ダイソーのCOBライトの点滅の原因を突き止めた!
ダイソーで購入したCOBライト、カメラ越しだと点滅する、その調査
以下のつづき
分解、改造は危険です。商品に感謝と敬意を持って、分解して、勉強させていただいています。
以下の写真は、ケースから取り出した、基板とLEDとバッテリ
ケースから基板を出すときに、曲げてしまったの原因なのか、基板上の導体が壊れてしまった
押しボタンスイッチが押せなくなったので、ジャンプワイヤーで短絡させるという地味な作業が必要になったが、なんとかなる故障でよかった
各モードでの電流の測定
まず、点滅の調査とは、関係ないが、電流を測定してみる
これだけ明るいCOBライトは、どの程度の電流なのか気になる
以下のような「点灯の段階」があるので、それぞれの電流を計測した
以下、モードと呼ぶ、箱にもモードと書いてある部分もあるので
マルチメーターで計測した電流
ブースター:440mA
強:330mA
弱:132.2mA
点滅:90.9mA
点滅モードが一番、点灯時間が短いのは興味深い
ブースターモード時は、440mAと結構、多くの電流が流れていることが確認できた
これが、COBライトの特徴の1つだろう
謎のICの解析
以下の写真の上部中央にあるチップは、刻印がなく、どのような役割をしているか不明だが、簡単な回路なので解析できそうだ
チップは以下のように接続されていた(おそらく)
1: バッテリのプラス
2: 押しボタン(押しているときのみ導通する)
3: トランジスタのベース
4: NC
5: NC
6: NC
7: NC
8: バッテリのマイナス
押しボタンが押されることによるパルスを検出して「モード」が切り替わると思われる
長押しも判定するので、立上り後、立下りを見ていると思われる
内部で「モード」を保持して、3番ピンの出力を変えると思われる(モードによって、PWMの形状、電圧が変化すると推測)
3番ピンは、トランジスタのベースにつながっていて、コレクタ-エミッタに接続されているLEDの出力を調整する
今回は、LEDのアノード、カソード間の電圧を測定した(トランジスタを介して出力される電圧)
マルチメーターで3番ピンと8番ピンの電圧を計測したかったが失念してしまった(トランジスタを介した最終出力しか確認していない)
電圧の測定結果
モードを切り替えることで、PWMの形状と電圧が変わるとわかった
例え、ブースターモードにしても、Lowの状態が若干あるようだ
ずっとHighの状態だったら、壊すことはなかったのだが…
大きな学びになったと前向きに捉えている
数値化できなく残念だ
(PCにデータとして取り込めるオシロスコープがほしいところ)
周波数は、100Hz程度
ブースター
強
デューティ比:60%程度
弱
デューティ比:40%程度
最小の電圧も変化するのかもしれない
点滅
100Hzなので、カメラのシャッタースピードが1/60において、LEDが消灯(暗くなった)状態を捉えてしまうことがありそう
以下はイメージ(青が100Hz、緑が60Hz)
計測した数値は正確性に乏しいと思うが(電池の状態を考慮していない、など)、モードによって波形が変化すること、PWMであること、ブースターモードでもLow状態がある、ことが確認できた!
つまり、PWMでなくせば、点滅は解決するはず!
今後
カメラ越しでみたときに、COBライトが点滅してみえるのは、PWMが原因で、COBライトの特有の問題ではないとわかった
筐体を破壊してしまったので、押しボタンへの導線が壊れてしまったので、元には戻せないので、せっかくの機会なので、
PWMではないCOBライトに改造しようと思う
つづく
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