた。高等学校を卒業してから、朝霧高原にあった全寮制の学校にいたので朝霧高原の住民だった。学校の特殊性もあり、山中湖あたりまで、国道139号線沿いは細切れで歩いたり野宿したりしている。(自衛隊ではないです)
学校の行事で、生まれて初めて、24時間で100km歩くことを挑戦したコースも含まれる。というわけで、22歳で社会に出るまで富士山の西から北麓は歩きつくしている。
加えて、この大会は7回参加して、7回完歩している。
 コンビニエンスストアのトイレに並んでいる姿をみて、気の毒だと思っている。これは主観的な問題であって、当人たちは、クーラーの利いた店内でクールダウンをしたり、リタイアを考えたりしているのかもしれない。
 愚痴のようなことを言っていても生産性は上がらないので、参加経験者の中で詳しい人間の一人と自負し、一度、整理してみようと思って、この記事を書いている。
なお、エイド情報等は2024年の大会を基準にしており、変更になった場合は確認が必要である。
また、私は男性用トイレを使用するため、それ以外の情報は持っていない。

前半(第3エイドまで)

 スタートから第3エイドまでの公衆トイレ事情について解説する。
このエリアは、それほど差が出にくいため、コンビニエンスストアのトイレは、参加者により混雑する。加えて、一般の方も利用するため、思ったような利用は難しい。公衆トイレの位置は貴重な情報になる。

白糸の滝

 指定コンビニ(1)に目が行きがちではあるが、進行方向左手の白糸の滝入り口にある公衆トイレ。その昔「白糸の滝レストセンター」というバスの発着所があり、おみやげ物などを売っていた場所の名残。トイレと自動販売機があるが、リサイクルボックスは設置されていないようで、余分なペットボトルは持って歩く必要がある。

白糸の滝トイレ遠影

田貫湖キャンプサイト

 田貫湖には給水ポイントが用意されている。コース的には、田貫湖のほうに入り、右折して階段を上がり、折り返すように右折して遊歩道に入るルートになっている。2024年の大会で、「トイレは?」と聞いていた参加者がいたので参考までに。遊歩道に入らず、田貫湖のキャンプサイト方面に300m入るとトイレがある。余分に歩くので、緊急用。

田貫湖キャンプサイトトイレ

猪之頭公園

 2024年からルートが変わり、井之頭中学校の横から、猪之頭公園を通るルートになっている。(余談だが学校名は「井」の字で、地名は「猪」を使う。そもそも伏流水の出口にあたるので「井之頭」のほうが意味はあっている)

猪之頭公園トイレ

朝霧さわやかパーキング

 国道139号線に出て、コンビニエンスストアを過ぎて数百メートルで左手に現れる。右側には富士山と牧場、そしてバスの停留所の東屋が見える。
国道を渡りなおさなければいけないので、面倒ではあるが、手前のコンビニエンスストア内で渋滞しているのであれば、利用価値は高い。
ちなみに、ここには、過去料金所があり、その名残である。
このあたりから、道の駅までは3km程度と憶えておくとよい。

朝霧さわやかパーキングトイレ

あさぎりフードパーク(第1エイド)と道の駅 朝霧高原

 正確には2つの組織による施設なので、別々にすべきだが、私にとっては同一エリアなので一つとして説明する。
 いわずと知れた、第1エイド29km地点。ゼッケンによるチェックと補給がある。トイレは、両方にあるので、フードパークが混んでいる場合は、道の駅に2か所あるので、そちらに行ったほうが利便性は高い。
道の駅にも自動販売機やソフトクリームの販売はある。
ここから、県境まで2.5km、本栖湖まで7km程度。

あさぎりフードパークトイレ
道の駅朝霧高原トイレ

森の駅 富岳風穴(第2エイド)

 本栖湖のトイレによる方法もあるが、盲腸のようなコースになるためお勧めしない。
 途中ルートわきにトイレはない。最悪の場合、精進湖の入り口のレストランに入り、飲み物を注文してトイレを借り方法もある。(もちろん注文なしで借りる強いハートを持ち合わせているのであればそれはそれで否定しない)
 前のエイドから、右側の歩道を歩いてくる。第2エイド43km地点は、進行方向に対して左側。その手前の右側の駐車場にトイレはある。あまり清潔とは言えないが、この先を考えると有用なトイレ。
 森の駅の売店等は、17:00で閉まるため、15分前からクローズの作業が始まる。特に、ソフトクリームは15分前に行かないと閉められてしまう。
(ここに16:45までに到着できる参加者はまれである)
 そして、第3エイドまで公衆トイレはないため、コンビニエンスストア、ファストフード店、その他店舗等に断りを入れて何とかするしかない。
ちょうどにぎやかな時間帯で、まあまあ混んでいるので気になった段階で対応するのがベター。

