マイノリティの意見は間違い?
人はそれぞれが 「私は正しい」と、言い 「あの人は間違っている」と、 言います。
弘法大師空海
各々我は是(ぜ)なりと謂(い)い、並びに彼れは非なりと言う
『三教指帰』
みんなそれぞれ自分の考え方は正しい、もしくは自分が「普通」と思っています。
これはいけないことでも、間違っていることでもありません。
自分自身が、自分のことを一番見ているのですから、やはり基準は「自分」になります。
よく「普通はこうだ」と人は言いますが
普通とは一体、何でしょうね。
マジョリティ(多数派)の人の言うことが「普通」であり物事の基準となるのなら、
マイノリティ(少数派)の考えや言うことは、特殊なものとされます。
しかし少数派の意見が必ずしもおかしいこと、間違っていることにはなりません。
誰もが戦争を当たり前と考えていた時代、
戦争反対は少数でした。
人それぞれに、それぞれの考え方や意見、思いがあります。
私が言うから、見たから、絶対正しい。
その正しさは、誰かを傷つけることになってはいませんか?
自分の思いが正しいのなら、 人の思いもまた正しいものなのです。
今日も笑顔でぼちぼちと。
より良い一日となりますように。