ダイソーセンサーライトのトランジスタの動きをLTspiceでシミュレーション
人感・明暗センサーLEDライトのトランジスタの動きをLTspiceでシミュレーションして理解を深める
以下のS8050というNPNトランジスタの部分
以下のつづき
HS6601Lの仕様
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HS6601Lが、センサーに応じて、RELピンにHIGH、LOWを出力する
RELピンがHIGHのときの最小電圧が2.25V
RELピンがLOWのときの最大電圧が0.25V
実験した回路について
HS6601Lの出力はトランジスタのベースにつながっている
コレクタ、エミッタ間には本来、バッテリを電源とした8つLEDが接続されている
ベース、エミッタ間に電気が流れると、コレクタ、エミッタ間に電気が流れ、LEDが点灯する仕組み
前回の実験では、コレクタ、エミッタ間にESP32の3.3Vを供給する回路にした
今回は、前回の実験の回路を模倣したシミュレーションをLTspiceで行う
HS6601Lの出力結果を得る方法の案
HS6601LのRELピンを、直接、マイコン(ESP32)に入力する
RELピンがHIGHのときは、VLDO(2.5V)程度だと思われる
確証が得られず不安
デジタル入力だと、閾値が合致しない場合がある(2.25VをHIGHと判断する仕組みが必要)
HS6601Lとマイコンをトランジスタで接続する
トランジスタの知識が必要になる
トランジスタの知識を深めるために、今回はこれのシミュレーションを行う
HS6601Lとマイコンをフォトカプラで接続する
回路が分離できるので安心感がある
フォトカプラ内でLEDを点灯するので、効率が悪いことがありそう
HIGH、LOWの切り替えに速度を求める場合は向かないことがありそう
(MIDIは高速なフォトカプラを必要とする)
LTspcieで似た回路を作る
以下の回路図の左側にある「VB」を「HS6601LのRELピン」と想定
右側にあるV2を「ESP32の3.3V」と想定
「VB」の電圧を0.25V~2.25Vに変化させる
LOW(0.25V)とHIGH(2.25V)を出力することを意味する
(シミュレーションを0~2.5Vにすればよかった)
そのときの「collectorと書かれた電圧(以下、collector)」がどのように変化するかシミュレーションする
シミュレーション結果
「VB」はX軸
「collector」は、V(collector)と書かれた緑の線
「VB」が0.25Vでは、「collector」は3.3V
「VB」が2.25Vでは、「collector」は0.0V
「VB」が0.5V付近では、「collector」の変化が激しい
HS6601Lは、LOWのとき最高でも0.25V、HIGHのとき最低でも2.25Vなので、そんなことは起きないはず
ESP32側は「collector」を見て、
3.3V付近のとき、センサーが反応していないと判断し、
0.0V付近のとき、センサーが反応していると判断することができる
注意
センサーライトに搭載されているトランジスタは「S8050」
LTspice用の「S8050」のモジュールをみつけることができなかったため、代替として「SS8050」でシミュレーションした
今回は、トランジスタの動作のイメージがつかめればよいと考えたので許容することにした
つまり、値は正確ではない
環境
LTspice Version 24.0.12
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