森の駅 富岳風穴トイレ

後半(ゴールまで)

 第3エイド57kmからゴールまでの公衆トイレについて説明するが、前半に比べて、明らかに粗である。そのうえ、日没後で暗くなるエリア。ペースも落ち気味。脱水症状が進むと尿意をもよおすようなので我慢せずにトイレと水分補給に留意する。

ふじさんミュージアムパーク

  第3エイドを出て、しばらくは右側を歩く。途中、道の駅あたりで工事が行われており、左に移動する。その手前、ふじさんミュージアムパークという施設の駐車場にトイレがある。
第3エイドのコンビニエンスストアが混んでいた時、山中湖に到達する前に何とかしたいときには、便利である。道の駅のトイレは遠いのでいったことはないしお勧めしない。

ふじさんミュージアムパークトイレ

公衆トイレ 毬藻庵

 山中湖エリアの入り口に歩道橋があり、そこから400m程度、進行方向(車道の)左側にある公衆トイレ。第2回大会時はここにエイドがあった。
広さも十分で使い勝手はよい。(ルートは湖岸を歩くようになっているので、湖岸の歩道から見ると右側)

公衆トイレ 毬藻庵

一之橋バス停前公衆トイレ

 前のトイレから、約1kmの進行方向右手にあるトイレ。
おみやげ物屋と同じ敷地にあるのだが、管理は公共のようだ。

一之橋バス停前公衆トイレ

旭日丘湖畔緑地公園公衆トイレ(西側)(中央)

 進行方向左手に旭日丘湖畔緑地公園公衆トイレ(西側)がある(らしい)。
 右折して籠坂峠に向かう交差点(旭日丘)の左手(先)に旭日丘湖畔緑地公園公衆トイレ(中央)がある。
両方とも使ったことはないが、抑えとして憶えておく。この先10kmトイレどころか店もない。
なお、旭日丘湖畔緑地公園公衆トイレ(西側)を過ぎて右手のコンビニエスストアには無料休憩所があり、雨の時など装備替え等をするのに便利である。

東口本宮 冨士浅間神社(須走浅間神社)駐車場

 2km歩いて峠を越えて、8km下ると冨士浅間神社(須走浅間神社)があり、その駐車場のトイレ。真っ暗だが、人感センサーがあり、入ればライトが点灯する。軒先もあるので、雨降りの時など重宝する。道の駅のトイレは遠いのでいったことはないしお勧めしない。

東口本宮 冨士浅間神社(須走浅間神社)駐車場トイレ

 この先、100mくらいで、第4エイドのコンビニエスストア77km、第5エイドのコンビニエスストア91kmまで公衆トイレはない。コンビニエスストアや24時間営業のスーパーマーケットを頼るしかない。
100kmを超えて、十里木の交差点を超える必要がある。
 十里木の交差点から2.4kmで進行方向左手に自動販売機群あり。
ここで、水分を購入するか、第6エイドで十分な補給を行う必要がある。
第6エイドから10kmくらい自動販売機はない。(実は一か所あるんだがおそらく見つけられないし、みんな同じことを考える)

十里木ドライブイン自動販売機

十里木高原駐車場

 十里木の交差点から3kmくらい。進行方向左手、登山道の入り口にある駐車場に設置されたトイレ。清潔感は低いが、水は出るのでリフレッシュに便利。
 富士山こどもの国のトイレは、エイドの設置場所から300mくらい坂を上るので、このトイレは貴重。

十里木高原駐車場トイレ

富士山こどもの国

 第6エイド富士山こどもの国105km。
エイド設置場所から、300m歩くため、十里木高原駐車場で済ますのがベター。(個人の感想)
第6エイドで水分の補給を忘れずに。(日の出後は1L以上確保が望ましい)

こどもの国トイレ

村山-山宮エリア

 富士宮に入り、村山あたりにスポーツ施設がある。
誰かいれば、声掛けしてトイレを借りることは可能。
 村山の浅間神社まで歩く余力があれば、そこを借りることができる。
また、市の公共施設も右側にあるので、最後の指定コンビニまで持たない場合は対応することも可能。
 指定コンビニ(2)を過ぎれば、6km程度でゴール。

おわりに

 こういう目次で整理した文章は、仕事柄書くことが多く、あまりプライベートで書きたくはない。できれば、意味のないだらだらした文章で過ごしたい。
トイレそのものだけでなく、装備替えや着替え、手や顔を洗うなど、なにかと便利ではあるので、ストレスを少なくするためにも抑えておくと便利はではあると思う。ほんの少しの心の余裕が完歩に近づける。
 それでは、また、その季節に。